七つの会議のレビュー・感想・評価
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結局
日本人の体質なんだろうという最後の「落とし込み」は、ある意味で日本人に対する失望でもあったりしますが、これまで明るみになった不正の現実や経営者の言い訳等が全て凝縮された皮肉が、面白かったと思いました。
すいません。間違ってましたと誤りを正せないのは、間違うはずがないという前提(ある意味で性善説)だからだと思うし、立場が変わることで、あっさり翻すのも日本人なのかも知れません。
この辺りは、将棋とチェスの違いかな?
色々、突っ込みどころは満載でしたが、まぁ、これはお話として…。そこを考えなければ、非常に良質なエンタメだったと思います。
あと、会議って、七つあったんだっけ?
(数えてないから不明)
DVD買ってまで観ようとも数えようとも思いませんが…
私の中で😊
七つの会議と言うよりも、野村、香川、及川、吉田、土屋、鹿賀、北大路達七人の競宴
私は本作を2月10日の3連休の中日に観た。と言うより、当初の予定では「ファーストマン」を観るつもりで出掛けたが、席の予約をしていなかったので、「ファーストマン」がその日の分は総て完売していて観られないので、急遽観賞映画を本作「七つの会議」に変更したのだった。
でも、これが意外にも私には正解だった。野村萬斎は、古典芸能では素晴らしいキャリアを持っておられる大ベテランではあるけれども、彼が現代劇の、しかもビジネスマンを演じる事に少なからず違和感と言うか、勝手に臭いかな?と言う先入観を持っていた。
何しろ、「のぼうの城」は全く楽しめない作品だったし、予告編を観た印象では、この八角と言う主人公のキャラにリアリティーや、魅力が感じられない気がしていたので、何となく普段ならスルーしてしまう映画だった。
しかし、普通ならスルーしてしまう筈の本作をいざ観てみると、とても緊迫感があって、登場人物同士の誰と誰が、本当は裏で繋がるのだろうか?ラストに向かうまでの社員同士の裏駆け引きが中々読み難い形で物語が進行してくれていた点が、私にはかなり楽しむ事が出来る要因になった。
まあ本作の原作が池井戸潤である事を考えれば、面白い展開になって当たり前で、楽しめる作品になるのは当然で、スルーしようとしていた私の方こそ、あまのじゃくだったのかも知れないな。
映画はやっぱり先入観を捨てて、気持ちを白紙にして楽しむのが一番と言う事を再認識した作品でした。
それに本作の魅力は何と言っても、野村を囲むキャスト陣がめちゃめちゃ素晴らしい豪華キャストだった事。
出演キャストの味わいを充分に楽しめる作品と言う点に於いても、今年のヒット作である「マスカレードホテル」とは出来栄えが数段格上だったと思う。
香川氏の芝居が良いのは当然の事だけれども、キャストのみなそれぞれが、とても嵌り役に思えた!中でも特筆すべきは、及川氏のイキイキとした表情が素晴らしかった点!
TVの人気シリーズの「相棒」で見せる、水谷に気を使った芝居と違い、水を得た魚が、大海原で気持ち良く泳ぎ回るような豊かな表情が最高だった。「相棒」では及川氏の俳優としての豊かさをきっと水谷に盗まれていたのだろう。
そして、出番が少なかったけれども、吉田羊氏が良かった! 彼女の確かな芝居の巧さは言うに及ばず、彼女だからこそ自然に醸し出せる場に合った空気感と言うものがひしひしと伝わって来た。
それから、土屋太鳳も大健闘していたね。
「マスカレードホテル」もそうだけれども、矢張り女優さんの個性や魅力を巧くどこまで活かせるかどうかで、作品全体の出来栄えのランクがガラリと変わるのかも知れない。
その為には、監督の演出の巧さもあるだろうし、脚本が細部に渡る登場人物の一人一人まで、しっかりとした命あるセリフや個性を持たせる内容に仕上がっているかどうかと言う点に尽きると言う事なのかも知れない。
本作では欲を言うなら、伏線の描き方をもう少し自然に、さりげない形で見せて欲しかった気もする。そうでないと伏線の回収の為の説明書の様な作品になってしまうと作品の面白さが半減しかねないので。
だが本作は、思わぬ拾い物をした様で、何となく楽しく映画館を後にする事が出来て良かった!
本は面白いのかもしれないが・・
隅から隅まで
これはよかった!
人生の意義とは。超豪華キャストで投げかける、珠玉の社会派ムービー!!
【賛否両論チェック】
賛:「働く」こととは切っても切れない、組織の中での在り方や己の正義等、様々なことを考えさせられる。とっても豪華すぎるキャストにも注目。
否:独白形式の展開は、やや好みが分かれるか。展開もある程度は読めてしまいそう。
まさに、観ていて色々なことを考えさせられる作品です。あまりストーリーのことを言うとネタバレになってしまいますが、会社や組織の中での己の在るべき姿や、何を自身の正義として生きていくのか、そして何より「働く」ということの本当の意義。そういった人間の根本的なところを、現代の社会問題を通して改めて考えさせられます。
出演者も超豪華。1人1人が独白をしながらお話が進んでいく演出は、やや好き嫌いが分かれるかも知れませんが、
「ここでこの人!?」
というようなビッグネームが目白押しですので、出演者目当てでご覧になってもイイくらいです(笑)。
とにかく様々な感情・考えを痛感させられる作品であることは間違いありませんので、是非チェックしてみて下さい。
見応えありました
モヤモヤ感が晴れない
あくまでエンターテイメント
顔近っ! 飽きない顔芸!
とても面白かったです。
野村萬斎さんの声はとても素敵で迫力があり、香川照之さんの表情はこれでもかっと目まぐるしい程に変わり、顔の動きから目が話せませんでした。しかも、超顔近いし、笑ってしまいました。
内容は、池井戸潤ワールドで予測がついてしまいますが、一つ一つがとても深く考えさせられるモノです。
「営業って難しいね」って言葉は、12年営業に携わった私も、何度も口にした言葉。
出る者は叩かれる、背く者は弾かれる。
信念をもズタズタにされる。
萬斎さんの最後の長いセリフは、組織の人間として仕方がない事なのか?
香川さんの「組織に背く事がこれ程にまで怖い事なのか?」には、胸が熱くなりました。
黒幕が分かった状況で、もう1度観たいと思いました。
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