「Belong to」翔んで埼玉 いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
Belong to
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一言で言えば、“差別されていた民衆が誇りを取り戻し革命を果たす物語”ということだが、ある程度キチンとした縦糸が骨子であれば、横糸である埼玉弄りがあってもグダグダにはならなかった、バランス感覚に優れた作品であった。
属した場所が何もない処、しかし本当に何もないということではなく特徴がないというだけで、程々揃っている処。そこに気付けばこんな住みやすい場所はないという、灯台もと暗し的なことであり、全ての人間が競争社会に適用しなければならないということではないというテーマなのだと思う。そしてその“程々”感をドンドン日本中に蔓延させていこうという裏テーマも言い得て妙だw
現代パートの俳優陣の出身地もキチンと忠実であるし、なかなか緻密に制作されているところも好感が持てる。なるべく正直に描くという姿勢が、今日のPost-truthに対する危機感にマッチした作品であることは強く感じられた。
自分は954派だが、確かに79.5派は周りに殆どである。なので、『らじっと』の誕生日に鑑賞できたのが偶然とは言え、感慨深いモノがあったりなかったりw
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