「素晴らしきキューバの音楽!」ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス ガーコさんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしきキューバの音楽!
普段ドキュメンタリー映画を観ない私が、とても楽しく鑑賞できるなんて!
まさに奇跡のような素晴らしい作品でした(o^^o)
今でこそ、キューバ音楽は一般的に知られていますが、一時はこの世から消え去ってしまう幻だったとは思いもしませんでした。
19世紀後半、奴隷制度によって生まれた音楽は、貧困でありながらも人々の心にラテンのリズムを刻み込んでくれました。
あのリズムを聞いていると、自然と体が踊り出してしまうのですから不思議です。
1997年に、音楽に驚きと至福の革命を巻き起こした「ブエナビスタソシアルクラブ」。
いよいよ今回、18年の時を超えて活動にピリオードを打とうとしています!
キューバ音楽の第一線で活躍してきた彼らですが、メンバーは皆高齢者ばかり。
中でも92歳のギタリストの存在に驚きを隠せません!
しかしながら、彼が音楽と真剣に向き合っている姿勢は、誰にも劣ることがありませんでした。
時の流れは早くても、彼らの音楽に対する思いは変わらないのですね!
彼らにとって音楽は食事と同じ。
自分にとって、なくてはならない大切なエネルギー源だそうです。
だからでしょうか?
音楽に向き合っている彼らの表情は皆生き生きと、楽しそうで観ている人みんなを元気にさせてくれそうでした!
前回の続編として蘇った今作。
前作を知らなかった私でも、十分楽しめる内容でした!
メンバーの過去を追体験する事で見えてくる、音楽の神に愛されてきた彼らの人生の数々。
中でも、死の4日前まで舞台に立って歌い続けた、メンバーの音楽に対する真剣さに感動しました!
彼らの功績は、当時を知らない20.30代の人々に、是非知ってもらいたいですね!
キューバ音楽の礎を築いた彼らは、アメリカの元大統領、オバマさんも絶賛していたほど!
これほどまでに、世界中からその名を称えられた「ブエナビスタソシアルクラブ」の活躍は、映画を通じて後世に語り継がれていく事でしょう!