劇場公開日 2018年12月28日

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「鹿野はいつも王様のようなワガママぶりで周囲を振り回していた。 映画の冒頭から数十分はその様子が描かれる。 イヤな奴だなあ。 不快な映画だなというのがだいたいの感想だと思う。」こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話 ドン・チャックさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0鹿野はいつも王様のようなワガママぶりで周囲を振り回していた。 映画の冒頭から数十分はその様子が描かれる。 イヤな奴だなあ。 不快な映画だなというのがだいたいの感想だと思う。

2024年5月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

動画配信で映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」を見た。

2018年製作/120分/G/日本
配給:松竹
劇場公開日:2018年12月28日

大泉洋
高畑充希
三浦春馬
萩原聖人
渡辺真起子
宇野祥平
韓英恵
竜雷太
綾戸智恵
佐藤浩市
原田美枝子
古川琴音

筋肉が徐々に衰える難病・筋ジストロフィーを
12歳の時に発症した鹿野(大泉洋)の実話。

ボランティアは多いときは10人以上が彼に付きっ切りである。
人工呼吸器を使うようになってからは
24時間誰かが近くにいなければならない。

その中にボランティアの美咲(高畑充希)と
医学生・田中(三浦春馬)もいた。

鹿野はいつも王様のようなワガママぶりで周囲を振り回していた。
映画の冒頭から数十分はその様子が描かれる。

イヤな奴だなあ。
不快な映画だなというのがだいたいの感想だと思う。

脚本の力でそのイヤな奴もだんだんいい人として描かれていく。

その試みはけっこう成功していて、
映画が終わるころには不快な思いもどこかに消えてしまう。

高畑充希の演技、
とくに終盤のプロポーズのシーンはとても良かった。

原田美枝子はこの映画でも美しかった。

端役で出演している中田クルミは
浅野忠信の妻(2022年から)らしい。

三浦春馬(~2020年)という役者は
個人的には「真夜中の五分前」(2014年)が印象深いが、
いい役者だったと思う。

ドン・チャック