「何とも言えない余韻」ドッグマン ちいまめさんの映画レビュー(感想・評価)
何とも言えない余韻
暗い空、閉鎖的な小さな町で、支配する人間としたがう人間。
小心者でやさしくて、犬と娘を愛し友人たちと穏やかに過ごしたいのに、突き放しきれない不思議。
なぜあそこまで彼に従うのか、彼とはなんなのか?
追い詰められて狭窄的な思考が難しく理解しがたいのですが、耐えつつも依存しているような関係は、共感できないがゆえにその奇妙さに妙に引き込まれました。
なんともざらりと残る後味が物悲しく痛々しくて、悩ましくて、じわじわと余韻が広がっていく作品でした。
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