2重螺旋の恋人のレビュー・感想・評価
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サスペンスというよりホラー
いやはや、なんとも凄い映画を観せられたという気分である。観賞前の印象は、公式ページや紹介文から、双子の精神科医とそれぞれに関係を持った女性が主人公の心理サスペンスという感じだったが、実際に鑑賞してみると、サスペンスというよりもホラーな内容で、結構怖い。
物語は途中まではリアルな感じだが、ふたりの精神科医が双子だと、主人公が知ったあたりから現実と夢と幻想または回想の境目が曖昧になっていく。そして誰が真実を言っていて誰が嘘を吐いているのか、わからなくなってしまう。それはある意味、人生の真実かもしれない。
疑問はたくさん残る。女にとって愛とセックスは別のものなのか。精神科医は女の欲望さえも操れるのか。結末の意味は一体どういうことなのか。
私には真相がよくわからないままに映画が終わった感じだが、突き詰めて考える気にはならない。人間というものは、欲望を満たすにも相手が必要だ。承認欲求も、場合によっては愛も、相手が必要である。結局他者の存在なしには欲求を満たせないのだ。禅のような、ひとりで究極まで考察して真理に至ろうとする生き方もあるにはあるが、主人公はまだ若くて、他者の存在を超越する方向には解決を求めない。或いは他者を意識することなしには生きられない。悲劇は他者である双子の精神科医に由来するのではなく、そもそも主人公自身が内包していたと考えれば、この作品の世界観が見えてくる。
自分の中の他人に支配された自分...⁈
上質とは言い切れない
☆☆☆★★ オゾン版『バスケットケース』(少しちがうけど) 《弟の...
☆☆☆★★
オゾン版『バスケットケース』(少しちがうけど)
《弟のモノは俺のモノ!》
主人公の女性が嵌る禁断のエロ(≧∀≦)
ちょっとエロが苦手な人は困ってしまうかも。
更に、終盤には少しだけグロい場面も有り。謂わば、オゾンの超ど変態妄想大爆発映画。
冒頭の眼のアップから螺旋階段への移行。
彼女が働く場所が美術館。
隣人の老女のよう家には剥製が有り…と。前半はヒッチコックの諸作品の影響が有るのかな?…と思っていたら。終盤は一気にクローネンバーグの世界へ!
思わず仰け反ってしまったぞい(^^;
双子の不思議さ…をサスペンスにしているのですが。
この映画を例えて、=を双子として考えたならば。=がグニャグニャと絡み合い螺旋状となり進んで行った場合。果たして線の上と下は現在どちらが上で、どちらが下なのか?と、言った感じのサスペンスでしょうか?
これをもっと分かりやすくする為に、プロレスに例えると…。
=をブラックハーツさんコンビとします。
ブラックハーツさんがコンビで場外乱闘の時に、腕を組んでグルグルと回る。
さあ。さあ。さあ。果たしてどちらがどちらでしようか?状態!と言えば分かり易いか?
アナウンス「お気をつけ下さい!」
尤も、ブラックハーツさんがどんなに場外で頑張ってグルグル回ったところで。ハンセンに椅子でおもいっきり頭ガツンと叩かれて、みるみるうちに覆面がどす黒くなり。どちらがどちらか丸分かりになりながら。それでも必死に2人で「イ〜ツ!」…とポーズを決める姿には、哀愁が漂い過ぎて涙を誘うモノが有りましたけどね…って、一体何の話をしてるんだ俺は\(//∇//)\
アナウンス「モノを投げないで下さい!」
だって〜!最後の最後の展開に、オゾンのしたり顔がチラッと眼に浮かんで来てしまうんですよね〜!
いやいや!何となく予想出来る人には、予想出来ちゃうから監督!
でも決して作品自体は【とんだ一杯食わせ者】では無いので、どうかご安心を^_^
ジャクリーン・ビセット様〜!(おやじの叫びっス)
2018年8月8日 ヒューマントラストシネマ有楽町/シアター1
良質なサスペンス
ショッキングなカットもありつつ、エロティックも
うーん、好みがわかれそう
スタイリッシュな映像だからこそ、、、
双子の神秘に迫るミステリー
フランソワオゾンの新作ということで楽しみに視聴。
主人公のクロエが謎の腹痛から精神科医をたずね、後にその彼と結婚するのだが、彼とそっくりな精神科医に出会い、、という話。
冷たさのただよう画面進行、ここまでいく?という極めてオゾンらしい興味関心に突き進んでいき思わず笑ってしまうようなストーリー展開、猫のくだり、緊張しすぎて最後はハッピーで終わって欲しかったのにあのガラスとか。。。いつものような主観的なストーリーに引きこまれ、共感などはないが、遊び心豊富な作品で面白かった。
双子という存在の不思議さ、何故それが双子ぬえなのか、私だってそうなのでは、という目の付け所になるほどなぁと。何かをきっかけになのだろうが、こんな話を創作できるのはすごいのひとこと。
主人公の女優さんが美人。顎がきゅっとして。
どこまでが現実?
太陽と北風
確かに2重螺旋。
現実と非現実の区分けがされないので、ぐるぐる廻る思考を弄ばれている気持ちになる。
メインの3人はもちろん、隣人のおばさんもなんだか不気味に見えた。飼ってた猫の剥製を部屋に飾るかね…
ポールとルイの、太陽と北風のような正反対ぶりが面白かった。
見た目が似ているってだけでなく、同じ胎内で同時に育ち同時に産まれる双子というものに何か神秘的な魅力を感じてしまうのは分かる。
双子の友達とか別に普通なんだけどね。
大きな現実のポイントは解明するけど、結局真実は有耶無耶なままで、それでもクロエは選択した結果を生きていくんだろうな。
感情を揺さぶられることはなかったけど全編通して感じる気持ち悪さが心地良くて楽しめた。
瞳の中の光や割れる鏡や攻めた濡れ場など強い印象の残るシーンが多かった。
映像が非常に美しくて好き。クロエの職場が美術館なので洗練された映像を無理なく楽しめる。
サイコー
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