「虹の彼方に、彼女がみたものは・・・。」ジュディ 虹の彼方に Mr.C.B.2さんの映画レビュー(感想・評価)
虹の彼方に、彼女がみたものは・・・。
2020.3.11(水)
2週間映画館に行っていないのでフラストレーションがたまり吉祥寺に映画を見に行った。
安倍総理はイベント等の自粛を19日まで延長。友人のYさんではないが、映画館が営業停止になる前に見ておこうとアカデミー賞主演女優賞受賞の「ジュディ」へ。音楽映画なので新宿の音の良い劇場で見たかったけど、まぁしょうがない。取り敢えず見る事を優先して地元の吉祥寺プラザで。(結局、これが吉祥寺プラザでの最後の映画鑑賞となった。2024.1.31閉館)
吉祥寺の街中でのマスク着用率は3割程度か?結構していない人が多い。平日の昼間でも人出が多い(銀行に記帳に寄ったら行列が)。十代の若者が多く、決まってマスクはしていない(者がほとんど)。制服組が10人程いて内数人がしていた位だ。今日は卒業式か。自転車に乗った子連れの親子は母親がマスクをしていないと子供もしていないし、親がしていると子供もしている。横浜在住の友人Aが、横浜は閉散としていると言っていたけど、吉祥寺はそんな雰囲気はない。
「ジュディ」は、女優ジュディ・ガーランドの晩年を描いた映画で彼女についての予備知識が必要だ。「オズの魔法使」や彼女の映画、歌唱を見た事のない人にはやや取っ付きにくいかも知れない。子役時代からスターであった事、出演した映画の中で抜群の歌唱力を持っていた事(映画の中でもそれは描かれてはいるのだが)等を知らない人は映画の評価が下がるだろう。この映画はそれを、そしてジュディ・ガーランドを知っている事を前提にしている。(日本人なら美空ひばりか?)
ジュディを演じたレニーが絶品だ。同時録音ではない(ステージで口パクが判る所有り)が、本人が全て歌唱したと言う歌も素晴らしい。(出演が決まってから1年間トレーニングしたと言う)
薬に身体を蝕まれ、子供とは一緒に暮らせず、5回も結婚してロンドンに出稼ぎにと、大スターも晩年は淋しい生活だった。ラストに歌われた「虹の彼方に」Somewhere over the rainbowは涙ものだった。
この映画で描かれたロンドン公演の6ケ月後にジュディ・ガーランドが47歳で亡くなった事を告げて映画は終わる。
映画館を出ると、今日は1日晴れの天気予報だったのに雨が降っていた。
共感ありがとうございました。
映画を観終わって、映画館の外に出たときの余韻の空気って、おっしゃる「それ」ですよねぇ。
自宅のリビングで観る映画とは別の体験が、そこにあります。
いつも素敵な御レビュー。楽しませていただいております。
きりん
2,3回観ても、主役俳優が、レニーさんだとは気づかなかった私でした。作品によって変わられるのでビックリでした。薬漬けも少女の頃の大人のせいめだいぶあるかと、一人の人間というより売り物としてしか見られていなかったし、晩年子供と離され、辛いことばかり。天才であっても幸せではなかったような。
共感ありがとうございます。実は風邪をひいてしまい、ジョン・レノン以降10日も映画館に行けないので、今日は昔のメモで2021年観賞作品のレビューをあげました。夏風邪は駄目ですね。風邪をひかないようにしてください。