「今描きたい素材であることはわかるけど」ブラック・クランズマン 山の手ロックさんの映画レビュー(感想・評価)
今描きたい素材であることはわかるけど
久々のスパイクリー作品。アメリカの人種問題をアグレッシブに描いてきた監督が、まさしく今描きたい素材であることはわかる。
舞台は70年代だが、映画が終わっても、現代につながっていることを示すドキュメンタリー映像が生々しい。
ただ、この素材であれば、サスペンス&アクションでぐいぐい引っ張ってくれるのを期待していたが、メッセージが前面に出過ぎた感じ。ロンの心情(なぜ警官になったか)、フリップとの交流(バディムービー的な)も描いてほしかった。
それにしても、「国民の創生」のエピソードはショッキングだった。
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