「私はゲイです。」ブラック・クランズマン ハクタカさんの映画レビュー(感想・評価)
私はゲイです。
黒人という、見た目で判断されて差別を受ける人がいれば、見た目でなかなか判断できなくても、ユダヤ教という信仰が判明すると迫害を受けてしまうという人もいる。
私の場合は、自分さえ口外しなければ、今の生活を脅かされることはない。
なのでこういった差別に抗う映画作品を見るとき、私の心境は複雑になる。
「なぜ立ち向かおうとする?」
「今の平穏を壊したくなければ、私は同志と徒党は組まない。」
「見た目で差別を受けるような立場にならなくて済んでよかった。」
そう思ってしまう。
自分は諦めているのだと思う。
認めてもらえる世の中には、まだ自分の時代にはならないだろうと。
米国有色人種の中でも同じような人がいたと思う。
そっとしといてよと。
こういう美談は、今回の映画は例えユーモラスに扱う部分があっても、私は笑えない。
その勇気が眩しく痛い。
そっとしておこうよと思いながら生活をしているが、やっぱりラストのあの衝撃的な現代の映像を見せつけられると、このままじゃいけないと強く責め立てられる気持ちになる。
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bassmanさんのコメント
2019年4月9日
無責任かもしれませんがコメントさせて頂きます。
全員が全員、真っ向から立ち向かっていかなくても大丈夫だと思います。声を大にして主張する方を陰で応援するだけでも良いと。
人にはそれぞれ自分にあったやり方があるので。
それにこのレビューをお書きになった時点で既に立ち向かっていますよ^^