「事実に基づくストーリー」ビリーブ 未来への大逆転 Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
事実に基づくストーリー
《RBG》の予告編みて「面白そう」って思ってたら、ルース・ベイダー・ギンズバーズの映画がやってたから観たの。
事実に基づくストーリーだから「え?」と思うところもあるのね。弁護士を諦めて教授になっちゃうとか。
それでもミセス・ギンズバーグの周囲で起こることを丁寧に描いていって、細かな伏線を張っては回収して、話は進んでくの。
『男性介護者には補助金が出ない』というのを『これは差別だ』として、これを契機に合衆国憲法に潜む男女差別撤廃を目指して闘うことにするんだよね。
でも、ミセス・ギンズバーグ法廷経験がないから、弁論がダメ出しされちゃうの。『もう駄目だ』と思ったところで反発してた娘が『私のためじゃなかったの?』っていうところが良かった。次の世代に、良い社会を残すために闘ってんだよね。
そして臨んだ裁判では、最初さっぱり駄目なんだけど(何が駄目かは良く解らないんだけど、どうも出演者の反応からすると駄目なの)、最後の反論で逆転すんのね。
ここ、良く解らないの。だから「そうなんだあ」と思って観るだけ。事実に基づくストーリーだからしょうがないね。
多分、判事の一人もさりげなく味方で、そことやり取りしながら引っくり返したんだと思うんだけど、その辺はあんまり深く触れてないかな。
映画の狙いと関係なく思ったのは、アメリカの人は裁判はディベートに過ぎないってことを良く知ってるね。法廷が真実を暴く場所だとは思ってない。アメリカは訴訟社会だっていうけど「揉めたらディベートで決めようぜ!」ってことなんだろうな。
こういう人達と外交でやり合っていたのかと思うと、日本政府関係者の皆様に対して優しい気持ちになったよ。