劇場公開日 2018年9月8日

「実話・・・」1987、ある闘いの真実 CBさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0実話・・・

2018年11月10日
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鑑賞方法:映画館

たった30年前。俺が大学生出て3年たった頃に、韓国ではこんなことが起きていたのか。当時は、俺は社会人なので、新聞読んでなかったわけではないので、日常的に触れていた話題だったのだろうが、全斗喚大統領の名前くらいしか記憶がない。
いかに、他国のことに関心が低かったか、特に圧政のような話題に感度低く生きていたのかと思う。
こうやって、その国の人が、30年経った頃に、振り返って記録し、そして伝えることが、大切なことなんだなあと心から思う。当時はうかつだった俺も、映画のおかげで、あらためて気づくことができる。
この作品は、ヒロインがきれいだとか、ある程度のエンタメ性をもたせている。この映画が描いたような大切な事実を伝えるためには、ある程度のエンタメ性も必要な気がする。事実描写と、飽きさせない程度のエンタメが見事にバランスとれている映画が、、長くの間、記録としても生き残っていくのだろう。
自分の心の中でも、長く語れると思う。楽しかったというのは、韓国の人に失礼な気がするので使えないが、少なくとも堪能した。
対北の緊張感の中で生まれた全斗喚政権には、時代の必然性があったはず。しかし、1987年頃には、それがあわなくなってきていたというか、必要性が薄れてきていたのだろう。だからこそ、市民の意識とのギャップが大きくなり、この映画が描くように、打開への欲求が高まって、政権は崩壊していったのだろう。
しかし実際に崩壊する直前までは、それにあらがうことが無駄に思えたりするのだということを、この映画を見て学ぼう。そう思えても、必ず変化は現れるのだ、ということを。そして、敵を排除するという動きは、近代化された国でもこんな風に起こりえるのだ、ということも学ぼう。

個人的尺度:3.0は「損はしない」3.5以上は「見てよかった」。2.5以下は「なんらかの点でがっかり」

CB
KEIさんのコメント
2023年11月26日

そうですね。映画のお陰で知ることができました

KEI