ビリーブ 未来への大逆転のレビュー・感想・評価
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『RGB』の復習 (×RGB ○RBG)
こちらは見逃していたので。
RGB若かりし頃のターニングポイントとなる裁判が取り上げられている。法解釈のロジックや裁判(単独でも今後のも)の戦略みたいな所も素人でもわかるくらいに整理されていてよい。ただ実話ベースなのでしょうがないのだろうが、法廷物としてはそこまで大きなカタルシスはなかったか。
まだ失敗したり迷ったりもするRGBを愛でたいなら。
追記:RGBじゃモニターの旧式ケーブルだったわ。ルース・ベイダー・ギンズバーグだからRBGですね、恥ずかしすぎる…。戒めとしてこのまま晒しときます。
形式的な話
実話なんでしょうが、ストーリーは単調でがんばりました、それだけです。
そんなんなら映画にする価値なしです。
夫や周りがすごく優秀で協力的ですが、なぜ、周りがそこまでするのか、それを表現しないと、意味ないですよ。
二本立て二本目。 男女平等。こんな当たり前のことがそうでない時代が...
二本立て二本目。
男女平等。こんな当たり前のことがそうでない時代があった。
大学首席なのに職にもつけない。自分名義のカードも作れない。そんな時代に戦いを挑んだ女性の話。実話ベースなのがすごい。ただラストの本人登場はいらんかな。
ネタバレの題名から結果は見え見えなのだが、最後の演説がやはり痛快。家族愛も描かれ、ドラマとしての面白さも良い。
「すべてに疑問を持て」
情報が溢れかえる世の中。当たり前に思っていること。鵜呑みにしている我々に警鐘を鳴らしてくれる本日の作品であった。
描かれるのは家族の絆
法廷劇というよりかは、家族が支えあって互いに尊重し合うという理想の家族像を描いている。
当時では珍しい家庭だったはずだ。白い目で見られようと、夫が家事や育児をフォローし妻の夢である弁護士を後押しする。また子供もそんな両親に理解を持ち母は「私たちの未来」のために戦っていることに気づき、またフォローするという家族=チームという描き方から「家族の絆」をひしひしと感じさせる家族ドラマでもあるのだ。
たった50年前のことなのに
女性差別に対しての社会の考え方は、確かにこの50年で大きく変わってはきているのかもしれない。彼女が弁護士として切り開いた差別への戦いは、今の私たちの暮らし全てを支えてくれている。
RBG様
冷遇に耐え
努力を惜しまず
私たち女性も生きやすい世の中を
つくってくれて
ありがとう!
それから
たった4分間の短い時間であっても
魂と知性のこもった
言葉の力ってすごいなあと思いました。
絶対的な味方でいてくれる
パートナーと共に歩めてよかったですね。
本当の「男女平等」裁判で世界を変えたRBG
RBGを見てからの観賞。
50年前のアメリカで、史上初の「男女平等」裁判に挑んだ女性弁護士ルース・ベイダー・ギンズバーグの実話を描いたドラマ仕立てのストーリー。
ルースの男女平等の思想は、男女が同権であるべきという信念に基づいている。
女性に対する差別(女性は仕事を選べない、クレジットカードを作れない等)だけでなく、男性に対する差別(専業主夫になれない等)も重視し、本当の男女平等を問いただしていく。
頭の固い男性判事の目を覚まさせるため、その当時100%勝ち目がないと言われた裁判に挑み、世界を変えた!
優秀な弁護士である夫のマーティンが、寄り添い支えとなり、良き夫、良きパートナー、そして良き子供の父となり、ルースにとって重要な存在であったことも必見。
ドキュメンタリー映画「RBG」を見てからの観賞で、一層の感動とルースと夫マーティンの素晴らしさがより深く伝わるので、RBGもお勧めです。
目配りのきいた良い演出
自由で平等やフェアを求めるのに、時代によってしみついた、女らしく育てられた振る舞いがちょくちょく出てしまうところがリアル。(ルースも、友達のメルもこびりついた常識にどこかとらわれてる)それが、娘によって気づくタクシーのシーン、ぐっときた。
見た目いかにも男らしい夫の方が頭が柔らかかったり。アーミーハマー、初めて素敵と思った。(これまでは、なんかイヤな役が多かったよ。スミマセン)
衣装も時代によってどんどん変わってそれがどれも素敵なんだ。
RBG、見に行くのが楽しみ!
差別と戦った女性とその家族への敬意が溢れる。
「法の下の男女差別」が存在した時代がそう遠い昔ではないということに驚いた。しかし逆をとれば、この短い歴史の間に、これだけ女性の尊厳が保たれる時代に変わっていったのは、彼女ような弛まぬ信念を持った人々の賜物なのだと気付かされる作品だった。何も、自然に法や世間が自ら変わっていったわけではない、ということ。
同じ女性目線としては、ルース・ギンズバーグの女として、母としての強さに心打たれたし、とにかくカッコ良かった!教養のある女性は美しい…
私もこんな大人になりたいな。。
「RBG」も観なくちゃ。
『アラバマ物語』を議論する家族なんて・・・
そういや、自分ちでも冤罪について語り合ったことがありました(すみません、偽証罪です)。なんてことを考えながら『アラバマ物語』について思い出そうとしていたのですが、そのうち裁判所の向かって左の判事がグレゴリー・ペックに見えてしょうがなかった。いや、その前に夫が生存率5%の精巣ガンを克服したことに感動してしまい、その先、ちょっと記憶障害が起こってしまいました(汗)。
弁護士の夢を半ば諦めて大学教授になったRBGことルース・ベイダー・ギンズバーグ(フェリシティ・ジョーンズ)。独身男性モリッツが母親の介護のためにかかった費用が、“男”であるために控除されなかったという裁判の記録を読んで、世の中を変える裁判になると確信して、自ら弁護を買って出るのだった。
女性のための権利を勝ち取るストーリーだと思っていたのに、まさか男性に性差別があるという税法を取っ掛かりとしていた裁判だった。この展開の意外性の方が印象に残るが、以前にも女性の権利をキャシー・ベイツ演ずるドロシー・ケニオンが訴えていたという事実も面白い。ベイツといえば、いまだに『ミザリー』で演じたキャラが忘れられない。この鬼気迫る彼女の喋りでも裁判に負けたんだと思うと、勝ち目がない・・・
報酬なんて無いに等しい、そんな勝ち目のない裁判を起こしてどうなるんだ?などと、感じながらも、歴史は、そして法律は世の中の空気によって変わっていくんだという言葉が痛烈に響いてくる。性差別よりも黒人差別の方が先に撤廃されているなんてのもアメリカらしい史実なのだ。
ただし、女性の権利獲得は歴史的にみても当然のことであるし、誰かが突破口を開かなくてはならなかったこと。国連が主導的にグローバルな闘いが行われて、世界各国それぞれ違った事情があるものの、徐々に偏見は取り除かれている。女性参政権獲得なんてのもまだ新しい歴史の一つだ。
ただ、この映画を観て爽快な気分になったり喜んだりしているだけでは価値がない。今、日本の政治家たちを見ていると、なんちゃら会議だとかアベちゃんだとかが“美しい国ニッポン”を求めて明治の世界に戻そうという動きがあったりする。その根底となる大日本帝国憲法とか家父長制度なんてのが復活すると、当然女子の権利ははく奪されるだろうし、普通選挙なんてのも昔に戻されるかもしれない。女性は子どもを産む機械としか思ってない“美しい国ニッポン”という発想。未来への大逆転はあるのだろうか・・・
良作
こういった類の作品は、全体の構成などというよりは、終わった後にどれだけ考えさせてくれるのか、というところが良作か否かの分かれ目ではないかと感じる。
彼女たちのような先人たちが開いてきた道を歩かせてもらっていると思うと背筋がピンと伸びる。
反面、教授たち、判事たちの意見から当時の雰囲気は、深層でどう思っているかは測れなかったが、女性蔑視というよりは単なる区別であり、それが”自然の法則”であること考えていたことがよく分かった。
差別をする人は差別を自認していない。
行くつく先はここなのだと、あらゆる差別に関する作品を見るといつもそう思う。
当時の教授たちに変えてよかったでしょ?と胸を張れる時期に今はなっていないが、その時代を次に作るのは誰なのか。
骨太でドラマチック
男女同権のパイオニアを描いたドラマチックな作品。今でも男女が全ての分野で同じだけの力を持っているとは言い難いが、かつて法律で男女差別が公認されていた時代があった。アンフェアな法律ほど暴力的で理不尽なものはない。
安っぽい日本語版タイトルだが、実に見応えのある作品だった。
男性優位主義に戦いを挑む20世紀の『ローグ・ワン』
クイーンズの貧しい家庭に生まれ育ったルースは苦学の末ハーバードに進学するがそこはやはり男性優位主義の世界。それでもルースは首席で卒業しただけでなくコロンビアも卒業、申し分ない学歴を手に入れながらもどこの弁護士事務所も彼女を雇わない。結局大学教授となったルースはある日税務弁護士である夫マーティからある訴訟記録を知らされる。それは母親を介護する独身男性が原告となって介護費用の控除を求めた訴訟で、介護費用の控除は女性にしか認められないとして敗訴したもの。この訴えが男女不平等を覆すきっかけとなると直感したルースは弁護人を買って出ることにする。
現役のアメリカ合衆国最高裁判事ルース・ベイダー・ギンズバーグの若き日を描いた実録ドラマ。男性社会に臆せず飛び込み時代と噛み合わなくなった法律を変えていこうと奮闘する20世紀を舞台にした『〜ローグ・ワン』と言っても過言ではないでしょう。50〜70年代にかけての男性優位社会で虐げられる女性達の粘り強い戦いを描くのであれば1クールくらいのドラマにぴったりの題材ですが、本作はその辺りは意外とサラッと描き一つの訴訟での攻防に焦点を絞ったタイトな作品。ルースを支える学生達、夫のマーティと娘のジューン、人権保護団体の代表メル、ベテラン弁護士ドロシー、原告のモリッツ、様々な人に支えれて戦うルースの姿が凛々しくてカッコいいです。
監督は久しぶりに名前を聞いた気がするミミ・レダー。登場人物の衣装が全部カッコよく、壁のポスターにもさりげなく皮肉を滲ませる繊細なユーモアも見事にハマった良作に仕上がっています。役者陣も全員素晴らしいですが特に印象的なのはモリッツを演じたクリス・マルケイ。悪役や物分かりの悪い父親役が多い役者さんですがここでは不器用で優しい男を自然に表現していて好印象。あとはルースの娘ジューンを演じたカイリー・スパイニー。彼女は『パシフィック・リム:アップライジング』の準主役のアマーラをやってた女の子。理論派の母親とぶつかり合う行動派で鼻息の荒い女の子を生き生きと演じていて、やっぱりこの子はスターになるべき女優さんだなと改めて確信しました。近々公開予定のドキュメンタリー『RBG 最強の85才』と併せて鑑賞したい作品です。
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