劇場版 SHIROBAKOのレビュー・感想・評価
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もの作りは楽しい
もの作りは楽しい。同時にもの作りで食べていくこと、絶え間なく事業を継続させていくことは大変で苦しい。TVシリーズで上り調子に見えた武蔵野プロダクション(通称ムサニ)は、冒頭いきなりその勢いが見る影もなくなっている。TVシリーズの第一話のように。
たった一度の失敗、それも契約書をかわさずに制作を始めてしまったという業界の慣習から生じる失敗で窮地に立たされたプロダクションを立て直すために、他社が投げ出した映画製作に無謀にも乗り出す。散り散りになったかつてのスタッフを再び集めて、厳しい条件の中で一丸となって完成を目指すその姿は感動的だ。もの作りを仕事にすればいろいろなものに絡め取られる。しかし、この映画の登場人物たちのようにもの作りの衝動という原点を失わずにいればいつか道は開ける、そういう希望を謳った作品だ。
人口減少時代で内需が減少し続ける日本のアニメも、今度どうなってゆくのかわからない。しかし、ここに描かれたもの作りの熱意はきっと消えないのだろうと前向きに気持ちになれた。
面白くもつまらなくもなかった
アニメシリーズから正当な続編なのは間違いなおが、上映時間が長いのに詰め込みすぎていてテンポが早いというより無理やり感が強かった
また、妙に生々しい場面があるかと思えば急にファンタジーに極振りで寒い場面が多々ありました。アニメシリーズではリアルとファンタジーの切り替えや度合いも丁度よいと思ってましたが、劇場版はそういった面も含め諸々浅いといった印象でした。
劇中でメタ発言やってる場合があるなら反映させれば・・・
とても「映画」していて良かった
TVシリーズからの続きの劇場版と聞いて、ついに七福神作るのか?と期待したが、さすがに七福神は無理だった。まあ作中で数年しか経過していないのだから仕方ない。
とはいえ、この作品はメタ的に宮森たち五人がしてきたこと、成そうとしていることを集約している。
TVシリーズ序盤で、たまに合うだけのバラバラな五人が次第に関わりを持つように、スキルを身につけ仕事ができるようになっていく。TVではここまで。
この劇場版では、劇中劇という形でよりしっかりと宮森たちが七福神を作れる可能性を示した。
どんなに頑張っても七福神にこだわるのであれば五人ぼっちでは作れないのだから、タイトルが違うだけで七福神を作ったのと変わらないのだ。
あとは七福神にお金を出してくれるところを見つけるだけでいい。
前半こそ少々退屈であったが、後半に向けての高揚感は良かった。
同じ水島努監督の「ガールズ&パンツァー」もそうであるように、盛り上げ方が上手いなと思う。
TVシリーズでは味わえなかったようなエモーションもある。
面白かったと思うのだが不満な人も多いようだ。そんな評価がイマイチな方々の話を聞くと、TVシリーズは面白かったがコチラは良くない。TVシリーズは感動したがコチラはしない。というものだ。
どちらかというと個人的には全く逆の意見だ。もちろんTVシリーズが面白かったので本作を観ているわけだが。
とはいえ理由はなんとなく分かる。この劇場版は「映画」していたからだ。
何を当たり前のことをと思うかもしれない。しかし、映画というのはTVアニメやTVドラマとは違う。
TV用というのは、極端な話、音だけ聞いていれば大体分かる。それに対し、映画は能動的に「観る」ことをしなければならない。
もちろん、全ての映画作品がそうというわけではないが。
TVアニメが1から10まで全部描くのに対して、映画は、もちろん限られた尺の問題もあるが、1と5と10しか描かない。わざと描かない。
なぜか?全部描いたら面白くもなんともないからだ。
そして代わりに描くものは、物語の転がりとは関係ない感情を動かすパートだ。
出来事を動かすことよりも感情を動かすことのほうが大事だから。
私はアニメファンではなく映画ファンなので、前半少々退屈に感じながらも、よく「映画」していて良かったと感じた。
どうなる、どうなった、という「あらすじ」だけではない「見えないもの」こそ映画の魅力だ。
アニメ映画のすべてが表現されている。
内容的には🎦映像研には手を出すな!や🎦ハケンアニメの系譜と言えばそうだが、この劇場版SHIROBAKO、完走~して思ったのは・・・おいおいなんですか?これは~超傑作じゃないですか???
この重層構造をアニメで一つの物語に纏めちゃう凄腕、もうアニメトリビア満載なんですけど~アニオタキャラから超ハイパーCGメカ・・ぼくもアニメのお姉さんたちと一緒に絵を動かしてみた~い
特に特筆すべきは後半の雪景バトルシーンはまさに🎦キルビルを凌ぐ、息をのむ美しさ!!また後半のアニ中アニメは¥でぃっぐだけでストーリー全体が把握できるかのクォリティの高さ。もうこれでもかこれでもかと繰り出されるアニメ制作の神髄シーン。きっと作ったスタッフは作り終わって一気に老け込んだのではと思わせる超贅沢アニメです。
私たちって何でもできるんですよ、これがジャパニメーションの神業だって鼻息の荒さが伝わってくる。最高のアニメでした。勿論★5.アニメファンは惑うことなく来てくださいレベルである。
やはり熱い。ジタバタし続けたくなる
久し振りの劇場版上映を観られて、改めて良い作品だと感じた。
TVシリーズの完成度が非常に高いので、少し物足りなさはあるけれども、それを補う伝えたいことの熱量があると思う。
良い時も悪い時もある。でも、アニメーションづくりに限らず、ジタバタと足掻き続けることで進んでいけるはず。
別ジャンルでも、仕事をし続けるなかである種のエールをもらえる作品だと思う。
好きだ。
女の子の本気のお仕事感、最高です!
コロナの始まった頃に映画館で保育園の子供と見ました。
予定していた映画が全て延期になり、騒がれたので何か見れそうなものを探したところ絵柄が可愛いSHIROBAKOが見つかりました。似たような年齢の女の子も何人か来ていました。
あまり期待していなかったのですが、なかなか良いです。
ミュージカルの要素もあります。
とにかく画が可愛い!
テンポもほどよく良いので飽きません。
嫌な設定や嫌な人も出てきません。
見る人を傷つけるようなエピソードも無いです。
そして、内容が女の子がアニメを作成する話なので、小さい子でも最後まで飽きずに見れました。
映画終了後に「こうやってテレビや映画のアニメが作られているんだよ」と説明してあげると、興味深そうに聞いていました。
また、女の子の本気のお仕事感が最高に良いです!。
「これからは女子も自分の仕事をきちんと考えること」も話しておきました。
私自身が男性と同じ内容の外回りを含む仕事をしていたこともあり、懐かしかったです。
終電だったこともあったな。
女の子の本気のお仕事感は実に気分爽快でした!。
ラストも納得の気分爽快感!
コロナの影響で偶然見た映画でしたが、良い映画で得しました。
悪かない
「SHIROBAKO」としては55点だが、「SHIROBAKOの劇場版」としては80点。時間配分に難があるとは思うが、二時間やそこらで「SHIROBAKO」をやるのが無理な話であるのは分かり切ったこと。評判の良くないミュージカルも、見どころを作ろうにもまともにドラマを描いていては尺が足りないために生まれたものだろう。あまり構えすぎず、肩の力を抜いて鑑賞するのをおすすめする。
足掻き続ける閉塞感が楽しい。
内容はTV番組アニメその4年後のアニメーションスタジオのムサニで起こる制作現場の群像劇。印象に残った言葉は『足掻き続ける映画です!』『とりあえず生きる事ぢゃないでしょうか?!』作り手の話なので内容が濃くなりすぎて気の抜けない話だと感じました。現場大変さが少しでも分かり楽しかったです。キャラが若く成長が少しでも感じる事が出来て楽しく、かなり人気あり内容的にも冒険したなぁと感じました。情景描写では天気や星空が心象伝わり、月が満ちていく段階が伝えたかったカタルシスなのかなと感じました。アニメを作る人達の呪いと楽しさ共傷性が伝わり、本当にアニメーションが大好きな人達の総合芸術なんだなぁと痛い程伝わりました。
モノづくりにかけるそれぞれの想いとは。
夢を追いかける上山高校5人の物語に集中して欲しかった。
バラバラになったムサニメンバーが集まるのはいいんだけど、んー、群像劇ではあるんだけど、的はやっぱり5人に絞って欲しかった感はある。劇場版で時間が無いなら尚更。他メンバーもある程度の尺を使って仲間になる所からやっているからそれぞれが薄くなってしまってると感じた。
あとミュージカルや時代劇シーン。飽きさせない為に入れたんだと思うけど、そういうやり方で飽きさせないのではなく、5人の成長や葛藤、ドラマで時間を使って見せて欲しかった。
物語のテンポも駆け足感が否めない。SIVAのラストを作り直す描写が一切ない。ビフォアーアフターの説明はただその前後シーンを流すだけで淡白すぎて思い入れる時間が足りないように感じた。
でもこのアニメ好きだし、自分もモノづくりをしていく中で投げ出したい気持ちになったり納期やコストに迫られたりあるよね、と。
テレビ版が良かった、という意見には共感。劇場版がまるまるダメかと言われたらそうでも無いけどテレビ版が良すぎたか。
TV版から四年……
コロナで見に行けなかったけどニコニコでプレミアム限定で公開されていたので見ました。久々だったのでバンダイチャンネルの方でTV版2周目も一応。
TV版で製作していた三女から4年経過後の話。いろいろありムサニは下請けに逆戻りで人はかなり離れている状態。そのムサニに劇場版の話がきてそれを製作していく話がメイン?
さまざまな作画、タッチのアニメーションが見れたり、最後にかなり力の入ってる劇中アニメのシーンがあってとても面白かったです。
議論されてるミュージカルのシーンはかなり長かったけど観てたらなんか笑えてきていいなと思いました。
正直無理してでも劇場に観に行けばよかった……。
なら、最後までジタバタしてやるよ!
この劇場版は総集編ではなく、TV版のその後の話なのでTV版を視聴してから観ることをオススメします(´・ω・`)あの明るい終わりから一変して会社の雰囲気が重いし悪いんだけど……製作していたあの飛行第三がエロコメディ路線に変わっちまったけどどうしたん?!しかも、会社の人たちかなり減ってるし……この4年間に一体なにがあったんだよ(°д°)?!そして、相変わらず宮森さんの妄想が激しく…いや、これ病む一歩手前なんじゃ?!ってか、あの変な話の口癖の人はまだこの業界にいたのには驚いたわΣ(´д`ノ)ノTV版並のドタバタ劇はないけど、かつての仲間が集結してリベンジマッチをする感じがまた良いよね!個人的には満足です(o´艸`)しかし……『SIVA』のラストシーンだけ流して全体的なストーリーがどういうものなのかとても気になってしまう!宇宙SFジャンルものだからどうしてもガンダムを連想してしまうわ(^ω^;)
非常に面白かったです。
タイトルの通り非常に面白かったです。
ただ劇場版という事もあり、時間が足りなかったなとも感じました。
TVシリーズより現実感が重視された結果、少し暗い雰囲気となっていますが、ストーリー性やメッセージ性はTVシリーズを上回る物になっていると感じました。
ただやはり劇場版という事もあり、ミュージカルのシーンなど複数回見ることでより深く理解できるシーンなどは勿体ないと思ってしまいます。
悪い点を挙げましたが、ファンは見て損をすることはないでしょう。非常に楽しませていただきました。
これからも制作陣にはアニメを作り続けてほしい。
正直かなり残念
ずっと公開を楽しみにしていた割には、気づいたら上映終わっててアマプラで視聴。
TVシリーズは全話何周も見ていて大好きなだけに、かなり残念。
SHIROBAKOの魅力は「キャラ, セリフ, テンポ」の三拍子だったと個人的に思う。
でも、謎ミュージカルとか着物戦闘シーンとか杉江さんと子どもたちのシーンとか…
ぐだったシーンが多すぎて、その分ただでさえない尺がないのに、
キャラの再結とか深堀とか、使うべきシーンがあっさりしすぎてたかと。
印象に残ったセリフの言い回しもないし、正直何も面白くなかった。
良かったとすれば、丸くなった平岡君が見れたことくらいかな。
働くことは素晴らしい!
TVアニメシリーズを全話見ています。
感想
久しぶりに見たのでキャラクターを忘れていたので思い出しながら見ました。
結論から述べると満足の一本でした。TVアニメシリーズの展開を継いだ物語構成になっていていつも通りの勇気を貰える物語でした。理不尽に抗うキャラクター達を応援しながら観れる楽しい映画でした。また、キャラクター達の成長もみれてそれも良かったと思います。
離れ離れのキャラクター達が目的達成の為に再び集結するという展開はありがちですが、胸熱になったのでそれも良かったと思います。
最後に不満点
1.展開が早い
劇場版なので尺の都合で仕方ないのかもしれませんが、ダイジェスト映像や場面が飛んだりなど全体的にTVアニメシリーズよりも早くその点が気になってしまいました。
2.途中に入る謎の歌
ミュージカル調になる場面が多々あるのですが、あれは何なのでしょうか⁈
総評
TVアニメシリーズを観ていた人には必見の映画。
どんどんドーナツ、ドーンと行こう!
SHIROBAKOが好きでまだ見ていない人は見るな
放送日が来ると毎回Twitterのトレンドに上がり最高潮でエンディングを迎えたあのSHIROBAKOの続編ということで楽しみにしていたのだが酷い出来だった。
意味のないムダに長い妄想パート、全くなんの伏線にもなっていないムサニ倒産寸前設定。
適当に出しただけの登場人物達。
なんでこれで絵コンテ通ったのか本当に謎。
結局やってることはTV版と変わらないし最初にたっぷりやった4年間の変化が全くストーリーに活きてない。
終盤もなんの山場も無くそのまま終わって「えっ、これで終わり!?」ってなった。
TV版であんなにも切磋琢磨した仲間達はムサニから離れバラバラになったままだし成長を見ることも出来なかった。
逆に劇場版やらない方が良かったレベルに酷い、好きな作品だったのに物凄く後味が悪いままで終わってしまった。
重ねて言うがSHIROBAKOが好きでまだ見ていない人は見ない方がいい、TV版の余韻を胸に抱いたままで居続けてくれ。
SHIROBAKOファンのための映画
すごくおもしろくて感動しました!
…ということはなくて、簡単に言うと、SHIROBAKOの世界観がまた少しだけ楽しめるだけという映画でした。
内容的にはアニメ版のエピローグで、アニメ版のあとにとある事情で万策尽きてしまっていた武蔵野アニメーションが、現状から立ち上がろうとしたら、また万策尽きそうな状況がやってきて、それを解決するという話です。
率直な感想は、なんかアニメ版と展開同じだなというのと、謎のミュージカルシーンちょいちょいあったけど、いらなくない?と思いました。
別にあってもいいんですけど、長くてくどいです。
最後の方、内容が自虐的に思えますが、本当にこれでいいんですか?
アニメ版SHIROBAKO好きですが、特に感動するというシーンもないし、なんかちょっと物足りない映画でした。
最後のホワイトボードに『SHIROBAKO2期打ち合わせ』とかあれば、2期への伏線のための映画かと納得しましたが、ただの俺たたでしょうし、すこし期待はずれ感があります。
まあ、良くも悪くもSHIROBAKOらしい映画なので、アニメのSHIROBAKOが好きな方は是非みるべきですし、SHIROBAKO知らないけど、アニメの制作の裏側を知りたいという方にも、おすすめできる作品です。
「好き」という感情は尊く脆い
テレビアニメ版も観てなければ、アニメ業界についてもほとんど知らない素人が観た感想です。
U-NEXTのポイントで発行した映画券の期限が今日までだったので何を観ようかと悩んでいたら、再上映のSHIROBAKOを見つけて気になって調べたら特典がたくさんあり、特別映像まである豪華版だと知ったので気になり鑑賞。
テレビ版を観ていないので登場人物やアニメ業界などについていけなかったけど、初見の人でも分かるように作られていて最低限のストーリーは理解できる。
ミュージカルシーンや違う会社に乗り込む場面など、ハチャメチャな作風だけど、ストーリーは一貫性があって純粋に楽しいと思える。
アニメの制作過程は正直に言うとダラダラで冗長に感じたけど、考えてみれば実際、画を描いて動かして…と流れ作業でダラダラなのは必然だし逆にテンポ良かったらリアリティが欠けるのでダラダラは必要不可欠だったと思う。
それにダラダラで苦難の連続の制作過程を観せられた分、完成形を観たときの感動は大きい。
『パラサイト』と『フォードvsフェラーリ』のポスターが一瞬映ったりTOHOシネマズのTCXらしきスクリーンが映ったときはテンション上がって、監督の愛が伝わってきた。
水島努監督って多分前向きで明るい人なんだろうな。
多分、終わってスクリーンを出た人は全員笑顔で幸せだったと思う。
変な話、1期観てないけど2期作って欲しい
色々詰め込んだ作品
テレビ版ほどではないがストーリーがよかった。
数年後という設定がよくて、アニメ版を見た人なら楽しめる要素は多かったと思う。
ただし、ミュージカルや大立ち回りなどアニメとは大きく変わった要素があり、戸惑う場面もあった。
またあまり出番がないキャラもあった点も残念だった。
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