「ジュディあんまり」ジュディ 虹の彼方に 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
ジュディあんまり
アメリカの女優の話なのに、ほとんどイギリスのキャストとスタッフで、イギリス映画という不思議な作品。描かれている中身が晩年のロンドン公演が中心で、かつもともと舞台劇ということもあるのだろうが。
酒と薬で自滅していくミュージシャンの物語というのも既視感が半端なく、新味に乏しい。特に(ジャニス・ジョプリンをモデルにしたという)ベット・ミドラーの「ローズ」を思い浮かべた。ライブの前に公衆電話から電話をする痛々しいシーンがあるのも似ている。(ライザ・ミネリも母親と同じ轍を踏んだというのも悲しい性としか言いようがない。)
意外だったのは、レニー・ゼルウィガーの歌に素晴らしく説得力があったこと。「シカゴ」でも歌を披露していたはずだが、さほど印象に残っていない。
聴衆が「虹の彼方に」を合唱するシーンは、正直ずるいと思った。
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