「モノづくりにかけるそれぞれの想いとは。」劇場版 SHIROBAKO 林檎さんの映画レビュー(感想・評価)
モノづくりにかけるそれぞれの想いとは。
夢を追いかける上山高校5人の物語に集中して欲しかった。
バラバラになったムサニメンバーが集まるのはいいんだけど、んー、群像劇ではあるんだけど、的はやっぱり5人に絞って欲しかった感はある。劇場版で時間が無いなら尚更。他メンバーもある程度の尺を使って仲間になる所からやっているからそれぞれが薄くなってしまってると感じた。
あとミュージカルや時代劇シーン。飽きさせない為に入れたんだと思うけど、そういうやり方で飽きさせないのではなく、5人の成長や葛藤、ドラマで時間を使って見せて欲しかった。
物語のテンポも駆け足感が否めない。SIVAのラストを作り直す描写が一切ない。ビフォアーアフターの説明はただその前後シーンを流すだけで淡白すぎて思い入れる時間が足りないように感じた。
でもこのアニメ好きだし、自分もモノづくりをしていく中で投げ出したい気持ちになったり納期やコストに迫られたりあるよね、と。
テレビ版が良かった、という意見には共感。劇場版がまるまるダメかと言われたらそうでも無いけどテレビ版が良すぎたか。
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