I AM THE BLUES アイ・アム・ザ・ブルースのレビュー・感想・評価
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俺はFreemanだ♥
「我々の祖先はむち打ちに耐え、唾を吐きかけられても耐えてきた。そして偉大な音楽を作り上げてきた。
だが、今、我々は危機に直面している。偉大なる過去の上にさらに発展するちからが無い。」
差別される民族の方が女性の権力があるが如く感じてしまうが、それは間違い。
「俺は女房に5発も銃弾を撃ち込まれた」と爺さんがのたまうが、女性は権利あって、イニシアチブを発揮している!?「そんな理由無い。」黒人女性は、横暴でだらしない髪結いの亭主に更に搾取されるのである。それが、ニガ◯の歴史だ。
ブルースは聴くもの、語ったり観るものには不向きかな・・
ルイジアナやミシシッピーなど、アメリカ南部の伝説的ブルース・ミュージシャンを追ったカナダの大学教授でもあるダニエル・クロス、製作・脚本・監督の思い入れたっぷりなドキュメンタリー映画。
ブルースはまさに黒人奴隷の嘆き節がルーツだから致し方ないが字幕で見せられると愚痴ばかり、映像も顔のアップがやたら多い、人生や境遇を悩む労働歌も後世になると女に騙された男の恨み節に劣化。
ブルース界のレジェンドが多数登場でマニアやファンには興味深いのでしょうが私はそうでもないのでしっくりきませんでした。邦画で例えれば演歌、歌謡曲のドキュメント、三橋美智也や三波春夫、北島三郎など演歌の大御所がでてくるのだろう、やはり国や文化が異なると大御所と言っても馴染みがないだろうから相互理解は難しいでしょう。
音楽として聴けば哀愁に満ちて魅力的なのだが歌詞を映画字幕で直訳されると違和感が否めない。ドキュメンタリー映画として味わうものではないことが分かりました。
2015年ベストムービー!⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️✨
ブルースに触れた…そんな気がした。
ローリング・ストーンズが好きで、マディ・ウォーターズやらジミー・リードやら、ブルースを沢山聴いてきた。ロバート・ロックウッドのライブを初めて生で観た時には、"伝説"を観た!なんて気分だったけど、この映画作品を観て、初めてブルースに震えた…そんな気がした。
音盤からだけでは感じることの出来ない、ブルースの深い世界を少しだけ垣間見ることが出来た。
この作品を観ることが出来たブルース・ファンは幸せ者だ。
ボビー・ラッシュが涙ながらに「俺は自由だ」と語る言葉が感動的だった。
ブルースは、ワン・ミュージシャン、ワン・スタイルな音楽だ。それを演奏し続ける限り、永遠と生き続けるのだろう。
素晴らしい作品を観ることが出来ました。感謝。
*Lazy Lesterが劇中で歌う"Sing Me Back Home"が感動的だ。元はカントリー・シンガー、Merle Haggardの曲。個人的には、Gram Parsonsのバージョンが大好き(アルバム『Sleepless Nights』所収のスロー・バージョンが良い!)。対訳を見ながら聴くと、毎度泣けちゃいますね、この曲は。
*2023年1月現在、GYAO!の無料配信で観ることが出来ます。
ブルースそのもの
ブルースがアメリカを離れ、英国にまで飛び火し、ビートルズやストーンズ、クラプトンらが世界的な名声を得ていく。そのビートルズすら解散してしまった後に生まれた自分には、オリジナルブルースは幻そのもの。
最近でこそYouTubeでロバートジョンソンやミシシッピジョンハートを聴ける時代になったけど、今までは商品としてパッケージングされた「ブルース」しか知らなかったように思う。この映画を見て初めて、ブルースが商品化される前の、素材そのものに触れた気がした。
マーティンやギブソン、フェンダーのビンテージギター、ビンテージアンプじゃないとダメなんて拘ってる自分には、ブルースをやる資格すらないんだろうと自覚しつつ、それでもなおブルースやジャズの魅力に取り憑かれて、最近はアメリカ史含めて再勉強中。YouTubeもプライムビデオも勉強ツールとして圧倒的に有用でほんと感謝。
ブルースマンの1つの現実か
アメリカ南部・老人会/同窓会の映画です。2014年製。
登場人物はすべてブルースマン&ウーマン。シカゴやテキサスのブルース黄金時代1960-1980を生き抜いたおじいちゃんおばあちゃんがぞろぞろ出てきます。みな、華々しいライトを浴びたことのある人たち(=スーパースターたち)。BBやマディウォーターズ、ハウリンウルフら超のつくスーパースターらのバンドに若い頃在籍した(らしい)人の話など、ワクワクします。
ボビー・ラッシュへのインタビュー、彼の動向・日常に密着しながらブルースマンたちとの交流・会話の中に歴史と現在が語られていきます。
レイジーレスター?が部屋で歌うメジャー3コードのブルースは、カラッとした曲調なのに、突然ドッと涙が溢れて困りました。
キャロル・フラン作の「エミット・リー」という曲も初めて知りましたが虜になりました。この歌の扱い方がまた、見事!
収録された曲は、バンドスタイルのシカゴ・ブルースタイプもありますが、多くはギターの弾き語りによるデルタ・ブルース・タイプが多く、エピフォン・マスタービットのアコギで語られる奏法に関するシーンなど、舐めるように観ました。
けっして楽しい映画ではなく今の南部に生きるブルースマンたちの厳しそうな現実を映してるようで、切ない気分も横溢してるのですが、歌い演奏しそれを眺める彼ら自身の空気それ自体からは、観ているこちらにもすぐに感染しそうなウキウキ気分が溢れてきます。
観客層は高めで、みな、まっすぐに家に帰ってギターを弾くぞ!という顔をしてたような気がします。ちなみにわたしは若葉マークの自称ブルースマンで、登場するミュージシャンは、私にとっては未知の人たちでした。が、音楽と演奏シーンはこの上ないご馳走でした。上記中、間違いもあろうかと思いますが、ご容赦ください。
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