劇場公開日 2019年3月22日

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「う久しぶりのスパイク・リー」ブラック・クランズマン たげちよさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0う久しぶりのスパイク・リー

2019年3月31日
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私は16年のスパイク・リー監督作品。アカデミー賞でのスピーチが心に響いたので。映画の力を誰よりも信じているだろう彼の今回の作品は、黒人の若い世代に向けられたものと感じた。あとユダヤ人への批判をスパイスで添えて。

現代に活躍するチャイルディシュ・ガンビーノや映画Get Out的にコミカルにヘビーな題材を扱い、多くの人に観てもらう工夫が見られた。ただ本当に伝えたいことは昔から変わらない気がした。特に冒頭のクワメの演説はまさに同胞へのメッセージでブラック・パワーと歴史を忘れるなって。

グリーン・ブックは白人監督の作った差別は良くないよねって白人や他の人種の心に響く映画。多分、黒人の人はあまり感動しないだろうけど。。。
現実のアメリカは双方のヘイトがぶつかり合っている様子。奴隷制度があったのはまだつい最近でアメリカの歴史は浅い。新たなフェーズを迎える人種問題にスパイク・リーがDワシントンの息子を通じて呼びかけた作品。

たげちよ