劇場公開日 2018年12月28日

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「正直に生きることの大切さ」こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話 とえさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0正直に生きることの大切さ

2019年1月7日
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鑑賞方法:映画館

これは楽しかった〜

時に笑い、時には泣いて、主人公の鹿野さんから、自分に正直に生きることの大切さを教えられた作品だった

この作品では、筋ジストロフィーを患っている鹿野さん(大泉洋)と、彼を介助しているボランティアの人たちとの交流が描かれている

彼は、一人暮らしをしているが、ボランティアの介助なしでは、生活をしていくことができない

医学生の田中(三浦春馬)は鹿野さんの介助をしているボランティアの一人

田中を訪ねてきたガールフレンドの美咲(高畑充希)は、鹿野さんに気に入られ、美咲もボランティアの一員になっていく

そんな鹿野さんと美咲の交流を中心に、この物語は進んでいく

この鹿野さんが、とっても困った人で
タイトルにもある通り、夜中の2時に「バナナ食いたい。買ってきて」とか言ってしまう人

でも、そんな鹿野さんを観ているうちに、彼のワガママにも慣れてきて、次第に、そんな鹿野さんが、とても魅力的な人だと思うようになる

悪く言えばワガママだけど、よく言えば正直者

鹿野さんは、何でも言いたいこと、やりたいことを言って生活している

それが受け取る人によっては、ワガママに聞こえてしまうのだ

しかし、それぐらい、鹿野さんは、一瞬、一瞬に対して、とても真剣に生きているということなのだ

いつまで生きていられるかわからないから、やりたい時にやりたいことをやり、言いたいことを言う

そんな鹿野さんを観て、正直に生きるって大事だなぁと思った

人は夢がある時、叶えられるかどうかわからないから、なかなか口に出すことができない

でも、夢を正直に口にした瞬間、周りの人も巻き込み、その夢を聞いた人たちが手助けしてくれる

だから、正直に言ってしまった方が夢は叶えやすくなるし、時間も短縮できる
そして、夢に向かって一生懸命な姿は、周りに伝染するのだ

この映画は、そんな夢を見て、それを叶えるために必死に生きている鹿野さんに、周りの人たちが元気づけられる姿が描かれている

もちろん、それを観ている観客も元気づけられる

筋ジストロフィーの患者の話と聞くと、重い話とか、お涙ちょうだいモノだと思うかもしれないが
これはそうではなかった

正直で前向きに生きる鹿野さんから、健常者が元気をもらう作品なのだ

年の初めにこれを観たら
きっと「私もがんばろう!」と思えるに違いないので
凹んでたり、元気がない人にオススメの作品

とえ