「ストーリーに泣いて作画カロリーに泣いた」劇場版 SHIROBAKO edamondoさんの映画レビュー(感想・評価)
ストーリーに泣いて作画カロリーに泣いた
ラストのSIVAのアニメーションがウホホホホみたいな奇声をあげたくなるレベルですごかったです。凄いきれいってわけじゃないけどあぁいう勢いのあるシーンが大好きです。
オレタタエンドから3週間であのカットたちを作り上げたと思うと人間技じゃねぇとも思いますが……
TV版は「アニメ業界お仕事アニメ、主人公5人とその他周りの成長物語」として一世を風靡しましたが、今回は「アニメ業界、つらいけど頑張っていいもの作ってるよアニメ」みたいな感じだなぁと。
TV版で5人の成長などを楽しんで見ていた層の方には、今回の作品は少し物足りないのかなとも思いました。個人的には、社会の荒波つらいけど前を向いて頑張っていこう、観てる人に明日も仕事を頑張ろうと思えるアニメなのではないかなと思います。
また、ミュージカル風のシーンでは様々な作風のキャラが行きかい、げーぺーうーへ殴り込むシーンは時代劇風、色んな作風のキャラ達が入り乱れることでお仕事アニメではなくアニメ業界アニメなのかなと思いました。
「取り敢えずジタバタしてみよう」「でも、何が作りたいのかが無いとダメになる」
たぶんここら辺が今回の主軸となるメインテーマなんじゃないかと思いました。とりあえずやってみる、けど何がやりたいかがないと最終的に挫折しちゃう。面白いものを作りたい、だから色々考えてジタバタやってみようそんなことを教えてくれるアニメだと思いました。
まぁ現実は皆が皆あんな向上心あるわけじゃないし、もっともっと黒い部分もあると思います。こんなアニメーション制作会社あったらいいなぁと精神に異常をきたした制作進行が妄想した世界というブラックジョークも結構好きです。人形と喋るしいきなり踊りだすしドンドンドーナッツしてるし……
でもまぁフィクションとして、デフォルメのきいた業界アニメとして大変楽しめる作品でした。
あとジャージ姿の⼩笠原さんが好みです。