「タイトル…」こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話 にょむさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトル…
クリックして本文を読む
このタイトルが最適かはともかくとして^^;
内容的に重くなり過ぎずに展開を見守れるのはマイナスやストレスの部分から重点をややズラして明るく描写してるからだとは思うけど、そのおかげで伝えたい事は伝わってくる
まず映画冒頭、鹿野の立ち振る舞いや言動に美咲が違和感をおぼえるのと同様、観てるこちらも客観的に違和感を覚えますね^^;
しかしボランティアスタッフはイライラせずに全力で、むしろ楽しみながら鹿野のわがまま(?)につきあっている
これが経験者とそうでない者との温度差なのだと思う
理解出来ない人がいても仕方ないです
ボランティアの団結に対する強制性や、自主性に対する懐疑の部分には焦点を当てられていない
辞める奴は辞めるし、それこそ当初の美咲の怒りの対応が正直なところだろう
終盤で「友達だと思ってるよ」と言った鹿野の言葉に田中が戸惑ったのはその時に気持ちが切れていたからだと思う
「美咲は僕の彼女です」と田中が鹿野に最初に言えなかった事も、美咲が学生ではないのに身分を偽って田中と付き合っていた事も話の核心とは無関係ではなくて、それが健常者であろうとなかろうと人間関係のあり方の一つである事のあらわれだと思うのです
それが美咲の言った「同情じゃないかもしれないじゃん」に端的に象徴されてると思います
鹿野が母に宛てた手紙の内容も然り
一番同感したのが、介護を家庭内に閉じ込めないという点です
入院か自宅介護か?
どっちがダメという事ではなく、選べない事がダメだと思う
ボランティアする側もされる側も人間の尊厳があり、それを人間関係の中でどう構築していくか
簡単なようで複雑な問題なんですねえ
コメントする