バイオレンス・ボイジャーのレビュー・感想・評価
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くせになるドラッグムービー
な、ななな、なんですか!これはΣ(゚д゚lll)ガクブル。恐怖に慄いているのではない。全編劇画でぶっ通す世界観に震えているのだ。おサイコなドラッグムービー。ワシはなんちゅうもんを観せられているのかと、途中で我に帰るが、作風がくせになる。お風呂でもう一回観よ🛀
最っ高のドラッグムービー
コレッキリにして下さい。
リアリティ、ほぼゼロのゲキメーション。それを逆手に取ってます、見事に。はちゃめちゃで驚愕です。えー、この姿で生きて行くんかい?ラストもブラックと言えばブラック。こんなん、アニメも実写も絶対NGですやん!製作にGO掛けたの誰ですか?もうね、一回だけ賞賛したい。一回だけ。クセになるとイヤやからw
この一本限りで終わってくれるなら、カルトの歴史的名作だったと言えない事も、なくもなくもなくもない。
台風接近してるらしいので、今日は打ち止めにして帰ります。
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9/23追記
何が凄いかって言うと、この内容でありながら「平然として見ていられる」と言うところ。子供が捉えられ半殺しにされます。裸にひん剥かれてつるされます。頭部を改造されて培養液的な正体不明なプールに沈められて兵馬俑。お母さんはアキラ。子供の顔が溶けます。主役親友二人は情け容赦なくやられます。一人なんて身体真っ二つで内臓どっぴゃー。アイアンメイデンも有ります、マリアの棺桶じゃない奴、正式名称は知らんけど。ヒロインの時子は全裸で拘束。凄い突き抜け方。つか容赦なさ過ぎ。もう嘔吐悶絶の地獄絵巻。
グロの極地。
これが、同人誌レベルの画力のゲキメーションのお陰と、シリアス感の低い声優さんのおかげで、割と楽しく観ていられる。
あっという間の83分と言うか、呆気に取られる83分と言うか、唖然としてる間にぶっ込まれる83分って言うか。
兎に角、吉本の悪ふざけも許容できるグロ好きのあなた、必見です!
子供を調達するのは簡単じゃないからね
容赦の無い残酷な寝物語。
16時台の教育チャンネルの短編番組にありそうなタッチのつくりなのに、こんなグロテスクな映画に仕上げてしまうところが悪趣味で震える。ほんと最悪だよこんなの、もう最高。
寂れた娯楽施設にマッドサイエンティストおじさんと不気味なロボット達の真実、迷い込み捕らえられた子供達のおぞましい顛末。
金髪外国人少年ボビーのスリリングで血みどろな脱出&救出劇。
単純にも思える話の幹に、気持ち悪い飾り付けがてんこ盛りでお腹いっぱいになれる。
王道の展開ならこうなるだろうな、という予想を悉くハイペースに裏切ってくれるので、事が起こるたびに口があんぐりと開いてしまった。
およそ子供が主役とは思えない出来事の連続にショックと歓喜。
いやあんなポンポン死んでいくとは。犠牲の数と質にメーター振り切ってる。
猿吉爺さんがもう一捻りしてくれたら大喜びしちゃうんだけど。
ゲキメーションという手法を初めて知った。
紙人形劇と紙芝居とアニメーションが融合したような表現、全て一人で作り上げたとは驚愕。
その特性上テンポが少しまったりしているように思えるのが玉に瑕だけど、それ含めて良い映画体験だった。
体液や液体の描写には性癖すら感じた。
そこだけ実写の質感なのが好き。
少し泡立っていたりドロついていたりと、とにかく凝っていて肌にヌトヌトまとわりつくようだった。
剥き出しで体液ダダ漏れの肛門とやたら全裸が出てくるのも。
そして絶対ぺろぺろするコウモリくん可愛い。
肉塊や謎の液体、絶望的な造形はこの手法ならでは。
実写では相当気を使わないと安っぽくなってしまうだろうが、手描き調のゲキメーションだからこそ迫力と嫌悪感をこれでもかと感じられたのだと思う。
個性の濃ゆいキャラが多く、魅力的だった。
あっくん&やっくん兄弟が結構好き。
その頭の格子模様はなんなんだ…。
ブロンド美少年のボビーに比べてめちゃくちゃ不細工に描かれているの不憫でかわいい。
たかしちゃんの不器用加減、古池のマッド加減、小学生のくせにダンディでセクシーなたかあき君も好き。
吉本が関わっているからなのか、豪華な声優にも驚いた。
アニメ作品をほとんど観ない私でも名前を知ってるレベルの声優陣。
小野大輔ボイスの小学生で本当笑っちゃう。
サバンナ高橋氏とココリコ田中氏の芸人勢がなかなか上手かったし、まさかの松本人志のサプライズも良かった。
時子の超絶棒読みは流石に気になったけど。
またしても映画の無限の可能性を感じる作品だった。
第二弾三弾と創って欲しい。
受付のネズミのセリフが何回も変わってるのが好き。
ダイナマイト
「劇画×アニメーション」で『ゲキメーション』
まるで「飛び出す絵本」を被写界深度浅く写し撮ったような映像は、ボケ効果により立体感が際立つ。
2Dだが3Dを感じる。これだけでも発明だ。
一点を見つめると他はボケて見えるヒトの見え方に近い、自然な立体感。
いったいどれ程の時間と労力がつぎ込まれたのか。
絵を描き、切り取り、構成し、時に実写を組み合せ、背景を変えながら写し撮る。その繰返しの作業。
同じ膨大な労力が注がれるVFXとは対極に位置する表現方法。
「日本昔ばなし」が似合いそうな新しいフォーマットで描かれるのは、恐ろしいを越えておぞましい程の世界観。輪転する悪夢だ。
しかし、本当に恐ろしいのは、これを世に問うたよしもとの胆力と宇治茶氏の才能かもしれない。
そして、表現方法の一つとして今後第二、第三の作品が現れるであろう『ゲキメーション』は、薬にも劇薬にもなるダイナマイトのような発明なのかもしれない。
ロバート・ヒューストンなのに。
山村で暮らす小学生2人組が1年前に隣村に引っ越した友人のところに向かう道中、山奥で発見した体験型アトラクション「バイオレンス・ボイジャー」に入り巻き起こる話。
SF・サイコ・ホラーなストーリーに少しグロい絵面と描写、所々実写合成で生々しさを加えつつ、終始暗い雰囲気で進行して行く。
あまりにシュールで笑ってしまうところもいくつかあったけど、基本は至ってマジメなブラックおとぎ話ね。
アニメーションだから許容出来たりわかりやすい部分もあったけど、アニメーションだから臨場感がなかったりわかりにくかったりもあって、良くも悪くも淡々とした印象だった。
あまり、否、殆どホラーマンガを知らないけれど、自分的には日野日出志っぽいテイストを感じたかな。
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