「踊らにゃソン」ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
踊らにゃソン
前作に比べると、過去の映像の引用やキューバの歴史も俯瞰して、注釈編というか「メイキング・オブ〜」という趣もある。ある意味、点鬼簿でもある。
ラテンのリズムに強烈な牽引力があり、いつまでも聴いていられる感じ。ホーンセクションの入り方もたまらない。
一番印象に残るのは、イブライム・フェレールで、あのクシャっとした顔でステップを踏みながら美声で歌うところに、得も言われぬ魅力がある(憂歌団の木村充揮にも似ている)。ずっと靴磨きなどで糊口をしのいでいたというエピソードもすごい。
ホワイトハウスでの演奏も、キューバとの国交正常化を果たしたオバマの時代ならではのことで、トランプが見たらさぞ苦々しく思うだろうな。
コメントする