劇場公開日 2020年2月29日

「これで十分だけど」劇場版 SHIROBAKO いとぅさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5これで十分だけど

2020年3月5日
スマートフォンから投稿

笑える

怖い

単純

 元々テレビ版のSHIROBAKOって小さな事件とその解決の繰り返しで、薄氷を踏むような緊張感の中2クール魅せる作品だったと思うんです。
 ただ、映画版で同じ事を2時間にまとめるのは、単純に事件が12分の1になり、感動も12分の1になる可能性があったんです。連続ドラマの映画化なんて結構そうなっちゃってるのはあります。

 でも、この作品は少なくともそれは超えてきた。TV版の半分ぐらいの感動であっても、少なくともそこにレギュラーメンバーの確かな成長と、夢に近づいているという実感があった。空想上の歌と踊りが多くなって、若干ヤバい方の「パプリカ」チックになっていても、それでもSHIROBAKOの映画化として成立していた。これが最適解だと思います。

 TV版を見ているか否かで評価が変わるかとは思いますが、少なくとも自分は見た上で楽しく見れたのでこの点数です。この映画を見る人は、だいたい見ていると思うので。
 ただ、最後に突入したであろう地獄のシーンが割愛されていたので、ほんの少しだけマイナスしました。

いとぅ