「鬼か!と」旅のおわり世界のはじまり nakadakanさんの映画レビュー(感想・評価)
鬼か!と
旅情に不穏感を混ぜ込んだような空気の中で、主人公の前田敦子の佇まいが印象的でした。
怯えたような、気丈なような、張り詰めたような、異国での孤独な存在感が出ており、良かったと思います。
バラエティー番組海外ロケ現場のお話として、シニカルなユーモアも感じました。
遊園地ロケではさすがに、染谷将太ディレクターは鬼か!、と思ってしまいましたが。
また、慌ててWi-Fiの繋がる場所を案内してもらうくだりも、緊迫したシチュエーションながら、その部屋?親切過ぎる!と、なんだか笑ってしまいました。
様々な出来事を経て、張り詰めていたものが和らいでゆくような感じで、ラストは爽やかな和らいだ気持ちになりました。
黒沢清監督作は、ホラー系ばかり観ていたのですが、こんな爽やかな気分にさせられるとは、意外でした。
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