七つの会議のレビュー・感想・評価
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侍はさ、藩から出されるのは、負けだと思ってるんですよ
映画「七つの会議」(福澤克雄監督)から。
作家・池井戸潤さんの同名企業犯罪小説の映画化とあって、
「水戸黄門」や「ウルトラマン」のように、逆境に耐えながら
最後は正義が勝つことがわかっているので、
安心して観ることができる作品とも言える。(笑)
さて作品途中のメモも溢れたが、今後の参考にしたい、と言われ
主人公、八角民夫が淡々と語るメッセージは、
(結局、全部書き出してしまったが・・)インパクトが強すぎた。
その中から、ワンフレーズを抜き出すとすると・・・
「藩のために命をかける。
まぁかっこいい言い方をすると、侍の生き様って言うんですかねぇ?
昔で言う藩、今で言う会社、それを生かすためなら
人の命より会社の命を優先してしまうって言う、
欧米の人が聞いたらそんな会社なんかとっとと辞めて、
他に移ればいいって思うんでしょうけど、
侍はさ、藩から出されるのは、負けだと思ってるんですよ」
そう、そんな考え方が、
「日本のDNAに組み込まれているって言う気がするんですよね」
だから、こういった不正は減るけれど、なくならない・・と言い切る。
だけど今の時代、藩の方から脱藩を進めている気がする。
内部告発も増えているし・・社会変化の過渡期なのかもな。
期待通りの満足感
完全な駄作・・・
ドラマ映画だけど、最後の役所さんにドキッ
話はとある電気屋さん企業の不正・隠ぺいにまつわる
企業戦士たちのそれぞれ
ただみんなで顔芸ですか?っていいたくなるほど出演陣が濃いい
野村萬斎さんには今回人としての影を感じなかったな
それが残念
あたしは最後の役所さんが良かったなぁ、あの笑顔
あの声、好きやな
御前の北大路さんのあの感じTBS系で何回目ですか
はまってますけどね
最後の会議の部屋の広いことw
ねじ六の音尾さんは良かったね、あのねじ工場をもっと
絡めたほうが話に説得力を持たせられたかなと
登場人物が豪華なのでつながりが丁寧でなくポンポン出てきちゃう
池井戸さんの作品の良さが薄れちゃってもったいないわ
作品の重厚感はNHKのほうがあった
軽いのよね、それがサラッとしていて見やすさもアップするけど
半沢直樹と下町ロケットと陸王のガラガラポン
野村さんお疲れさまでした
「映画」というより究極の「芝居合戦」
七つの会議
鑑賞日 2019 2/15
原作未で鑑賞。もともと見に行く予定で、映画.comでの評価が非常に高かったので期待値高めで見に行った。結果は期待通りで、とにかく面白かった。まず次々と社内で起きる不可解な人事の謎を解明しようと及川光博演じる原島万二と朝倉あき演じる浜本優衣が動くのだが、野村萬斎演じる八角民夫が全て関係していると知り……といったストーリー。自身のこれからの将来の安定か、会社か、それとも正義を取るか、その判断がとても難しいと思った。また、最後に八角が日本の会社の不正について語るシーンがあるのだが、そこで最後綺麗事を言って終わらせるのではなく、「絶対に不正は無くなることはない」と言って終わるのも皮肉的で、印象的で良かった。また、キャストの演技も良く、特に野村萬斎と香川照之の演技対決が良かった。「映画」としてみるのもいいが、ひとつのお芝居劇としてみるのもあり!
半沢直樹のリブートかな?笑
原作者もスタッフもキャストもほぼ同じ。
映画の雰囲気やストーリーも大体一緒。
何が違うのか。
唯一違うのが主人公。
堺雅人から野村萬斎に変わりました。
堺雅人は半沢直樹の撮影で何かしら確執があったとかいう記事を読んだことがあります。だから半沢直樹の続編は作られないとか。
眉唾な噂です。
野村萬斎と言えば、シンゴジラを考えるか、のぼうの城を思い出すか、どちらかですね。
今回は後者です。
ひょうきんな役にはハマります。ひょうきんでいて実は裏がある。
半沢直樹と同じキャストの人達は、大体同じような役どころ。
今回も出てくる香川照之。
鬼のような上司として登場するから、やっぱりこいつが悪役かな?
クライマックスはやっぱり会議室。
うーん、懐かしい気分。
台詞まわしも笑えるし、展開もテンポよい。ストーリーもワクワクする。
なかなか満足。
1つあげるなら、野村萬斎は終始雰囲気あるけど、激昂する演技だけはちょっと勢い不足かも。
堺雅人をイメージし過ぎてたけど、それは仕方ないよね。
何を誇りに働くか?
レンタルDVDで鑑賞。
原作は未読、NHKのドラマ版は未見。
居眠り八角は敵か味方か。得体の知れなさを振り撒いていたので妖怪みたいなヤツだと思って観ていましたが、話が進むにつれて本当の姿と想いが浮かび上がりホッとしました。
大企業の隠蔽を巡る群像劇が展開され、下剋上は薄味だったものの、組織の中の個人の問題、正義と忠誠の間で揺れる人間模様など、観応えたっぷりのドラマに引き込まれました。
物事の本質を見失ってしまったら、全てを道連れにして落ちていくだけ。気づいたらずぶずぶと底無し沼に足を捕られて、ある一線を越えてしまったら、もう元には戻れない。
「不正や隠蔽は、減らすことは出来ても決して無くなりはしない。何故なら、日本はそう云う国だからだ」。八角の言葉に考えさせられました。何を誇りとするかが問われるわけか…
とは言え、やはり池井戸作品は連続ドラマでないと魅力が大分削がれてしまうなと思いました。駆け足感がハンパなく、カタルシスが薄まってしまっているような気がしました。
※修正(2024/01/22)
正しい?大人のケンカの仕方!
社内において仕事のことで“自分の意志を通す”ために
同僚や上司に掛け合い、ディスカッションすることは
まま、ありましょう。
ですが会社そのものに、一介の社員が異議申し立てを
するなど到底あり得ないでしょう…
もし会社を相手取ってケンカを挑もうとするのならば
それ相応の“覚悟と意志”をもって
自分を貫くしかありません。
「一か八か」の大きなケンカ…
退職、罰則も顧みない行動の〈その真意〉は
そんなリスクを犯してまでするような
〈崇高な意義〉を帯びているのだろうか?
…と、ふつうのヒトならそんな考えを巡らせ
思い留まるでしょう…
〈意志を貫く〉行為は、はたから見たら単なる
〈わがまま〉 に見えるかも知れません。
また自分自身も途中から
〈意志〉なのか〈意地〉なのか分からなくなる
確信が揺らぐこともよくあるものです。
「一片の淀みなく、己が道を貫く…
簡単なようで、何と難しい事よ…」
わたしは思います。
結果、〈意地〉でもいいじゃないか。
逆の波風を、その帆に受けつつも
わずかながらでも、前進しているのであれば、…と。
「人間は失敗を繰り返す生き物である。
だが失敗を無くすことが出来るのも
また人間という生き物である。」
やれ【コンプライアンス】がどうの
やれ【ハラスメント】だのという文言が飛び交い
目に耳にしない日がないぐらい昨今の日常…
本作『七つの会議』を視聴し、メッセージを受け取った
わたしたちだけでも、せめて
【公正明大】でいたいものですね…
展開のテンポもよく、ストーリーに引き込まれました!
さて本作の評価が別れるであろうポイント、
俳優陣の“演技の大きさ”を許容できるか?
だと思いますが
それを〈エンターテイメント〉と取るか
〈メッセージ性の強さ〉と取るかの
差異なんでしょうね。
あと、一連のTBSが手掛ける池井戸 潤シリーズの
常連キャストを〈マンネリ〉と思う方もいらっしゃる
と思いますが、福澤監督のイメージと表現
そしてメッセージを過不足なく鑑賞者に伝えるための
ものだと、わたしは認識しております。
クセのある演技がクセになる!!
※追記です!
タイトル『独白』
本作『七つの会議』の最後、エンドロールと共に
八角が淡々と今回の事の顛末と、現代社会に対しての
諦観を独り語る〈 独白 〉のシーン…
現代の企業に従事しているサラリーマンを
武家社会の侍に例えた、八角のこのモノローグこそ
本作が最も描きたかった “ 主題 ” であろう。
この〈 独白 〉のシーンは映画オリジナル!
池井戸 潤 著書の原作では語られなかった部分。
このシーンを新たに付け足したことで
さらに物語の奥行きを出すことと
鑑賞者に考えさせる余地と余韻を
上手く引き出すことに成功しているなと思いました。
あと、やはり注目なのは様々な表現畑から集まった
堂々たるキャスト陣、表現者たち共演の宴!
落語家、歌舞伎、お笑い芸人、そして狂言師…
そんな彼らが織り成す〈化学反応〉を
観れたわたしは幸せ者です!
あのぐらい大きな演技だったからこそ
このテーマを伝えることが出来たのだと思いました。
福澤監督の次回作もまた、池井戸作品だそうなので
この路線を維持しつつ、新しい試みにも挑戦して
下さるよう期待しています!
2019/02/18 劇場にて鑑賞
二本立て二本目。さすが池井戸作品、安定の面白さ。 騙し騙され企業内...
パワハラ
野村萬斎主演作品に外れなしの法則
「のぼうの城」「スキャナー 記憶のカケラ」「花戦さ」と2010年以降だけで主演は3作のみ(狂言師なのだから当たり前だが)であるが、どの作品も一定レベルの面白さをキープしていた。
「陰陽師」のイメージが強烈なため、時代劇のみに出ている感が強いが、現代劇でも強烈な存在感を放っていたのが、この作品である。
池井戸ワールド全開の、今時こんな会社あるかよ!と突っ込みたくなる営業会議風景や、萬斎演じる万年係長の立ち居振る舞いは痛快である。
が、この映画はここから本領を発揮してくる。
周囲に流されず、我が道を行く男と思っていたら実は辛い過去を抱えながら懸命に生きていたという事実を知った時、涙が流れるし、彼を演じる萬斎の凄みも体感できる。
秀作である。
<2019年2月3日 劇場にて鑑賞>
最高傑作
キャストの素晴らしさに劣らない作品とは
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