劇場公開日 2019年1月19日

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「この作品には撮る必然性がある」バハールの涙 エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5この作品には撮る必然性がある

2019年1月27日
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鑑賞方法:映画館

「ラッカは静かに虐殺されている」「ラジオ・コバニ」に続く自主企画「シリア発見」の第3弾。今作は完全なフィクション。これらの作品を観るにつれ、シリア内戦、アサド政権、IS(イスラム国)などについてわかった気になるから逆にこわい。

主人公のバハールはクルド人の女性武装部隊の隊長。アサド政権やISの暴挙に触れたフランス人の女性ジャーナリストが彼女を追う。バハールの回想を通してISによる理不尽な殺戮、暴行、人身売買、男の子たちの洗脳(戦闘員の養成)などを知ることとなる。

女性たちがこれほど大きなものを背負って戦っていたとは…

もうめちゃ勉強になるし、適度にエンターテイメントでもあり、全編緊張しながら観た。文字通りの傑作であり、今年のベストテン候補に一番乗りだ。

エロくそチキン