「何もかも一生懸命なおっこの姿は「大人」こそ見るべき!」若おかみは小学生! カトソラさんの映画レビュー(感想・評価)
何もかも一生懸命なおっこの姿は「大人」こそ見るべき!
クリックして本文を読む
若おかみは小学生!
鑑賞日 2018 10/21
累計発行部数300万部超の児童文学シリーズを映画化したもので、最初は見るつもりは無かったのだが、Twitterや映画.comのレビューでの評価が非常に高かったので、見に行くことにした。交通事故で両親を亡くしても客に対して元気に、気丈に振る舞い、何事にも一生懸命に頑張る小学6年生の主人公・おっこ(関織子)の姿には本当に感心して素晴らしいなと思った。旅館に住み着く幽霊達(ウリ坊、美陽、鈴鬼)にまで優しく接するおっこは本当に素晴らしいなと思ったし、その幽霊達との別れの来世で会えるという設定が面白かった。さらに最後、自分の両親を交通事故に巻き込み、死なせた客が来てもなお、その人を許し、優しく接するおっこは小学生とは思えないほど強い子だと思った。様々な旅館に訪れる客に触れて行くうちにおっこが少しずつ若おかみとしてたくましくなっていく姿は本当に魅力的だと思った。児童文庫が原作だとは思えないほどストーリーが意外と重く、「死」という概念を伝えるのにはとてもいい映画だと思った。予告編や、描写が子供向けのように描かれているが、常に懸命に頑張るおっこの素晴らしさは子供から大人まで伝わる映画だと思うし、むしろ大人が見た方がいい映画なのかと思った。だが、おっこの父親の声にとても違和感があった。
コメントする