「拍子抜け(原作未読)」Diner ダイナー meltdownさんの映画レビュー(感想・評価)
拍子抜け(原作未読)
蜷川実花×藤原竜也の字面にテンションマックス期待値爆上げで観に行ったのがいけなかった。
裏切られた気分で勝手に落ち込んでる。
映像美はさすが。
蜷川実花の世界観そのままが違和感なく動画になっていて美しい。
玉城ティナの演技を見たことが無かったので期待していなかったが、怯えてどもったり上擦る声が上手で良作の予感にニコニコする。
藤原竜也。かっこいい。玉城ティナと並ぶと画面が綺麗。ニコニコ。
突然の「扱いづらい女」認定に困惑。まだカナコなんもしてないんだけど。
窪田正孝。かっこいい。美形が3人に増えて画面の美しさがヤバい。ボンベロとスキンの気安い感じも良いな。この2人のエピソードも後々補完されるのかな…。
スキンめっちゃ強いじゃん。戦闘シーンも迫力があって良い。
「スキンのスフレ」メニュー名を間違えて殺されかけるみたいな展開かと思ったらスキンの前でスキンのスフレと一度も言わなかった。あのやりとりなんなの?
窪田正孝の演技は圧巻。興奮してスフレを食べる→異物を見つけて一気に冷めるまでの表情の変化に圧倒される。これ見る為にお金払ったんだと思うわ。
小栗旬。なんか死んだ。なんで?
本郷奏多。さすが。狂人の演技が上手すぎる。かわいい子供の演技の演技、すごい。絶妙なうさんくささ。
重症のスキン。いや〜窪田正孝……リア恋。
スフレの異物を勝手に抜くカナコ。やると思った。発狂するスキン。そうなるよね。
藤原竜也も窪田正孝もめちゃくちゃ良い演技するじゃん…すごい…すごい…流れは読めてたけど面白い…
特にボンベロとスキンの過去回想とかもなくスキン退場。マジかよ。この2人の仲よさそうな感じの説明しろよ。
カナコ、ボンベロと対峙。人生逃げ続けてきたカナコが「私が決める!」と言い出して、唐突に感じるけどまあ流せる程度。この辺までは普通に面白かった。
小栗旬を除くトップ達が集まる。真矢ミキ、土屋アンナ、綺麗な顔だ……と思ってたら突然死ぬコフィとマリア。マジか!マリアぶっ殺すしか言ってない!
各チームのボスを務めてた割にあっけなく死んでしまった。ほんとに強い殺し屋だったの?
連行されるカナコ。抵抗するボンベロくん。おお…アツい展開じゃん。
ここから流れ変わったなという感じ。花火大会……爆破いっぱい……長い……
なんで真矢ミキだったんだ?原作がそうだからそうなんだろうけど、真矢ミキがメインですという描写が今まで一切無かったのにどうして無礼図がこんなにでしゃばるのか、困惑してる間に人がたくさん死んでいく。ボンベロがたくさん撃たれてる。
暗いしドンパチやり過ぎて真矢ミキなんだか真琴つばさなんだかわかりゃしない。せっかく綺麗なのに。
カナコを助け出すボンベロ。おっ、この構図は!カナコが安心して出てきたところでボンベロが倒れその後ろから無礼図が……出てこなかった。なんだ。
廊下を逃げるボンベロの痛みに呻きながらの戦闘は圧巻。さすが藤原竜也。
そしてここからさらにチープ……謎に金を渡され謎にキス。いつからそんな関係になったんだよ。扱いづらい女だ、じゃないんだよ。流れが安っぽ過ぎてちゃお読んでるかと思ったわ。
カナコが逃げてからの流れ全部想像できたしまったく裏切られなかった。
マジでラストはつまんないの一言。
前半が面白かっただけに後半のとりあえず殺してとりあえず爆破!みたいな流れのショックが大きい。蜷川実花は美男美女の死に顔を綺麗に撮りたかっただけか?
東西南北のボス達、キャラクターとしての個性は完璧なのに一切掘り下げられなくてなんだったんだという感じ。
小栗旬と窪田正孝の関係性とかチーム同士の因縁とかもっとあったろ。
斎藤工も意味もなく死んだ……人がほいほい死に過ぎて豪華キャストだった意味がわからない。
悲しい。もっとどうにかできたでしょ。キャストもいいし映像も綺麗。途中までほんと面白かったのにどうしてこんなことになっちゃったんだよ。
ひたすら悔しいし悲しい。途中で脚本家変わった?
ダイナー気になる!観たい!楽しみだね!って言ってる時が一番楽しかった。記憶消したい。