劇場公開日 2019年6月28日

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COLD WAR あの歌、2つの心のレビュー・感想・評価

全68件中、1~20件目を表示

4.5完璧なまでの「構図」の大勝利

2024年4月21日
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鑑賞方法:VOD
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宇部道路

4.0激動の現代史を意にも介さぬ男女の愛

2019年7月30日
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国策によって結成された歌舞団の指導者と新人として出会った男と女が、時代の流れに翻弄される。と、こう説明してもウソではないはずなのに、まったくそんな印象は残らない。この男女の痴話話は、もはや全体主義とか芸術の在り方とかそういうレベルを超越しているのだ。 あまりにも美しいモノクロ映像と音楽で綴られる男と女の遍歴は、確かに外的要因によって波瀾を増しているのだが、くっついたり離れたりを続ける主人公カップルにとって、そんなものは自分たちのややこしい恋愛を盛り上げるスパイスとしか感じてないようにも見える。 ミュージシャン同士のどうしようもない痴話話という意味でスコセッシの『ニューヨーク、ニューヨーク』を思い出したりもしたし、なんなら『天気の子』にも通じる部分があるように思う。とにかく「夫婦喧嘩は犬も食わぬ」を地で行く唯我独尊カップルの姿を、面白いと思えるか否かが観客側の分かれ道だろうし、自分はこのワガママな恋愛を非常に楽しんで観た。楽しむ、というには暗い部分も多いが、それもまたアッパレな暗さだったように思う。

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村山章

4.5それは分裂の時代への鎮魂歌

2019年6月25日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

冷戦時代のポーランドで出会い、恋に落ちたピアニストと歌手の運命は、やがて、東側と西側に引き裂かれ、引き裂かれても尚、会う場所を変えながら続いていく。しかし、2人に永遠の住処はない。時代の波が渦巻き、一旦それに飲み込まれたら、木の葉のようにたゆたうしかないのだ。今年のオスカーのダークホースとして注目された本作は、過ぎ去った出来事のようでいて、実は今も確実に存在している民族分裂の悲劇を、ラブストーリーに落とし込んで秀逸な出来映え。劇中に何度も歌われるポーランド民謡の多くが、添い遂げられない恋人たちの悲しみを訴えかけるもの。それはまるで、分裂の時代への鎮魂歌のようだ。

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清藤秀人

3.5ズーラが求めた社会派とロマンスのバランス

2024年7月9日
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鑑賞方法:DVD/BD
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つとみ

5.0『何が比喩よ!バカ女(ママ)』

2024年7月8日
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鑑賞方法:VOD
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When I am 75♥️

3.5純愛

2023年2月7日
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鑑賞方法:映画館

純愛は素晴らしいと思うようになったのは年を取ったからであろうか。恋とは若い時に盛り上がるものであり、中年になるにつれ、どうしても恋の炎を燃え上がらせることは難しくなる。若い時に抱いた思いをそのまま長い間持ち続け、それを成就させるという純粋な愛の形に憧れる。 ポーランドからパリ、ベルリン、ユーゴスラビアなどヨーロッパ諸国を渡り展開されるこの恋愛物語は、タイトル通り、冷戦時代の社会情勢に翻弄され、離れ離れになったり、一緒に生活するようになったりしながら、最後は心中という悲劇的な結末を迎える。 激情的な恋愛は最終的には死に行き着くというのが、世の習いではあっても、もう今から純愛はできないのではないかと不安に思うと、その愛のありかたを羨望してやまない。

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ミカエル

4.0リアルなおとぎ話

Yさん
2021年5月15日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

一週間は余韻でいっぱいだった。全編モノクロで音楽もストーリーもシンプルで88分と短めなのに、何と濃いのだろう! 冷戦下の東欧~パリを舞台にしたメロドラマといってしまえばメロドラマなんだけど、あっという間に引き込まれ終わってしまった。 音楽映画としても傑作。 映画館で観なかった事を後悔しちゃう。 ラストの朽ち果てた教会での二人は、なんだかあまりにも童話のような穏やかさで…… 哀しいおとぎ話みたいな映画だった。

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Y

2.5難しかったです

2021年5月6日
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パンパンと切り替わるので ついていけない人はついていけないし、 その間まで面白がれる人は面白く観れるのだと思う 音楽に関しても、 言葉のニュアンスに関しても、そう。

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JYARI

3.5モノクロの映像美と音楽、時代に翻弄された人々

2021年2月15日
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悲しい

モノクロの映像美と、ポーランドの民族音楽(って言うのかな)がとても印象的な映画 . ポーランド音楽と踊りが絶えず流れ続ける前半部分 主人公2人の波乱に満ちた恋模様にキーポイントとなる歌が効果的に差し込まれる後半部分 全ての流れを一気に集約するラストシーン . 独特の空気感を持つ美しい映画でした ただ、ポーランドの歴史や文化を知らないと、人物描写的に?な部分もあります

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shiho

0.5二人とも結局何したかったのか?

2021年2月6日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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KEI

2.0残念な映画

2020年8月6日
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鑑賞方法:DVD/BD

難しい

期待して観たが残念な映画。 途中で話が抜かれてるのではないかと思った。 途中で場面が突然変わるのだ。そういう映画はあるにはあるが本作品はストーリーが全くつかめない。 今まで観た映画のなかで初めてだ。 多分そうなんだろうなぁと想像して観てた。でも確信がない。 想像力を発揮するにはいい映画かもしれない。 衣装や撮影は良かっただけに残念です。

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アルパチーノ1

3.0冷戦下の恋

2020年7月29日
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鑑賞方法:映画館

東西冷戦下のポーランドでは恋愛は出来ても自由はなかった。 こんな時代をモノクロで描いた作品。 自由じゃないのはわかるけど、そのために裏切りがあるのもわかるけど、なぜか感情移入出来ない。 一途じゃないからか?

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りあの

4.0オヨヨ!

2020年5月22日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 想像していたほどの衝撃作ではなかったかな。男女の愛、音楽愛、冷戦という監視社会の中であっても屈せず、くっついたり離れたりするけど永遠の愛をつかんだ・・・という物語。マズレク舞踏団結成前にピアニストのヴィクトルが田舎のあちこちを回って地元の音楽を録音する姿。最初は録音スタッフだと思っていたら、後の有名ピアニストになるだなんて。  最初のズーラはとても魅力的。清楚というよりビッチな雰囲気で、多分男なら誰でも惚れてまうがなタイプの女性。うん、歌手なんてほとんどが自信過剰気味だから気にならない。そして、上手いだけじゃなくて「心」があるんだよ、きっと。マズレク舞踏団の公演もことごとく成功するが、ソ連から来たカチマレク管理官によってスターリンを称える歌なんかも歌わされる合唱団。嫌気がさしてパリへと亡命するヴィクトルだったが、約束したズーラはついてこなかった・・・  パリではジャズバンドに参加したり、作曲・編曲で食っていたヴィクトル。ズーラも公演のためにやってきたりするが、二人とも恋人がいるのにやっちゃう。他の男ともやっちゃうズーラ・・・6回が強烈なほど。そんなことを繰り返してるうちに、ヴィクトルはスパイ容疑で逮捕されちまったのだ。  ポーランド民俗芸能、ロシア民謡、ジャズ、そして「ロック・アラウンド・ザ・クロック」と様々な国の違ったタイプの音楽が堪能できることと、モノクローム映像がずしりと重みを増していた。これも音楽映画の一つ。ただ、やっぱり二人の心は音楽だけではなかった。  冷戦の重苦しさは映像のみだった気もするし、逃亡したり逮捕されたりするシーンがないのは残念。カチマレクにしても、情報収集はするもののそれほどの悪ではなかった(スターリンが死んだからか?)。大国にはさまれたポーランド。いつの時代にも翻弄されてたんだな・・・

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kossy

4.0冷戦

2020年5月20日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

1949年のポーランド、国立舞踊団を設立、生徒のズーラはピアニストのヴィクトルと恋に落ちる。 ヴィクトルは西側への亡命を誘うが、ズーラは現れなかった。 数年後、パリ公演で二人は再会、愛を確かめ合い、しばらくして同棲を始める。 喧嘩別れしてズーラは故国へ帰ってしまい、ヴィクトルは危険を承知でポーランドに行き、案の定捕まり、服役刑を科せられる。 ズーラはヴィクトルを釈放させるためあらゆる手を使う。 冷戦に翻弄される二人の恋が切ない。

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いやよセブン

3.5愛の水中歌

2020年5月6日
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くっつきはなれてを繰り返す亡命芸術家ヴィクトルと民族舞踊団のスターズーラ。監督のパヴェウ・パブリコフスキによるとモデルは両親だそうで、国境をまたいでいったりきたり、別れてはまた一緒になる2人の関係性が子供心にとても破滅的に見えたという。そんな両親の心のルーツはどこにあったのか。東西冷戦下のポーランドで古い民族音楽の収集にまわるヴィクトルの姿は、父親の分身であるとともに監督パブリコフスキのオルターエゴだったのではないだろうか。 ソ連からの圧力により共産主義のプロパガンダとして利用される民族舞踊団。アンジェイ・ワイダのような政治的アレゴリーというよりも、映画の中ではあくまでも2人の愛を妨げる“障壁”として描かれる。パリに亡命したヴィクトル、ポーランドに残ったズーラ。民族舞踊団の海外講演を機会に再会しパリで新生活をはじめた2人。しかしパリの退廃と喧騒がまたもや“障壁”となり、愛を見失ったズーラは再びポーランドへと戻ってしまうのだ。 「ポーランドでは男だったのに…ミッシェルは1日に6回も(!!!!!!)」 人々が片時もスマホをはなさず大量の情報に埋もれている現代はラブストーリーにはむいていない、と監督は語る。この映画で障壁があればあるほど燃え上がる愛に没頭する男女の姿を描きたかったという。♪オヨヨ~の歌声が郷愁を誘うポーランド民謡とともに、モノクロ・スタンダードの抑制された映像美が、その愛をより純化してスクリーンに映し出す。登場人物の上部に余白をもうけた独特の構図や、被写界深度のあげさげによって、ヴィクトルならびにズーラの気持ちの揺れを見事に表現しているのだ。 ドストエフスキーの新訳で一躍脚光をあびた亀山氏によれば、東欧ロシアにおける“父殺し”には別の意味が隠されているという。時の権力者の暗殺、そしてそこには“神殺し”の意味合いまで含んでいるらしい。廃墟と化した教会で結婚式をあげた2人が選んだ道とは、死という永遠の障壁さえのり越えられそうなぐらい力強い愛だったのだろうか… 「あっち(あの世)の方がきれいよ」 呆然自失となったヴィクトルを導く“父殺し”ズーラの腕が逞しい。

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かなり悪いオヤジ

3.0執行猶予中だから命令に従うしかないの

2020年3月2日
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shimo

3.0心に残るは君の歌声

2020年1月18日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

2014年の『イーダ』でアカデミー外国語映画賞受賞、本作でカンヌ国際映画祭監督賞受賞、昨年度のアカデミー賞でも監督・撮影・外国語映画の3部門にノミネートされたポーランドのパヴェウ・パヴリコフスキ監督作。 自身の両親をモデルに、冷戦下のポーランドで出会った男女の愛を紡ぐ。 まず目を見張るは、その圧倒的なモノクロの映像美! これには陶酔させられ、溜め息が漏れてしまうほど。 映像技術が向上し、スーパークリアなカラー映像もいいが、時たま見るモノクロ映像にはどうしてこうも魅了されるのだろう。 音楽も本作の魅力の一つ。舞踏音楽、民族音楽、ジャズと見る者聞く者を虜にする歌声が響き渡る。 話の方は… 音楽家のヴィクトルと歌手を夢見るズーラ。 舞踏学校で出会い、恋に落ちる。 荒波のような時代。 激しく惹かれ合いながらも、ヴィクトルは亡命。ズーラは彼と別れ、歌手となる。 再会。再び激しい愛。また別れ…。 運命と時代に翻弄されていく…。 二人の愛は情熱的。 主演二人は名演。特にズーラ役のヨアンナ・クリークは素晴らしい歌声を披露し、モノクロ映像の中でもクラシカルな美貌が映える。 惹かれ合い、出会いと別れを繰り返す男女の姿は、邦画恋愛映画の最高峰『浮雲』を彷彿させる。 名画である事には間違いない。 後は好みの問題。 悪くはない。が、淡々とした作風、静かな展開、詩的でちょっと分かり難い点もあり、完全に入り込める事は出来なかった。88分がちと長く感じてしまったのも事実。 監督の格調高い演出、クラシカルな作風、美しい映像と音楽とヒロインだけでも。

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近大

3.5二つの心と四つの瞳

2020年1月11日
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変わらないことに惹かれながらも、実際は多くの変化を受け入れていく。変わらぬのは2人の愛情。大河ドラマを88分に落とし込む。足りない感は残るが、足し始めたら10時間ぐらいかかりそう。

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Kj

3.5切ないラブストーリー

2020年1月11日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

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ミカ