「あふれる郷土愛」翔んで埼玉 Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
あふれる郷土愛
あまりにバカバカしい設定なんだけど、役者さんとスタッフが大真面目にやってるのと、そうはいってもどこか「あるある」な設定で、面白いのね。
「そこまで埼玉と千葉をバカにしてないよ」と思いつつ、「でもちょっと、地方都市とは思ってるな」っていうところを突いてくるの。
それで二階堂ふみがうまいよね。「と、と、所沢」とかメチャクチャうまいもん。島崎遥香が「か、か、春日部」ってやるけど、差がでちゃってて、ちょっと可愛そうだった。
根っこに郷土愛があるから、バカバカしい設定のストーリーでも、ちょっと感動するの。頑張れ、埼玉、千葉って応援したくなる。
それで、ここまでディスりあいながらも楽しく観られるのは、観てる方に差別意識がないからなんだよね。どんなに埼玉や千葉をディスっても「ほんとは良いところだって知ってるよ」っていうのがあるから、楽しくやれる。
これ、少し話を大きくしてさ、日本・中国・韓国でやり合う話になったら、こうはいかないよね。でもいつか、日本・中国・韓国の人たちがディスりあって、それを楽しくバカバカしく笑える映画ができてほしいなって思った。
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