「陰謀論好きには魅力的な映画?私には、「マグノリア」以来の難問作品」アンダー・ザ・シルバーレイク Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)
陰謀論好きには魅力的な映画?私には、「マグノリア」以来の難問作品
正直な話、私にはこう言う映画は全く理解不能です。
こう言う作品をオタク映画と呼ぶのかは知らないけれど、完全に理解不能でした。
確かに、私達が日頃目にするメディアの情報にも隠された裏のメッセージが存在していると言うのは理解出来るし、少なからずこの世の中には、その手の隠されたメッセージを解読する事に快感を覚える陰謀論者が大勢いるのも確かな事だ。
しかし、私が思うに陰謀論者とは結局暇を持て余した、退屈なセレブ達が嵌りそうな事ではないのだろうか?と言うのは少々乱暴かな?
日々の生活に追われて厳しい生活を余儀なく送る大方の一般庶民には、こんな陰謀論に嵌っている暇など無い。或いはある種の精神疾患でもない限り、こんな事を真剣に考えて謎解きに乗り出すバカな野郎がいるなら、観てみたいものだ。
本作の主人公サムをもしも、アンディー・ガーフィールドが演じていなかったら、観る事も無かった作品だと思う。
彼の近作「ブレス」と本作とのギャップが余りにも大き過ぎるのだが、確かにアンディーの魅力で本作は見終える事が可能となったと思う。
延々と続く幻覚にも似た世界感を飽きさせる事無く魅せられたのは彼の存在をおいて他には無いだろう。
もしもあなたがこの世界を共有出来る理解者なら、本作は充分に楽しめるものだと思う。
何だか、「華麗なるギャツビー」に描かれているような人種だろうと思うのだが違うのだろうか?
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