劇場公開日 2020年3月6日

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「ジュディのように、死して尚、愛され続ける人でありたい。」ジュディ 虹の彼方に ガーコさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ジュディのように、死して尚、愛され続ける人でありたい。

2020年2月25日
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泣ける

幸せ

鳥肌が…止まらない!
レネージェルヴィガーさんの歌声が、私の体をゾワゾワさせてくれました(//∇//)

彼女と言えば、私は『シカゴ』のイメージが強かったのですが、この映画で新たな彼女のイメージが湧き上がった感じ!

やっぱり、どん底の人生を歩む、女性を演じるのが上手い人です。
底辺から、のし上がろうとがむしゃらに生きる、女性の強さと、脆さを演じられるのは彼女しかいない!

オズの魔法使いの時の彼女は、大人の言うことを聞いて必死に生きる女の子。
歌がうまいという理由で、主役を得た彼女でしたが、そのレッスンは過酷な日々…。
食べる時間も娯楽も何もなく、ひたすら演技とダンスの練習漬けに、心身ともに疲れてしまうのでした。
あまりの疲労に眠れなくなってしまい、睡眠薬を服用するようになった彼女は、大人になってもその習慣を変えられず、芸能界で多忙や日々。

いつしかうつ病になり、食べ物も満足に食べなくなり、酒浸りの生活を送るようになる…そんな大人のジュディの姿がとても哀れでした。

人気も下火になって借金ばかり抱えるようになった彼女でしたが、ロンドンでのステージが、彼女の心に昔の歌声を呼び戻してくれます。

前半では言い訳ばかりして全然歌ってくれないので、もしかして彼女もう声が出ないのか?
と不安にさらされますが、歌声を聞いた途端、そんな疑惑の想いは一瞬にして吹っ飛んでいきました。

ジュディを完璧に演じた、レネージェルヴィガーさんの歌声は、瓜二つと言えるほどに、そっくり!
そのエネルギッシュな歌声は、聞く人の心を鷲掴みにしてくれます。
やはり、天才というのは生まれ持っての天性があるのだと感じた瞬間でした。

そして最後に、ずっと待っていた「虹の彼方に」が、ラストでいよいよ歌われます!
ずっとお預けをさせられていた気分の私としては、「待ってました」と言いたくなる瞬間でした。

✨✨最高の歌声✨✨

あの歌声は、一生忘れられないかもせれません。オズの魔法使いをもう一度観たくなる素敵なラストでした。
最後の最後に、最高のご褒美をもらったかのような気持ち。

精神不安定な彼女が一体どんな気持ちでこの歌を歌っていたのか?
考えるととても複雑な気持ちになるけれど、彼女の歌声がたくさんの人々の心に響いたことだけは確か。
沢山愛するよりも、沢山の人にどれだけ愛されたかの方が大事だと語っていたジュディさん。

最後のステージを観たら、彼女がたくさんの人に愛される、素晴らしい人だったことが見えてきました。
47歳という短命な人生に、どんなドラマがあったのか?
色々と考えさせられる、感動的なラストでした。

素敵な映画をありがとうございました(^^)

ガーコ