ダークサイドのレビュー・感想・評価
全13件を表示
伏線の回収
いつからだろう。 伏線の張り方や回収の仕方が良い映画が 面白い映画という評価がされ始めたのは。 冒頭では嫌な予感がした。 クレジットがダサくて古い。 赤い文字のタイトルモーション。 予告編から見て 映画の中盤までは緊張感があり、 変人がたくさん出ていて良かった。 適度な違和感と これは後で意味があるのだろう。 という“伏線”が散りばめられていた。 ザラついた砂漠の空気。 ダッシュボードの銃。 無口な掃除婦と、その甥。 連絡がつかない前オーナー。 10号室にこだわる常連。 監視しているかのような隣の店主。 と、不気味な従業員。 投げ込まれる豚の死体。 赤いペンキ。 SMに興じる不気味な女。 と、絞殺殺人。 そして、 ルッキンググラス・・・。 これらをどうやって 結びつけるんだ!? さぁ、時間的にもそろそろラストの展開! と、思った瞬間に終わってしまった。 見事な伏線の数々を、 ただの一つも回収せずに。 ある意味、斬新な展開だ。 いや、 散りばめられた伏線は 見事に回収されるべき。 という固定観念を抱いた オレが悪いのだ。 オレが悪いのか? ニコラスケイジ。 汚ければ汚い役ほど カッコいいケイジ。 今作はニコラスにしては 綺麗すぎた。
色々おしい
ニコケイだけの映画だろなーと期待せずに観たんけど、設定はけっこう面白かった!
主人公は子供を亡くした訳あり夫婦で、心機一転で知らない土地のモーテルオーナーになる。
しかし前オーナーは引き継ぎの説明もなく姿をくらます。
モーテルには謎が複数。10号室を覗き見できる隠し部屋や、その10号室を希望する客たち。何故か毎日コーヒーを飲みにくる保安官。自分を見張る様にいつもこっちを雑貨店の店主や風俗店の客や地元の不良たち。
そんな中で、死んだ豚がモーテルのプールに投げ込まれていた。妻が動揺しきっているので、それを処理する為に砂漠に豚を捨てに。
すると次の日に砂漠で女性が殺されたと保安官が。そして1ヶ月前モーテルの引き継ぎの為、ニコケイが訪れた日も人が殺されたといい、明らかに自分と前オーナーを疑っている。
しかしニコケイは覗き部屋で観た女性が殺された女性と居たのであやしいと疑う。
ここまでは、いい!すごく!
犯人は誰なのか?保安官がかなり怪しいけど、もしかして奥さん?自分では気づいていない風だけどニコケイ自身なのか?10号室の客もかなり怪しい!
など考えてたら、
ここからがまさかの展開。
最も怪しい前オーナーとなんとか連絡が取れて、砂漠で落ち合ったが、とにかく逃げろと言われ、つけてきた謎の車に撃ち殺される。
怖くなって奥さんの元に戻るが10号室に明かりが。そして覗き部屋から覗いてみると奥さんを人質にして保安官が立っていた。その保安官をたいした考えもなくマジックミラーを割ってゴリ押しで倒し、奥さんと2人で逃げてハッピーエンド!
えっ、全然納得いかないんですけど!ただ気狂い保安官なだけやん!ゴリ押しすぎ!もっと謎の解明してほしかった😭残念。。。
タイトルは妙
マジックミラーはより暗い側からはガラスに、明るい側からは鏡になるという構造。 タイトルのダークサイドは覗く側というニュアンスを含んでいる。 反面、主人公はより深いダークサイド(犯人視点)から睨みを利かせられている…というような意味合いもあるのかも。 という含みのあるタイトルではあるものの、物語は特に何の確信も得られないまま続く。 主人公の不安感とか疑心暗鬼とかの物理的根拠はもちろんのこと、描写による説得力も少なめなのでイマイチ視聴者側が共感して盛り上がらない。 ラストも特に判明する真相も無いのに、後味の悪さも無い無味無臭さ。
「捉えどころがない」のが魅力?
田舎にモーテルを購入した夫婦。その夫が、モーテルで発生した殺人事件について警官に付きまとわれる・・・と言うストーリー。 CATVの公式レビューに「モーテルの除き窓」って記事があった為、倒錯物だと思い鑑賞を少し躊躇しました。 しかし、内容はサスペンス。捉えどころがなく、結末どころか次の展開も予想し難くい作品でした。それは、作品を面白くもし、逆に集中し難くもしていたように思えます。 昨今のニコラスケイジは大作にも恵まれず、俳優としての魅力も余り感じていません。しかし、今回の落ちぶれた中年の役柄は、中々のはまり役で見直しました。
トミー、10号室にこだわりすぎ!
殺人さえ起きなければ、客室では何をやってもいい。などと、気楽な隠遁生活を送ろうとしていた矢先のこと。10号室を利用していたレズビアン・カップルの一人が砂漠で死体となって発見された。 ストーリーが主人公レイ目線で進み、いったい何が彼の不安感を駆り立てているのかさっぱりわからない展開。殺人シーンは目撃してないのだし、自分が隠し部屋から覗き見していた点だけじゃないのか?それとも、不良たちによるイタズラか?執拗に元持ち主ベンについて詰問する保安官のせいか? ニコラス・ケイジの演技が悪いわけじゃなく、何がテーマなのかを理解できないように誘導する脚本のせいなのだろう。ひょっとすると江戸川乱歩の『屋根裏の散歩者』から着想を得たのかもしれないと感じたし、それを生かしきれない人物設定が良くなかった。ちょっとだけ黒覆面男による殺人のシーンはあったのだが、そこだけはレイも目撃してないのだから。とにかく、不十分すぎる残念な作品でした。
モーテルのマジックミラーにのめり込むニコラス・ケイジ
娘を亡くし田舎町のモーテルの経営者となったニコラス・ケイジが、マジックミラーの存在に気づき、いけないと思いつつのめり込んで行く。 これが実に面白い。最近のニコラスは汚れ役がよく似合う。B級ではあるが、私のようなおじさん達には共感必死の快作だ。
Night owls sleep here. モーテル経営は大変!
さて、一人で勝手に「ニコケイ強化月間」という事もあって久しぶりに大画面でのニコラス・ケイジを見に映画館に行ったのですが・・・客がいない!1日で映画の日なのに自分の他には1人しかいない!!もはやニコケイは客を呼べる俳優ではなくなったのでしょうか?これは日本だけだと信じたい。
本作のニコケイは子供を亡くして新規一転でモーテル経営を始めた男の役です。終始眉間にシワを寄せた苦悩する男を演じています。ニコケイの得意分野ですね。
しかし映画としては正直何のひねりもないスリラーでした。いかにも怪しい人物がそのまま犯人だとは!いや、これはきっとジャンルとして「スリラー」と思うからいけないのであって、「ニコケイ」というジャンルと思えば本人出突っ張りなので納得がいきます。そう、本作は悩めるニコケイを愛でる作品なのです。けっこう顔のアップも多いですしね!
ちなみに本作で覗きをしてたニコケイに嫁さんが警察に捕まるとわめきたてていましたが、覗きって果たしてどれぐらいの罪なのでしょう?何となく日本よりアメリカが厳しいような気もしますが。でもホテルでニコケイに覗かれてると想像すると確かに気持ち悪いですよね。
そういえば最初に「アルバトロス」と配給会社のロゴが出てきたのですが、あのB級映画の配給会社として名高い「アルバトロス」なんですかね?どなたか詳しい方いらっしゃいますでしょうか?ちょっと気になる所です。
疑問だらけ
つまらなくはないのだが、結局疑問ばかりが残った映画。 砂漠でベンを撃ったのは誰だったのさ。 モーテルの向かいの店の男たちは何だったのさ。 ブタはどうした。 自殺したっていう女の子は? 最後まで腑に落ちないまま。 なんかおもしろかったのは、10号室を求めてやって来る常連のおじいさん客。 そこだけ癒し。
雰囲気
一人娘を失った夫婦が心機一転暮らしを変えようと買い取り経営し始めたモーテルで巻き起こる不穏な出来事の話。 いきなり行方不明で連絡のつかない前オーナーに始まる登場人物、出来事、ギミックまで怪しいことのオンパレードでどうなって行くのかとハラハラドキドキ。 ことが動き始めてどう転がるかと思ったら、あれ…?それで終わり? 怪しいけれど怪しいまま、投げっぱなしの委ね過ぎ、補完なしでは成り立たない作品。
全13件を表示