機動戦士ガンダムNTのレビュー・感想・評価
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UCの遺産
無料配信されている冒頭23分は作画も含め良い感じだったのですが、終盤にかけて劣化していく作画が残念。
ガンダムUCが、「宇宙世紀を鷲掴み」するような作品だったのに対して、そのガンダムUCを「ちょいつまみ」するような作品でした。
モビルスーツもラスボス含めて使い回しが多く、キャラもUCキャラが多く登場。劇伴もUCのサントラからのリミックスが殆どで、ストーリーも主人公たちの悲運ばかりで底が浅く、UC人気に乗っかったOVAレベルで、劇場版新作を謳うには弱すぎる。
UCが「可能性」をテーマに、壮大なストーリーを綺麗にまとめあげたのに対して、なぜこれを付け足す必要があったのか。
UCとF91を繋ぐ句読点を目指したのであれば、例えばネオジオンの最期を描くなど、歴史的な意味のあるストーリーを展開することも出来たのではないだろうか。
ガンダムシリーズとUCのファンとして、期待していただけに見終わった時の落胆が大きかった。
ある意味主役はゾルタン
初登場は鼻歌とともに楽しそうなゾルタン君。
真面目な会議が苦手そうなゾルタン君。
絶対撃つなよと言われるとやっぱり撃っちゃうゾルタン君。
ネオジオングをあっさりヨナ君にNTRれて興奮するゾルタン君。
上司と部下に裏切られて「やる気スイッチ」に火がつくゾルタン君。
一瞬だけ描かれた幼少期がシャアというよりガルマっぽいゾルタン君。
量産型シャア(フル・フロンタル)の失敗作として虐待され、片目がサイコミュ搭載の義眼に改造されている、というなかなか悲惨な設定を映画ではほとんど説明されないまま、ハイテンションな悪役として描かれつつ数々の名言を残して鮮やかに散っていったゾルタン・アッカネンを堪能する映画。
マーサおばさまの面白フェイスやら人物作画の悪い意味での緩急や素敵な澤野楽曲もUCからの使い回しもあり、省エネで作られているのかと想像されちゃう脇の甘さもありますが、トワイライト・アクシズに比べれば100億倍は楽しめますw
宇宙世紀のイデの発現
作品の評価の前に、ストーリーの考察になるのですが、今作では前作ユニコーンで描かれた以上に超常的なニュータイプ能力の描写があります。
肉体を捨てた真のニュータイプ、というのも出てきます。
これは今までのシリーズのニュータイプと比べて、明らかに逸脱しています。
これについて、UCシリーズを手がける福井晴敏のインタビュー等に目を通した結果、福井はガンダムをイデオンに帰結させるつもりなんだと思いました。
そもそも福井は「イデオンがなければ小説家になってなかった」と公言するほどの大のイデオンファンです。
思想の根本にイデオンがあり、多大な影響を受けています。
福井は今作ナラティブのインタビューで、
「あの世界では体が滅んでも魂は存在し続け、最終的に自我は溶け合って共有される。
それを受信するのがニュータイプ。
しかも彼らはメカニカルの援用を受けると、無限のエネルギーを引き出して現実世界に物理作用をもたらすこともできてしまう。
それは死後の世界と現世を隔てる界面を揺るがす、凄まじく危険な力なんです。」
「宇宙世紀は今後どこかで一度非道い目にあって、ニュータイプの威力を目の当たりにする事になる。
それは虐殺とかではなく、生死の界面を揺るがしてしまう、最後の審判みたいなことが起こる」
と答えています。
これは完全にイデオンのストーリーと告示しています。
UC2はイデオン発動篇のようなことが起こり、ヨナ、バナージ、ミネバがサイコフレームを封印、ニュータイプがあまり重要視されないF91に繋がる、といった構想のようです。
また、過去に福井がイデオン30周年に電ホビで書いた記事で、
「『めぐりあい宇宙』で示された人類進化の可能性が、『イデオン 発動篇』で早々に究極にたどり着いてしまった。」
「『ガンダム』を経て『イデオン』で結実した物語は、アニメという媒体のみが語り得る究極のドラマである」
…といった旨の発言をしています。
(『そしてアニメは死に、イデオンだけが残った』で記事が読めます)
つまり福井は、当時からイデオンはガンダムのアンサーだと捉えており、ニュータイプの行き着く先は無限力だと捉えているのです。
こうして考えてみると、今作のニュータイプ描写にも腑に落ちるところはあるのですが、やはり宇宙世紀のガンダムシリーズとしては異質なものに感じます。
福井はガンダムじゃなくイデオンを書いてるので、さもありなん、といった感じです。
福井のニュータイプ論はともかく、ストーリーはサプライズやロボアニメらしい面白さもあり、わりと好きでした。
ただ、編集が良くなく、脚本をただなぞって90分に収めたような感じで、総集編のような足早な展開になってしまっていました。
特に序盤は時系列が前後して落ち着かなかったです。
それと、作画はもっと頑張ってほしかったです。
サンライズ第一スタジオなんだから…
作画は大いに期待していたところだったので、とても残念でした。
ブルーレイで修正されることを期待したいです。
よかった
まずはじめに、オカルトがひどいというレビューをよくみかけましたが、初代のララァとアムロの別れ(の描写)、Zのカミーユに逆襲のシャアのラスト、ここまでみてきてそれらは受け入れられているのに、今回のナラティブをオカルトだと論じるのは正直わたしには今更のことかと思います。
今までの人類ではないのです、オールドタイプから抜け出した、人類の新たな可能性を秘めたニュータイプの話なわけですから…。
今回の映画にて、人類は死すら超越し、克服できるのではないか?という問いに対し、人類にはまだ早すぎる、と描写されました。(わたしはそう解釈しました。)
そしてこれは死の克服だけの話ではなく、ニュータイプがニュータイプとして受け入れられる、皆がニュータイプとして開花するにはまだ時間がかかる、時間が必要なのであると、そういう示唆でもあると思います。
初代ガンダムから今回のナラティブでも同じことを言っていたり繰り返しています。人間(オールドタイプ)はニュータイプを、ニュータイプの示す奇跡(人の可能性)を受け入れられないということ。そこから生まれる苦悩と悲劇、過ち。
何度も何度も同じことを…と不満に感じる人もいるかもしれません。けれど、それを何度も繰り返すのは仕方ないことであり、その繰り返しに意味があるのだとわたしは思います。
だってまだ人類全体がニュータイプとして開花する「その時」には至ってはいないのですから…。ガンダムで描かれる苦悩と悲劇を克服した時、それはガンダムが真のエンディングを1つ迎える時ではないでしょうか。
そうやって同じような苦悩と悲劇、過ちを繰り返して、でもそのたびにニュータイプは希望をみせてくれる。
どれだけ時間がかかろうとも、いつか「その時」はやってくるんだって、そう信じていてねって、わたしは何度も呼びかけられるのです。
リタは何処に…
見終わってから、冒頭シーンのリタの「怖いことが始まる。悲しいことも…。」の「悲しいこと」が何をさしているのか?を改めて考えると、すでにあの時点でリタは全てを見透していたんだね。と思える。
そしてミシェルには生き残っていて欲しかったね。残されたヨナ含めて、誰も幸せになれてないね。
戦闘シーンのテンポはグッドです。
グスタフカール弱し。道路壊すな!
あと、シェザール隊の隊長も良いですね。スピンオフ作れそう。
新たな問題提起
ガンダムユニコーンの時と同様作画が綺麗ですのでスクリーンで見る価値ありだと思います。(特にフェネクスの描き方)
大音量で聞く澤野さんの音楽も良かったです。
ガンダム作品は様々な社会問題を取り上げてきました。ユニコーンは人間の感情というものに重きを置かれた作品であり、その点で優れた作品であると思います。今回のナラティブもユニコーンの流れを汲んだ作品だろうと思っていましたが、良い意味で裏切られました。
ナラティブで取り上げられた、人間は死を超越するかという疑問。それは確かにあまりに現実離れしているように思われますが、作品で言っている通り人間の脳はまだ使われていない部分が多く、人の心にはまだ未知の領域があります。他の動物と違い人間は言葉を用い、自己を認識し、己の死を認識する。つまり人間は他の動物と異なり肉体よりも精神が大幅に発達している。肉体は存在しうるものとしての限界をもつものの精神は物理的に存在しえないという意味で限界をもたない。肉体が死してなお、精神が存在し続けることは人間ならありえることであると思います。それを具現化するマシンができたとして(十分ありえる可能性)人間は死(ここでは己の存在の限界)を超越したと言ってよいのか。
今まで外物であった自然を克服することに向けられていた人間のエゴが今度は己の内に向けられる。
だからフェネクスは最後に人の手の届かない宇宙すなわち自然へと飛び立っていったのでしょう。ヨナが絶望するなかバナージがかけた一言はマシンなど使わずとも人間自らの精神を広げていけばいつか死んだものとも心通わせることができるのではないかという意味ではないかと思いました。
と言いつつ、未成年の私からしても死は恐ろしいものですが…
これで映画のクオリティ??
悪いけど俺はキャラ設定が受け入れられなかった 余りにもUCと違いすぎてマーサ・ビストなんか「このオバハン誰??」てなった
作画クオリティがUCに比べると落ちてるしもっと細かいディテールを書き込んで欲しかった
戦闘シーンも「おお!」と思うシーンが無かった
フェネクスがメンテナンスフリーで可動してるしなんぼなんでも無人で動いたらアカンやろ レイトショーでも高い気がした作品です
ニュータイプ力(ちから)
ノベライズを読んでから観ました。
ニュータイプのオカルト性が増しているところが賛否両論みたいですが、僕は許せましたよ。(そもそも今更気にすることも無いでしょうに…)
幼なじみ三人組の関係が好きだったのでストーリーは満足。
さて戦闘シーンですが、冒頭の奇襲作戦、フェネクスとのファーストコンタクトは作画も良くて興奮しました。やっぱり巨大ロボットが大画面で忙しなく動いてるだけで僕は満足しちゃうんだなあ(笑)
次のコロニー内での戦闘、そして最終決戦は展開こそよかったものの作画の粗が目立ちました。(特にネオングからナラティブが離れるシーンでナラティブが右上にスライドされていくのは笑ってしまった。)
キャラクターデザインは正直そこまで嫌いじゃ無いですが、中でもミシェルの顔がまぁ崩れる(笑) UCほど予算が無かったんだろうなぁという印象。
とはいえ王道の展開で見終わったあとは気分が良かったし、監督さんが富野的な表現をリスペクトしているのが感じられて嬉しかったです。UC2(ハサウェイも?)に上手くバトンタッチできたと思います。
予想以上でした!
1st、Z、逆シャア、UC辺りをここ一年くらいで見終えて、満を持してNTを見に劇場へ行きました
正直UCのキャラデザが好きなのもあり、NTのキャラたちの絵が気になってたのが正直なところなんですが、それが気にならないくらいにのめり込んで見れました!
まず、サイコフレームとニュータイプ、これガンダムが続く上でそれなりに重要なテーマだとおもうんですけど、
どちらかと言うと、UCはニュータイプがきっかけとなってフルサイコマシン、及びサイコフレームが起こす現象に重きを置いだ演出やシナリオという印象がありました
そしてこのNTはというと、ニュータイプの力に重きを置いた演出かなあと個人的には受け取りました
Zとかであったオーラのような演出があったのが個人的にツボでしたね
物語後半のサイコフレームをばら撒く使い方もすごく好きでした!
ここからはもうUC大ファンとしての感想になっちゃうんですけど、オードリーが出る事、前半20分の公開でジンネマンという名前だけでも出ることは知ってました
いやあ、まさかでしたね、見覚えのある形の船が新調されていて、聞き覚えのある声と見たことある後ろ姿の少年
なによりヘルメットで顔の見えないパイロットの声を聞いた瞬間声出ました
だってあの人のあの船に、彼がおそらく乗組員として乗っているんですから!!!!
声だけで分かったけど、顔出た時は最高でしたね、ああ、良かった!!元気じゃん!!
って思ってました笑
NTは3部作とかじゃなくてこれ一本で終わりでしたっけ??その辺曖昧なんですけど、
とりあえず1本目は面白かったですナラティブ!
ただ次をやっちゃうとNTのヨナが、種死のシンのようなポジションになっちゃいそうな気はじすね、、笑
あと1つ言うことがあるとすれば、ナラティブガンダムのサイコフレームの色かなあ、UCと全く一緒の色なのは燃えなかった、、
長ったらしく書きましたがナラティブ!!
見てくださいぜひ!!
あんな映像やこんな映像も流れますよ!!
奇跡のオンパレード!(笑)
感想としては、ユニコーンのエピローグと言ったところですか?
ナラティブガンダム必要性無し。フェネクスで充分ですね。
前回、フロンタルの秘密が曖昧なままだったのを補則説明する為のオリジナルキャラは、見た感じトチ狂ってるのは、まるわかりなのに上官にしてしまうネオジオンの上層部。(苦笑)
後半の戦闘は、デジャブですかってくらいユニコーンラストにそっくり!(ユニコーンとシナンジュがフェネクスとスタインになっただけ!)
オリジナル三人を回想式に語るのは、良かったですが、ニュータイプ語りばっかりで、正直食傷気味。これなら、ユニコーンの正統続編にして、フェネクス暴走、回収話でも良かったのでは?
ガンプラ販促には、それでも問題ないでしょう(笑)
人類の可能性としてのニュータイプが、ルオ商会のせいで胡散臭い宗教っぽくなったのがなんだかね。
ムラがある
UC見たら大体この映画がUCのストーリーを簡略化したと感じると思う。ナラティブガンダムが段々とユニコーンに近づいていることに気づくと最後にそうなると当たり前のように感じる。ストーリー自体は昔の作品の切り抜いたところがあって作画にムラがあるとすごく感じる。内容は面白いと感じるところがあるが同時に悪いところが露骨に出てくるのでよくない。でもフェネクスの形態をある程度見せて同時にナラティブの装備を見せているところが良かった。
UCの外伝としてはいいんじゃない?
良くも悪くもUCの外伝。
福井節が全開のニュータイプの描き方(要はサイキック寄り)に納得できる人向けの作品だと思います。
個人的に逆シャアの最後は、アムロとシャアの最終決戦だったから許される展開と思ってるので、安易に何度も似た展開を描かれると興ざめなんですよね…
MS戦闘は90分という尺の割にボリュームあり。
ただUCの神掛かった作画からすると、見劣りする感じ。
VS フェネクス: のっけからフルスロットルの高速戦闘という位置付けなんですが、重々しいMSがバーニア全開で飛んでるというよりも、ドラゴンボールとかの舞空術での戦闘みたい(実際フェネクスはそんな感じの謎理論で飛んでるのであながち間違った描き方じゃないんだけどね…)
VS シナンジュスタイン: コロニー内部の戦闘シーンなので重力下戦闘なんだけど…、やっぱりUCのクシャトリア戦とかからすると軽い。あとナラティブB装備が有線だからか、戦闘シーンがごちゃつきまくる…。(そう言えば重力下の有線サイコミュ戦は珍しい部類…というか物理を無視した戦闘シーンかも)
VS セカンドネオジオング: ネオジオングがしっかり動いてるのはUCのハリボテ具合からすると面目躍如と言ったところ。ただ遺憾んせん敵役の微妙さがなあ…。(フル・フロンタルが操っててアレならまだしも。。)
UCの続きということで、引き続き出てきたキャラもいるものの、キャラデザが変わり過ぎてて同一人物と認識するのに時間がかかった(特にマーサとか)
この辺りは続きモノということでせめて統一感を持たせて欲しいところ。
ちなみにエンドロール後には閃光のハサウェイがチラッと予告されますのでお見逃しなく。
ガンダムファン必見。
長年のガンダムファンですが、本作はネガティブな前評判も多くて、
期待半分で観てきました。
結論から言うととても良かったです。
作画の不安定さは感じましたが、それを補って余りある良さがあります。
いろいろなテーマを含んだ作品だと思います。
社会で評価されない人間はどう生きていけばいいのか。
大切な人を失った人間はどう生きていけばいいのか。
生き延びる為に大切な人を裏切った自分はどう生きていけばいいのか。
極限状況で、愛している相手を守るために、どう生きていけばいいのか。
この映画は濃度が高いので、また鑑賞していきたいです。
やっちゃったね。
酷かった。時間がたつにつれ作画もろもろのクオリティーが悪くなっていく。昔のロボットアニメを(ガンダム以前の)観てる様だった。後、リアリティーよりサイコよりになり過ぎ。個人的にはナラティブガンダム、動いてもかっこ良くなかった。コアファイター最悪。どーしても、キャラクターに共感出来ませんでした。以上です。
ミシェルに感情移入しました
宇宙世紀の正統的なガンダムサーガとして及第点をつけられる出来だと思う。
まずストーリーが良い。強化人間への非道な扱いを主人公たちに課すことで、一年戦争からラプラス事変までの歴史の裏面を描くと共に、裏写し的にニュータイプという存在の解釈を示してみせる福井氏の手腕に唸らされた。そしてそれが、一本の映画としては、三人の主人公たちのメロドラマに帰結する。特にミシェルの抱える人間の原罪にも通じる生きることの苦悩と、自らの犠牲を以て愛する人の許しを乞う哀切、そして死の瞬間に贖うことで得た救済と、若いながらも壮絶な人生を送ってきたキャラクターに、半世紀以上生きた我が身を重ねて、不覚にも涙してしまった。
また、福井氏自身も発言していたが、脚本の密度の高さと演出のテンポの速さが、ガンダム映画らしいドライブ感とも言うべきテイストを醸し出しており、ガンダムを観ているという満足感を感じた。小形プロデューサーの言う富野っぽさとはこれかと思った。
無論、映画としての弱点も少なくない。
他のレビューでも多く指摘されているキャラクターデザインの問題と作画のムラを私も感じた。キャラクターデザインは好悪の問題なので、私はあまり好まないということだけだが、作画に関しては、私ももっとCGを使った方が全体としてのルックスは良くなって劇場版としてのリッチさが出たと思う。そこは残念なところだ。
また、メイン主人公のヨナのキャラクターが立っていない。物語の構造として、三人のうちリタは、ある意味最初から実在せず、他の二人が追い求める謂わばマクガフィンなので、あのように観念的なキャラクターなのもわかる。またミシェルは、上記のように実はミシェルこそ、この物語の根幹を担う真の主人公とも言うべき存在なので、そこに比重が置かれたため、相対的にヨナが割りを食ったのかもしれない。それにしても劇中でせめてガンダムに乗るに足る資格のあるところが示されないと、余りにもキャラクターとして弱過ぎたと言わざるを得ない。榎木氏の演技が素晴らしかっただけに、非常に惜しまれる。
ともあれ、総体として満足できるガンダム映画だった。
賛否両論分かれる。ニュータイプ向けの作品
映画【機動戦士ガンダムNT】感想。
ネタバレします。
まずはネタバレ無し
★福井晴敏ガンダム
最終章といった感じの作品。
そして、機動戦士ガンダムUC外伝のような機動戦士ガンダムUCEpisode8といった感じがしました。
とはいえ
機動戦士ガンダムSEED外伝のスターゲイザーみたいな酷さは無く。
個人的にはかなり良かったです。
とはいえ機動戦士ガンダムUCを好きじゃない人もいるので、福井晴敏ガンダムを「認めない!認めないぞ!」な人には、ホントダメな感じです。
あと…
ニュータイプを突き詰めていくと、もうスピリチュアルとかオカルトからは離れられないだろうなぁと思ったけど
タイトルの「機動戦士ガンダムNT」の通り
福井晴敏解釈のニュータイプを改めてとことん突き詰めて考えてみました!
といった印象の作品なので
やはり、「能力者」な人なら刺さるだろうなぁって感じのセリフや名言がサクサク出てきます。
そうだよね。
うんうん!そうだよね!って僕達「能力者」は、とても共感できるんだけど…
逆に「え?何を言ってるの?全然意味がわからない!」ってちんぷんかんぷんなお客さんもいっぱいでしたし
冒頭の数分で、ぶわって泣いてしまったんだけど…
周囲は全然泣けないみたいで…
冒頭の15分?20分?くらいがYou Tubeで先行公開されてるらしいのですが、鮮度を大事にしたいので、そんなもんは観てない僕としては
ホントに始まって数分で泣かされてしまって
その後を辿る壮絶な運命までもが流れ込んできてしまって
悲しくて号泣です。
でも、周囲はキョトンな感じで「こうも、感じ方が違うのかぁ」と改めて思い知らされました。
それだけにしっかりとした脚本で仕上げてくれてますが…
わからない人には、ほんとなんのこっちゃかもしれません。
個人的には90分の上映時間でも十分なんですけど、多分…もう少し丁寧に描いたら120分くらいまでいけたのでは?とも思いましたが…
わけわかんない人は、
「新劇場版:エヴァンゲリヲンQ」くらい分かんないかもですね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ネタバレします。
ネ
タ
バ
レ
ネ
タ
バ
レ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ルオ商会とティターンズがめちゃめちゃ絡んでて、大人の欲望と都合でジオンも民間もアナハイムでさえ振り回されます。
ビスト財団も凄い財閥だけど
ルオ商会は、ホントに普通に武器商人だなぁとつくづく感じ。
不老不死をサイコフレームに託すあたりが、いかにも欲の塊。
そこに
仏教的な思想としての輪廻転生を説いてくるリタベルナル。
なぜ、冒頭で泣けるかというと
リタはすでに亡くなってて
これがユナの夢の中の映像で
リタは魂だけの存在になって
フェネクスに同化してる
三人が逃げ出したあとにも
「足を切り落としましょうか?」と肉体なんか必要ないといった感じのことを平気で言ってのける残酷な大人。
でも
それでも
「ニュータイプには天国はあると思うのよ」とリタは言う
リタの思想は、仏教。
ユナの思想は、キリスト教。
ユナは死んだら無くなるだけだよ。と言う。
魂の在処。
死と生について、改めて向き合う。
肉体や物質に固執するオールドタイプと
魂の在り方を説く
ニュータイプ。
そして…
最後にバナージが
「それでも!それでも!と足掻け!」といった感じの事を言ってしめる。
ここまで、宗教感を感じさせずに宗教の話を丁寧に織り込んだ
ヒトというものと、ヒトの作りしものについて
そして、神について
今、理解できうる範囲での解釈を入れてくれてる。
ミシェルが言う
「神様がいたら、こんな酷い事をするニンゲンを許すはずがない」と神を否定する。
これは、ヒトの話であり
神の話でもある。
だからこそ、そこにある「神の愛」に涙せずにはいられない。
素晴らしい作品でした。
しかし
UCとZとZZは観といた方がいい。
普通に観ても
観客を置いてきぼりにしてしまう作品でしたが理解できたら泣いてしまう。
面白いですが、傑作と言えないむず痒さ
まず、この映画を鑑賞する際は事前にZガンダム、逆襲のシャア、ユニコーン(以下UC)を鑑賞することをオススメします。といっても関与が強いのはUCだけだとおもいますが…
特にUCが好き!といった方はこの映画は大満足なんじゃないでしょうか?
以下、個人の意見です。
私個人としては、アクシズ・ショックに魂引っ張られ過ぎなんじゃね?(福井晴敏氏が)ってのが印象です。
サイコフレームの共振による大規模な奇跡ってのはもう十分じゃないかと。なぜUCでやったことをまたやるのか?ましてや、逆シャアでやってるんですよ。サイコフレームの共振による大規模な奇跡は二度目どころか三度目なんです。二番煎じどころじゃないんですよね。またそれかぁ……。
ってのが率直な感想です。
逆シャアを意識しすぎなんだろな~。
しかも、ニュータイプに対する考えがぶっ飛び過ぎ。高次元が~とか、明らかに福井氏のニュータイプ論は富野氏とのものとは異なっていますし、これを宇宙世紀の正史にしちゃっていいのかよ……。
と言ったもののそれ以外、人間ドラマや戦闘シーンはとても楽しめました。フェネクスの変態軌道、特にネオ・ジオングが動いてる姿だけでも見る価値があると思います。ナラティブは……色んな意味でゴテ盛りやなって感じですね(ガワもウチも)。設定も突っ込みどころありますけど。
主人公ら3人の過去話が途中途中挟むのも実によかったと感じました。
結局、結末の既視感、「もう見た」って印象が残っちゃうんですよね。個人的にやっぱり目新しい結末が欲しいなあ、勿体無いなあって感じです。
あと最後に、なんで、最新鋭のグスタフ・カールがディジェにさらっと負けるねん!!!おかしいやろがい!!(グスタフ・カール好きとして)
ガンダムは大河である。
0079から脈々と続くガンダムの世界。
見事に受け継がれた作品に仕上がっていると思います。
大元はユニコーンなんだけどガンダムの本線を見ておかないとちょっと解らないところがあるかも⁈
でっかいのに脚があったり(途中で無くなる)ガンダムの頭吹っ飛んだりコア・ファイターからノーマルスーツで脱出したりとかニヤリとしちゃうシーンもあり古くからのファンも押さえている良作です。
ミネバの活躍?は次作なのかな?
バーナージの活躍共々楽しみです。
人物の絵がとにかく酷い。アニメのコマ数少なすぎ
ガンダムUCと比べると、アニメーションというほどコマ数がありません。まるでタイムラプスの動画のようにモビルスーツが瞬間移動しています。いくらなんでももう少し作画した方が良いのではないでしょうか。劇場版の映画なのですから。
人物の顔は特に酷い。ミネバなど前作からのキャラはお顔の劣化が特に目立ちました。
ストーリーとしても最早ニュータイプパワー全開の時代となってしまい、超能力エスパー戦争です。三下の強化人間がコロニーを念力でペシャンコにするとか。いくらなんでもありえないでしょ。
こうなってくるとガンダムというよりもドラゴンボールです。
痩せぽっちだな
公開初日の金曜日、アフター6。
満員御礼の劇場だけど、全員オヤジ!
今のガンダムを支えているのは紛れもなく、あの頃小遣い握りしめて模型店にならんでたであろうこの人たち。
さて冒頭でUC NexT 0100なる
「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」の予告が入り、それだけでもうおじさん泣きそうです。
ゲーム以外であのΞガンダムやペーネロペーの躍動が見られる日が来るなんて。。。
すでに気持が高ぶり脱線です。
で、ナラティブどうよ?なのですが
もうねー、ファーストからUCまで見てきたオヤジの心を鷲づかみされた90分でした。
いきなりディジェが薙刀ブン回して登場するの。
どうしてジェスタ乗りはこうもカッコイイ兄ちゃんばかりなんでしょ?
で、主役機のナラティブちゃんは最初の登場から重装備、A装備っていうなんのひねりも無いネーミング。セオリー無視してどんどん軽装備になっていくという展開で、最後の頼みの綱は感応波で無双!しびれます。
フェネクスに至ってはもう音速で移動するの!びっくり!
もういろんなことひっくるめて、興奮してポップコーンもなかなか減りません。
所々でかかるアレンジされたUCのBGMで鳥肌立って
ミネバ様が「ジンネマンを」って言った時は奇声をあげそうになりました。
で、ですよ。あの方の登場ですよ。ずるいですよ。卑怯ですよ。
元気で何より。UC7でカミーユくんみたいになってたらどうしようと思っていたから。ありがとう、福井さん。バナージーーーーー!
もう興奮しまくりで、帰ってきてからもYOUTUBEの冒頭の23分を
ずっとリピートして、LISA/ 澤野 聴きまくってます。
明日も観に行こうかな
パンフレットのあのキービジュアルだけは解せない。
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