「のび太とジャイアンにしか見えなかった…。」ドッグマン ガーコさんの映画レビュー(感想・評価)
のび太とジャイアンにしか見えなかった…。
これを観ようと思っている人は要注意。
犬好きな人は絶対見ちゃいけない。
観たら絶対後悔すると思う。
犬にとってはストレスに感じたんじゃないかと思う部分が結構 あったので…。
そもそもの話。
この映画で、何を感じ取ったらいいのかよく分からなかったといのが、正直な感想。
どんな印象かというと、『リアルドラえもん』。
主人公はいじめられっ子ののび太で、近所に住むヤク中の男は、見た目も行動もジャイアンそのもの。
俺のものは俺のもの。
お前のものも俺のもの。
そんな言葉を言っていそうな雰囲気。
ヤクのため、金のためなら、どんな暴力事件をも起こす、町中から嫌われている男。
ジャイアンのお母さんみたいな、肝っ玉母さんがいるのに、ヤクにハマりまくっているから、もう性根の腐った男。
犬を愛する心優しい男が、どうしてここまで彼をかばっているのかよく分からない…。
一体二人に何があったのか?
彼を友達だと思う、主人公の頑なな意思は一体何か?
いろんな疑問が浮かぶけれど、答えは全く最後まで分からないまま終わるから、なんだか消化不良でした。
ただ、かなり過激な映像がバンバン流れるので、全く飽きはこなかった…。
むしろ、この先どうなるのか、ひたすら心が不安になっていく映画でした。
でも、最終的に、何も救われない。
心の底から、何も感じ取れない、寂しさとモヤモヤだけの残る映画だったことは確か。
唯一の救いは、主人公が犬を愛する優しい男だってこと。
犬たちが彼を慕う姿が唯一の観ていて、心が温かくなれました。
たまにはこういうマニアックな映画も良いかも…。
自分が猫好きでよかったと、犬好きだったらちょっと耐えられなかったかも…。
そんな気持ちになった映画でした。