「神様では‥」誰もがそれを知っている ケイさんの映画レビュー(感想・評価)
神様では‥
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救えない。娘の誘拐事件を契機に、大家族、その周囲の人の昔からの思いが複雑に入り乱れ、人々の本性が見えてくる。タイトルの何を知っているのかは、ペネロペとハビエルが昔恋人同士であったこと。誘拐された娘が実は二人の子供だったことまでは、似ているから噂になったとは言え、誰もが知ってるとは思えない。姪夫婦が企てたのはわからなかったが、どこまで計画的だったのだろうか。ペネロペ夫妻が金持ちだから、狙ったのだろうが、ハビエルが農園まで手放すとまでは思わなかったのではないか。今更ハビエルに実の娘だから、金を出して助けてというペネロペは非常に身勝手だと思うし、娘助けたい一心でなりふり構わずもわかる。愛していた恋人に急に去られた過去があり、今さら実の子と真実を打ち明けられ、7年掛けて耕した農園を手放すに至ったハビエルの気持ちは痛たまれない。助けに行ったのは自分だけど、実の父親であることは告げられず、親元へ返す。。家に帰ると妻にも出ていかれている。不憫すぎるが、安堵からか、微笑む姿が、人間デカすぎる!それに引き換え、ペネロペ夫は無力過ぎる。神頼みでは結局何も救えない。
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