こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話のレビュー・感想・評価
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中盤まで超素晴らしい映画でした。
構造そのものはコメディーだけど、
しっかりテーマがあり、それが意外にも超デカイ。
終盤に差し掛かるまで、メチャクチャ名作だと思ってワクワクしながら観ていたけど、後半のグダつきはかなりのものだった・・・。
終盤の、日の出シーンあたりなんかは、綺麗に纏めようとしている感じがして嫌だったし、それが、障がい者に対しての気遣いの様にも見えてしまい、何となくコミュニティセンターで無料配布している小冊子の様な、安っぽい演出なっていたのが残念だった。
中盤にある母とのエピソードは思いっきり泣けた。
とても素晴らしいドラマになっていました。
唯、最後の手紙(母への遺言)は、既に中盤で語っていて観客的には重複内容なので要らないでしょ。
タイトル…
このタイトルが最適かはともかくとして^^;
内容的に重くなり過ぎずに展開を見守れるのはマイナスやストレスの部分から重点をややズラして明るく描写してるからだとは思うけど、そのおかげで伝えたい事は伝わってくる
まず映画冒頭、鹿野の立ち振る舞いや言動に美咲が違和感をおぼえるのと同様、観てるこちらも客観的に違和感を覚えますね^^;
しかしボランティアスタッフはイライラせずに全力で、むしろ楽しみながら鹿野のわがまま(?)につきあっている
これが経験者とそうでない者との温度差なのだと思う
理解出来ない人がいても仕方ないです
ボランティアの団結に対する強制性や、自主性に対する懐疑の部分には焦点を当てられていない
辞める奴は辞めるし、それこそ当初の美咲の怒りの対応が正直なところだろう
終盤で「友達だと思ってるよ」と言った鹿野の言葉に田中が戸惑ったのはその時に気持ちが切れていたからだと思う
「美咲は僕の彼女です」と田中が鹿野に最初に言えなかった事も、美咲が学生ではないのに身分を偽って田中と付き合っていた事も話の核心とは無関係ではなくて、それが健常者であろうとなかろうと人間関係のあり方の一つである事のあらわれだと思うのです
それが美咲の言った「同情じゃないかもしれないじゃん」に端的に象徴されてると思います
鹿野が母に宛てた手紙の内容も然り
一番同感したのが、介護を家庭内に閉じ込めないという点です
入院か自宅介護か?
どっちがダメという事ではなく、選べない事がダメだと思う
ボランティアする側もされる側も人間の尊厳があり、それを人間関係の中でどう構築していくか
簡単なようで複雑な問題なんですねえ
鹿野の要求は、ただのわがままなのか?
鹿野が、複数のボラに色んな要求をし、ボラが、それに手となり足となり応じるのだが、鹿野の要求が、「やってほしいこと」なのか、果たして只の「わがまま」なのか、それがはっきり判断できず、迷いがありもどかしさが残った。作品の題材は、悪くない。
松山監督の「典子は、今」のような、セミドキュメンタリー的な作品に仕上げても良かったのではなかろうか。
この作品は、筋ジスである鹿野を中心とした美咲と田中の二人の距離感を描いたものであるとも言える。難病ものや障碍者を扱う作品は、いろんな視点から描くので難しい。NHKの「半分、青い。」も同じ。
大泉さんは、役の幅を着実に広げている。大泉さん「焼肉」ドラゴン」時の長回し演技を見たかった。
ジャズシンガー綾戸の芝居については、遜色はなかった。原田さんの女医役も適役。今後の監督の作品。キャスティングに期待。
ラスト、美咲と久は別々の道を歩みはじめたのだろうか。
とてもバランスの良い、良質の作品です♪
今年の正月映画の目玉作の1つで、題名からコメディかと思いきや、とても重いテーマの作品。でも笑かしてくれる要素が随所に感じられて、公開を楽しみにしてました。
公開が年末の年の瀬ギリギリの忙しい中。
題名にもじってではありませんが、“こんな年末に公開かよ”と思いたくなるぐらいに年の瀬ギリギリの公開に時間を作って観に行きました。
で感想はと言うと…良かった♪
とにかく、硬軟のバランスが良い。
ベースが重いテーマですが開始直後はコメディと思わすぐらいのテンポの良さでここから鑑賞側の肩の力が抜けて観ていられます。
そこから中盤にかけて、重くのしかかってくる現実に“ここから重くなるなぁ…”と思いきや、夢オチと思いたくなるぐらいの主人公鹿野の不死身ぶりにクスッと笑かされながらも泣かす所はグッと来させる緩急が見事です。
ラストの締め方も必要以上に湿っぽくならず、良いです。
主人公の鹿野靖明を演じる大泉洋さんが難しい障がい者役を演じているのにも関わらず安心感があって観ていられます。
実際の鹿野靖明さんもホントにワガママだったと言う事ですが最初の出会いからこれはかなり面食らいますね。互いに分かり合えるまではホントに面倒くさそうw
でも、キャラ立ちは抜群で大泉洋さんでなければ、ここまで愛すべき人物としては成り立たないかと。
萩原聖人さんを始めとするボランティアの方々のテンポも良いんですが特に美咲役の高畑充希さんのテンポが良いです♪
退院パーティーでの鹿野の告白は「どう転んでも美咲には不利」な場面ですが、オイオイとツッコみながらもちょっと笑ってしまいました。
あと、ザ・ブルーハーツの「キスして欲しい」は世代を超えた名曲ですが、小学校の授業で先生の好きな曲としての生徒に歌わせるのは、どうかな?とw
身の周りに障がいを抱える方がいる方だといろんな部分の共感やオーバーラップで感想は変わるかと思いますが、自分も知り合いに障がいを抱える方が居た時に思ったのは、必要以上に介護側が気を使い過ぎると、双方に取って良い結果にはならないと言う事でした。
だからと言って、どうしても最初は互いに気を使ってしまうのでそこを越えるのには一度は修羅場がある訳でその修羅場を超えると楽になりますw
そうしないと障がい者側の赤裸々な部分に踏み込めないし、障がい者側も結局遠慮してしまい、腫れ物に触る様な関係になってしまう。
凄く難しい問題で簡単に片付かないのは分かっていますが、劇中で鹿野が発した“出来ない事を助けてもらう勇気”はなかなか難しいけど、この台詞がこの作品の本質のメッセージかなと感じました。
実在の人物のお話なので、何処までフィクションを取り入れているのかは分かりませんが、フィクションとノンフィクションのバランスがとても良いです。
映画作品としても、一級のエンターテイメント作品になってます。
2018年は良質の邦画作品が多かった豊作年かと思いますが、年末ギリギリですが、これまた良作に出会えました。
泣けるし、笑えるし、テーマとしても確りと考えなければいけない大切な事をとらえたお勧めの良質の作品です♪
すごい
主演の大泉さんが凄かった。
呼吸器をつける前のシーンの口の震えかた。呼吸器がついてから言葉を話す時のタイミング。
本当に筋ジストロフィーかのように感じていまう、もっと言えば本人を見たことがないのに鹿野さんに見えた。エンドロールに入ってから「あっ!そうだった。あれは大泉さんだ」って思った。
難しい内容ではないし、重いわけでもないのでフラットな気分で見ても全然いい映画。
命がけのワガママ
筋ジストロフィーて、余命10年と言われながらも、30年も生き抜いた鹿野さんの実話を、鹿野さん本人だけでなく、ボランティアの視点でも描かれています。
最初は、あまりのワガママさに、美咲が言った「障害者なら何を言ってもいいのか?」の言葉に納得している自分がいましたが、次第に彼の「生」へのこだわりに、エールを送っていました。
きっと周りのボランティアの方々も、自分が支えているというより、鹿野さんと一緒に生きている感覚だったのかもしれない。多分、僕には難しいことだろうけど…。
高畑充希は、相変わらず、こういう等身大の素の女性の役柄は、一つ一つの仕草の可愛らしさが引き立ちます。
あそこで、指輪を差し出されたら、女性としてどうするのだろう…。美咲が受け取らなかったのは、正しい判断であったと思うのだけれど…。
大泉さんは、この役の為に10kg減量したとか。鹿野さんの役にはピッタリの安定感をかんじました。
自分のできないことは人に頼れる社会の実現
原作からそのまま引用されたタイトルが意味深だがコメディではなく、渡辺一史のノンフィクションを原作とした実話映画。
筋ジストロフィーで余命は20歳までと宣告されながら、病院や家族から独立する決心をした故・鹿野靖明氏の独特の生き様を描いている。
ヒトをバカにしたようなワガママ放題の主人公の鹿野を大泉洋が演じ、生活を共にする看護ボランティアとともに、信念を貫いて闘う姿に、健常者ほど、"何が大切か"を考えさせられる。
"人間らしく生きることは、すべての人に平等である"ことは理解できる。ならば、身体がまったく動かない身障者は何をすればいいのか?
鹿野は意外な答えを持つ。"出来ないことは堂々と求めればいい。"
いまや当たり前の言葉になった"バリアフリー"。そんな言葉のなかった時代に、"自分のできないことは人に頼れる社会"の実現を願った、鹿野の主張はとてつもなく先進性がある。
"主張をしなければ、なにも与えられない"
鹿野に影響を与えた、米国人エド・ロングの言葉である(鹿野と同じ、筋ジストロフィー患者)。
例えば、多くの駅に設置されるエレベーターは、高齢者やベビーカーの乗客も普通に使っている。一見、すべての立場の弱い人に優しい配慮に見えるが、それは身障者たちの声が成し遂げた結果だ。
映画のなかで、鹿野が車イスに人工呼吸器をつけて退院する姿がある。実はこれにも先達がいる。
今年公開された「ブレス しあわせの呼吸」(原題:Breathe)のロビン・カベンディッシュだ。ポリオの感染で、首から下が麻痺して人工呼吸器が必要になったロビンは、当時、不可能と言われた自宅療養を家族とともに勝ち取り、車イスに人工呼吸器を携帯して旅行まで成し遂げた。何事にもパイオニアがいる。
健常者が、仕事による経済活動や芸術による成果で評価するのは簡単だが、世の中への貢献は、それだけではないはず・・・本当の対等とは何か。鹿野の目線はずっと先のゴールを見ていた。
本作のみならず、大泉洋の演技はもっと評価されてしかるべきだろう。本作が自然に観られるのは主要キャストの演技力に支えられている。首から上だけの演技は、口がうまいだけでは済まされない。
結婚・離婚も経験している恋多き鹿野靖明が好意を抱いた、介護ボランティアを演じるのは高畑充希。意図的な"どアップ"と"ナマ足"だらけで可愛さ全開。
(2018/12/28/TOHOシネマズ上野/ビスタ)
皆必死に生きている
筋ジストロフィーという病気を抱える鹿野靖明さんの自立生活とそれを24時間体制で支えたボランティアの方々との交流を描いた実話。
顔と手以外動かせず、一人じゃ寝返りも打てない筋ジストロフィー。
本来なら病院で入院や家族の支えがいるのだが、自立し、自身の夢に向かって努力する鹿野さん。
言いたいことは言うし、普通に考えればわがままで、ボランティアの方々と何度も衝突する。
自分の家で遠慮するのはおかしい。
本当は甘えたいけどお母さんには自分の人生を生きてもらいたいと悪態をつく。
20代で死ぬと言われるこの病気。
それでも皆必死で生きている。
90年代を舞台にしているからスマホや携帯ではなく公衆電話とか時代を感じさせてくれる。
大先輩で筋ジストロフィーの方がおり、最高最強に尊敬できる姿を思い出し、僕も頑張ろうと思います。
今年最後に泣きました。
今年一年振り返り、まだまだだと実感。
来年さらに戦おうと決意もできました!
良かった!悲しく笑える!
高畑の脚が細くよろしいなあ!オッパイもよさげ!
三浦春馬が感じでてる。高畑のバイトのお姉さん可愛い。看護師さん韓さんお久しぶり。
やはり、自分らしく、ボランティアさん巻き込み
いいも悪いも共有やな!
笑いあり、心あったまる物語
大泉洋のキャラがバッチリはまっていました。
物語として楽しめる。
鹿野とボラの掛け合いでは、ずっと笑っていました。
会場でもかなり笑い声が聞こえていました。
筋ジストロフィーで唯一動く手や首の動かし方や、人工呼吸器での喋り方は演技とは思えないほどリアルだったと思う。
結末は悲しいはずなのに心に穴が開くような感情ではなく、なぜかとても暖かい気持ちになりました。
その魂が受け継がれているということを感じられたからかなと思います。
鹿野とボラとの掛け合いは、もう一回見たいかも。
良かった!
久々のヒットでした!
試写会が当たらなければ、まず見に行かなかったと思います!
本当に当選して良かった!!
もうラストのブルーハーツ、キスして欲しいが流れるシーンは、それまで溜め込んだ涙が滝のように流れ出てしまいました。
難しいテーマの作品ですが、見た人に明日への活力を与えるような作品でした。
鹿野さんは生きていたときだけではなく、亡くなってからも、この映画でも、人に活力を与えてるんだなあなんて思いました!!
実話
11月12日の舞台挨拶付 完成披露試写会と、11月28日の試写会
2回、試写会に参加させて頂きました。
フライヤーを見たとき誰?って思い
ひょっこりはんに似てるなぁ~って、
スクリーンで観たい個性的で素敵な俳優は沢山いますが大泉洋さんが出演してる事と実話と言うことで絶対に観たいと思いました。
完成披露試写会の時は撮影時のはなし
大泉洋さん、三浦春馬さんそして高畑充希さんとの走ったときのはなし、佐藤浩市さんのゴルフの話等々・・・
完成披露試写では話して無かったですが、この作品のために大泉洋さんが10kg痩せたとの事・・・
フライヤーに
体は不自由、心は自由!
車いす人生を駆け抜けた男の
笑いと涙の感動実話 との事本当に・・・
十二歳の時筋ジストロフィーと言われ・・・母親が泣きながら・・・二人で・・・
鹿野はボラや出会った人達の事を家族と言い、呼吸器を付けていると色々な事が起こる可能性が・・・でもそれで何か(死んでも)あっても家族だからと・・・
大好きな母親には負担をかけたくなくて、介助なしでは生きられないのに一人暮らしでボラたちと自立生活を・・・
二十歳までしか生きられないと言われた
鹿野靖明さんは四十二歳で・・・
両親・・・
特に母親には母親の人生がある・・・
自分のために介護の人生をおくってほしくなくて・・・素っ気なく・・・冷たく・・・でも
大好きな母親・・・
倒れたとき病室での母親(綾戸)と鹿野(大泉)の会話涙が出てきました。
12月28日(金) 🍌お正月なのにバナナかよ!🍌ロードショーです。
是非、映画館で
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