「潜入捜査のおもしろさで、いいじゃない」ブラック・クランズマン okaoka0820さんの映画レビュー(感想・評価)
潜入捜査のおもしろさで、いいじゃない
これ、どこをどう評価されたんでしょう。もちろん、おもしろくないわけではない。ただ、エンタメ路線でいきながら取って付けたように人種差別問題を提示する狡猾さが鼻につく。
本作の対立は白人にしろ黒人にしろどちらも至上主義。なのでどちらが正義というわけでもない。おそらくその解釈で描いている、と思えばそこは納得できるところ。しかし、ラストのほうで白人至上主義への批判を織り込むような編集をみせる。ここが、個人的にはすんごいがっかりするところ。この潜入捜査のおもしろさで、いいじゃない、ていう。
最後の電話ネタばらしのくだり、マジで全然笑えなかった。まあ、逆説的に黒人をみじめに描きたかった、のなら成功だろうが。。
でも、トランプが白人至上主義であることは、おそらく間違いないんでしょう。非難の声が目立つようでいて白人の優性意識は根深いらしい。それを理解した政治手法。アメリカは圧倒的に白人の数が多いのだから、民主主義では成立してしまうという。過半数が正の世界、理に適っているといえばそう。しかし若い世代により潮目が変る時期にきているのもたしか。
と、感想書いてみれば、この映画でこうしてあれこれ考えてる。ので、まあ、そういった価値なのかな。
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