ハンターキラー 潜航せよのレビュー・感想・評価
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いやぁ、面白かった。
ストーリーは1本。ソ連で軍部のクーデターが起こり、アメリカがソ連の大統領を救出してそれを阻止するというもの。
そこに至るストーリーはかなり複雑で荒唐無稽、ハラハラドキドキ。
結局、目に見えない、音だけの潜水艦、地上銃撃戦と大変面白かった。
娯楽映画としては久しぶりの大ホームラン。
何ものかが
ロシアのコラ半島沖で消息を絶った米軍潜水艦タンパ・ベイから機密情報と乗員を回収する為に潜水艦アーカンソーが向かう話。
アーカンソーが出航したのと同じ頃、ペンタゴンは矛盾に気付き、特殊部隊を派遣して陰謀が判明、それを阻止すべく特殊部隊とアーカンソーが暗躍するというストーリー。
こんなもん世界中に発信したらそれだけで…とか言いっこなしだしw作戦が決まった時点でオチは判りきっていて、後はどう展開していくのかというところ。
当然の様に何度も訪れるピンチの連続にハラハラドキドキ、これまた当然の様に降ってくる打開策や救いの一手が格好良かったり気持ち良かったり熱かったりと大興奮。
いやー漢だね。
まあそうなるよねというところではあるけれど非常に面白かった。
戦場の男に言葉は要らない
いやー、いいですねぇ。叩き上げの軍艦乗り、軍人の魂、敵味方を超えた共感。昔々「コンバット!」で目覚め、松本零士の漫画で刷り込まれた、これが最前線の男達の姿なのだ。
陸戦だと、ひとりのヒーローが、悪い敵をやっつけるというのが多いが、船はチームで闘う。特に潜水艦は閉鎖環境で、さらに人間は無力な海の中だけに、余計に性格が際立つ。そこでの人間関係や、個性、絆などが、物語に深みを与える。
本作の設定は、いささか現実離れもしているけど、そんなことは脇に置いて、この戦いの物語を満喫すれば良いのだ。最前線で銃火を交える男達には、言葉は要らない。ジェラルド・バトラー演じる歴戦を経験した主人公、ジョー・グラス艦長。敵の潜水艦艦長であるアンドロポフ(ミカエル・ニクヴィスト)。二人の静かな探り合いと、アイコンタクトでの会話が、なんとも緊迫感を感じさせる。
さらに、周囲が見えない潜水艦の中で、岩場や機雷の間を縫って、微妙な操船で巨艦を操る緊張感。息を潜めていないと敵に見つかる。見つかれば爆雷や魚雷で、ただでさえ水圧に押しつぶされそうな水中で、激烈な衝撃を受ける。鋼鉄は軋み、水が吹き出し、火事も起こる。クルーは恐怖と戦いながら、命令を遂行する。命を艦長に預けて。
派手なドンパチも楽しいけれど、この手の信頼や友情をベースにした戦争ものは、深層意識をくすぐる。そういえば、個人的なベストワン戦争小説「女王陛下のユリシーズ号」は、そろそろ映画化されないのだろうか。絶対泣きます。
ミカエル・ニクヴィストさん、一昨年亡くなってたのですね。知らなかった。遅ればせながら、ご冥福をお祈りします。
贅肉がない!
やや単純
あぁ…そうなんだよね
男気溢れる
ダークホース
話はいたって、単純明快。
なんだか、とても懐かしさを感じるような、すがすがしいまでのロシアとアメリカの対立構造なのですが、最後はやはり、今時の価値観にあった終わり方で、爽快な気分になりました。
冒頭の潜水艦のシーンでは、もしかしてB級? と疑ってしまいました。特殊部隊のメンバーたちの軽口や、都合のいい高性能機器など、言ってしまえば、使い古されたアイデアがこれでもかと盛り込まれていました。
なので、なんとなく先の展開が読めたりするのですが、
しかし、そんなありふれた、見慣れた展開が、なぜだかとても快く感じられるのです。
映画を観ていて、こんなにも感情がたかぶったのは久しぶりでした。
軍艦や軍用機が好きな人が観たら、さらに別の面白さもあったんじゃないかと思います。
しかし、
ゲイリー・オールドマンは、少し損な役回りでしたね。
最初は見ずらかったが、だんだん引き込まれ。
タイトルがいまいちだけど
潜水艦乗りの矜持と誇りの交錯が素晴らしい!
「自分の仕事に責任と誇りを持つ」なんて言葉で書くのは簡単だけど、それを行動で裏付ける難しさは、あちこちで頭をぶつけ、本当の意味で“大人”になってから痛感するものではないだろうか。ましてやそれが、国民の命を預かる国家の安全と保障にかかわる任務だとしたら、なおさらだ。
本作品では海軍所属の潜水艦乗りや特殊部隊、それを指揮する政治家など様々な立場の人が「国家のためによかれ」と思って行動していく。その過程において「何が正しくて、どうありたいのか」を決めていくのは常に自分自身だ。「規律」なのか、「信念」なのか、決断は常にリスクと責任を伴い、だからこそ軍人は命をゆだねる上官を厳しく見つめている。
米ソの緊張も、そのバックグラウンドも、子供の頃に夢見た理想とはほど遠く、たかだかこんな事で振り回されてたまるか、という思いがする。しかしその一方で、現実とは、生きていくとは、世の中が回るとは、これと似たようなものなのでは、という諦めに似た感情も沸く。
そうした様々な思惑や敵と味方の範疇を超えて、同じ軍人としてのベースをもとに、自分の行動の規範を決めていく米国、そして敵対するロシアの潜水艦艦長。危険と隣り合わせの潜航。2人の短く、無駄のない、まるで命のやりとりのような言葉の応酬、そして決断は「将の将たる」という言葉以外見つからない。
個人的には今年見る映画のTOP5に間違いなく入る作品。映画が持つ2時間の凄みに圧倒された。
ボチボチ
是非シリーズ化を望みます。
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