初恋 お父さん、チビがいなくなりましたのレビュー・感想・評価
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チビはどこに行ってたのだろう
田舎に住むぼくの友人には、飼い猫が数日家を空けても、気にしない人がいる。
大丈夫だよー、戻ってくるよーと明るく話す。
周りの人が心配していてもだ。
猫はそんな動物なのだという事らしい。
昔、僕は犬を飼っていて、月食を見るために、夜公園に犬と一緒に行ってベンチに寝そべっていたら、犬がいなくなって探し回ったことがあったが、家の玄関の前で震えて待っていた。冬の寒空で寒くて、月食どころではなかったのだ。犬が月食を見たいわけもなく、当たり前の話だが(笑)。
多分、映画もこんな感じだ。
何気ない日常で、あんな事があった、こんな事もあった。
その中には離婚を考えるような事もあった…とか。
案外、普通の日常も映画になりそうな場面で溢れているのかもしれない。
猫は一体どこに行ってたのだろう…とあれこれ思案するより、猫が帰って来た!、あー良かった良かったと考える方が幸せのような気がする。
そんなことを語りかける映画だ。
熟年専業主婦が離婚を決断する時
熟年専業主婦が離婚を決断するのは、長年の積もり積もった鬱積、孤独があって、夫婦を続ける意味を見失うから。
DVなどの深刻すぎる理由でなくても、長年の低温やけどのような心の傷に耐えられなくなるのも立派な理由になりますね。
残りの人生を孤独のままでは耐えられなくなり、きっかけさえあれば離婚を現実として考えてしまいます。
「お父さんといても孤独だった」
こんな寂しい言葉を奥さんに吐かせてしまう旦那さんは、本当は優しい人だとしても奥さんに対して無神経で不器用すぎ。
チビがいなくなった心配悲しみ不安を一緒に味わって欲しかった、共感して欲しかった奥さんの気持ち。
なんの解決にならなくとも、「チビ、心配だね」と一緒に悲しんでくれたら救われたのです。
映画としては、あるあるな題材で共感できるところは多々ありましたが、感動できるまでのポイントが見つからなくて、ちょっと退屈な印象でした。
旦那さん(藤さん)が星由里子さんと会っていた意味も不明のまま。
奥さん(倍賞さん)が離婚を言い出すきっかけの1つにもなっているのですから、そのあたりは不明のままでは消化不良でした。
最後、夫婦とチビがどうなるかは、伏せておきます。
昭和の夫婦の話
昭和の夫婦の話です、気がつけば2時代前の夫婦、なので今の爺ちゃん、婆ちゃんには違和感はないのかもしれませんが、今の時代の夫婦には少し違和感を感じました。
子供の頃、TBS.でやってた東芝日曜劇場みたいな感じですかね。
みんな上手いけどちょっとまったりした映画❗
星🌟🌟🌟 まったりとした作品でしたが…倍賞千恵子も藤竜也も年取りましたねぇ~❗二人とも長年連れ添った夫婦役上手かったです❗特に喫茶店のマッチに感情を込めるシーンは年はとっても女性の複雑な心境を感じさせる演技で凄く良かったです❗あと市川実和子が娘役を飄飄と演じていて味を添えていました❗…結局クロはどこに行ってたのでしょう⁉内容的にはちょっと物足りない感じでしたが…ベテランの演技に助けられた感じがしました❗
松竹らしい作品だと思ってみていたら・・・
松竹らしい作品だと言いたい所ですが、松竹作品ではありません。
倍賞千恵子さんが出ているので、てっきり、松竹の作品であろうと思っていました。
映画を見終わっても松竹らしい作品なんですが・・・・
ま、よくある夫婦の絆の内容。
映画の方はミディアムテンポで穏やかにお話が流れて行きます。
お話は、倍賞千恵子さん、藤竜也さん夫婦にスポットを当てて、お話が進むのですが、脇で固めている登場人物が何かおまけのようにお話に絡んでくるのだけなので、脇の登場人物をもう少し有効的にお話に絡めさせるなり、他のハッピーエンドなどがあれば、俺的にもう少し映画の方が面白くなったんじゃないかなと思います。
しかし、藤竜也さん、何時だったか、何かを起点に、映画づいていると言うか、顔を良く出すようになりましたね。
笑いながら老後を考えさせられる
平成の最後に昭和のオヤヂを鑑賞しましたww
嫁に靴下を脱がせてもらっているような男なんて、もはや絶滅危惧種ではないでしょうか?
「うちの旦那はここまで亭主関白ではない。」と笑って観つつ…
子供が独立した後は夫婦二人の生活が待っているわけで、
人生80年とすると、意外と長い時間を二人で過ごすことになる。(-_-;)
しかも、若い時と違ってお互い歳を取って身体にガタがき始めるわけだし、まさしく二人三脚のパートナーになっていくのだなぁ…と、考えさせられました。
チビがいなくなった事で改めて夫婦がお互いに向き合う物語でしたが、もしそのキッカケが無かったら…遠慮と誤解のまま離婚もあり得たかもしれないと思うと不器用さが恐ろしいです。
きっとホントは、子供が巣立つタイミングで「父親とはこうあるべき」「母親とはこうあるべき」の呪縛から解放されて、二人の新しい関係を作っていくべきだったのでしょうね。
老後はお互いにサポートが必要なのだから、“お父さん”だって弁当を作っても良いんだし。
「男子厨房に入るべからず」なんて、今の多様性の時代にはピンとこないかもしれませんが
パートナーとの生活において、ライフスタイルが変わるごとに関係性も変わっていく点は同じだと思います。
むしろ長い年月を一緒に暮らす為には、変わらない事を大事にするより、変わる事の柔軟性が必要なのだと感じました。
まあ、この夫婦二人の不器用さにはキュンキュンさせられるのですが(≧∀≦)
この後の、二人の生活がどんな風に変わっていくのか覗いてみたい気もします。
「“お父さん”玉子焼きに挑戦するの巻」とか
エプロン姿の藤竜也が、失敗して八つ当たり…なんて、ラブリーすぎる妄想が止まりません。
実際こんなオヤヂはノーサンキューですが、藤竜也が演じるとザ☆頑固オヤヂなのにお茶目でユーモラス。
逆に倍賞千恵子は『小さなおうち』に続き、隠れた女の業がたまりません。( ̄∀ ̄)
そして三兄妹が息ピッタリで笑えました。
お布団を準備しながらの会話や、目配せのやりとりは、子供の頃が見えるようww
お鍋で父親が張り切ると、昔からこんな家族だったんだろうなぁ。と思えます。
親と子供の変わらない関係がある一方で、母親と成人した娘が女性同士の関係になっているところもリアルでした。
笑いながら、老後や家族について考えさせられ
これからのヒントが貰える映画でした。
#初恋〜お父さん、チビがいなくなりました
ほっこり
舞台となる家庭が、実在するどこかのお宅を撮影しているよう。くたびれた洋服や、セットとは思えないお部屋に生活感が溢れ、始終「ありそう!」の連続。全てが温かく、クスクス笑える箇所も満載!続編が観たい。
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