「素直に行動したもん勝ち」こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)
素直に行動したもん勝ち
筋ジストロフィーにかかっても夢や欲に素直に生き抜いた障害者とボランティアの物語。
序盤から主人公:大泉洋演じる鹿野の行動には「何様よ!」「殿様かよ!」と思うかもしれない。
そこで嫌気を持つと最後まで楽しく観れない映画。
私には、凄く障害者寄りでは無く、またボランティア寄りでも無い、「(上手く行っても行かなくても)素直に行動したもん勝ち」と言う人生を教えてくれる映画になっておりました。
「障害者、ボランティア、病気の事をこの映画で深く考えて下さい」的で無い。(そういうシーンはあるけれど、凄く関与に誘導しているとも思えなかった。)
キッカケぐらいになれば良いのだ。この映画はそこで抑えていると思う。
嘘くさい恋愛話や死なども無く、穏やかに終わらせた作品。そこがこの作品のウリだと思う。
後半の展開にてお喋り大泉洋が大人しくなってしまった時間帯は残念であったが、前半のおしゃべり過ぎを考えれば全体的にプラスマイナスゼロかなと。
グランドピアノを奏で、病気で苦しむとか死ぬとか、泣かせ所を「仕込む」映画よりかはずっといい。
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