「ボルグとマッケンローが蘇る」ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男 映写技師さんの映画レビュー(感想・評価)
ボルグとマッケンローが蘇る
二人の対戦を知らない世代にとり本作は退屈です。ところが私みたいにセイコー・スーパーテニス「ウィンブルドン選手権大会決勝」衛星生放送を夜更かしをして観戦した者にとっては見どころ満載の映画です。テニスブームで賑わった1980年当時、平凡出版社(今のマガジンハウス)ポパイでは、毎号のように『テニス特集』が組まれていた。人気イラストレーターが描いた図解入り解説では、ジミー・コナーズ風、ボルグ風の人物画が誌上レッスンしてくれた。女性ファッション誌アン・アンでは、当時の人気スタイリスト原由美子さんがテニスウエアの着こなしを特集で盛りあげていた事を懐かしく思い出す。それにしても主演した二人の似ている事といったら半端ない。話題性には事欠かないが映画としては観客層が限定されそうだ。願わくば当時を知る人々にインタビューしたり、実在するニュース映像などをフル活用した100%ドキュメンタリー映画として完成させてほしかった。
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