「歴史的背景をある程度勉強してから観るべきだった。」1987、ある闘いの真実 16℃さんの映画レビュー(感想・評価)
歴史的背景をある程度勉強してから観るべきだった。
一応高卒なのでそれなりに世界史の勉強はしたはずなのだが、なにせ10年前だし超底辺校だったしそれに世界史Aだったこともあって、今になって、いやずっと、ちゃんと勉強したい!と思い続けていた。
とはいえ、世界史の教科書を1度読書で通読したものの、何一つ覚えてない(諳んじることが出来ない、クイズ番組で答えることが出来ないなど)事態が発生した。
確かにあの時の読書は読んでる時だけ愉しければいいやと思っていたけどここまでかwと。
というわけで、スタートした世界史及び日本史の並行勉強ですが、歴史の勉強の良いところは映像という教材があることです。
最初はNHKのドキュメンタリーだけだったのですが、映画やドラマも歴史モノがあるよなあ!イメージしやすい!ということで取り入れることにしたのです。
私としては時系列に勉強しつつ、その時代の映画などを観ようと思っていたのですが、配信の悪いところで「あと○日で配信終了」がやって来ること。以前Netflixに加入していた時なんかは予告無くやってきて困った。
そうです、このじっくり観たい作品もあと○日で、が出てきてしまいました。
なので、悲しいことにほぼ予備知識がない状態で見る羽目に。
まず、驚いたことは韓国が民主化したのが私とほぼ同い年であること。それまでは軍事政権であったこと。そりゃあまあ、冷戦時、朝鮮戦争があったこと、今なお南北が緊張状態にあること、そのために韓国では兵役があること、は知識としてありました。ただ、朝鮮戦争から現在まで、の間の知識がすっぽり無かった訳です。
それが軍事政権だったなんて、驚愕でした。
さて、作品ですが、みなさん高評価にしてらっしゃいますが、私にはちゃんとした知識、つまり作品のバッグボーンを理解していないため、とにかくいまひとつ没入感にも欠けてしまい高評価を付けるに至りませんでした。
その理由としては、お風呂のシーンやトイレのシーンがあったことも一員です。いちいちそういうシーンは要りません。男性のだからやって良いとも思いません。私はほとんどの下ネタと受け取れるシーンに嫌悪感が湧いてしまいます。
それと韓国ドラマ、映画特有の日常の暴力シーンが観ててきついのです。それに口も悪い(すぐくそだのなんだのという)のも好みません。
すごく不思議なのは「アカ」狩りと称しながらも、共産主義者ではなく、民主主義者(民主化運動家)を国家、政権の敵とみなし、全て「アカ」として扱っていることです。
軍事政権であるならば「武力」で制圧するものだと思うのですが、そういうシーンもあるにはあったがやはりどちらかと言えば「暴力」に訴えているだけの、情けない男たちという気がしてならない。
そういうわけで、軍事政権というよりは独裁政権の方がしっくりくるわけだが、映画ドットコムのこの作品の説明?解説?には軍事政権下とあり、混乱してしまった。
そういえば、拷問致死罪で捕まった警官?が「俺には家族がいるから10年も刑務所なんて……」みたいなことを言うが、拷問されている側も家族いるからね?(´^ω^`)ブフォwwwという気持ちになって、鼻で笑ってしまった。
こういうのはやはり歴史的背景をきちんと理解してから見ないとグッと来るのも来ないですね。なので一応星3つにしました。
[字幕版]で視聴