劇場公開日 2018年9月8日

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「民主主義発展の裏に」1987、ある闘いの真実 いたかわさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0民主主義発展の裏に

2020年7月25日
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鑑賞方法:VOD

知的

韓国の民主化運動の裏に、学生運動に参加したソウル大生が取り調べ中の拷問により死亡する。
政府がもみ消す中、ある新聞社が拷問による死を報じ、民主化への大きな転換点となる。

わずか30年前に韓国であった衝撃の事実。事件を隠蔽しようとする捜査官の過激な手段に嫌悪感を感じた。
そんな不当な権力に反し、信念に従って行動した、事件に疑いを持った公安部長、犯人を知った刑務官、事実を報道した新聞社、デモに参加した学生。
彼らの行動で不正を明かす展開は熱くて良かった。

タクシー運転手で描かれた1980年の光州事件、工作 黒金星と呼ばれた男で描かれた南北の結託といい、現政権を守るためにやることがエグい。国家の悪い意味での強さが目立つ作品だった。

いたかわ