「若松監督!」止められるか、俺たちを M hobbyさんの映画レビュー(感想・評価)
若松監督!
映画が好きで、でも、難しいことは分からないし、映画制作の技術や論理やその他諸々知らないことは多すぎる私が、若松監督の作品を初めて見たときものすごい衝撃をそ受けたのを今でも覚えている。(初めて鑑賞した作品はキャタピラーです)
本作品の主人公はめぐみ(門脇麦)。彼女が何者かになりたいと自問自答する中で、若松プロに入ることになり、その中でたった2年と数ヶ月の間過ごしたお話。
男だらけの映画製作チームの中でひたすらもがきながら、どやされてもひくことなく必死で食らいついているめぐみの姿は印象的だった。
それから、男性がビルの上からタッションするシーン。2度でてくるけれど、その2度ともめぐみは一緒にタッションするのを女性にとめられる。その時のなんとも残念がる表情がとても良い。
門脇麦の演技も存在感も醸し出す雰囲気、空気。どれもこれもがこの映画で輝いていて。彼女の魅力を十分味わえる。白石監督さすがですな。
めぐみの最期が自死というのはとても悲しい最期だった。死を選ばないといけなかったのかなー、、、赤ちゃんと一緒に生きる道を選んでほしかったなと思う。
この映画にレビューを残すなんて難しくて何を書けば良いのやら状態だが、とにかく若松プロダクションという場所で映画を作りたくて集まった人たちの情熱と映画愛にひたすらついていく鑑賞だった。
当時の社会情勢、世界情勢は今現在と違う部分もあるけれど、世界では恐ろしい戦争や紛争が未だ続いていたり、始まったり。若松監督がもしまだ生きていたら、今どんな映画を作りたいと思うだろうなぁ。
若松プロで映画づくりを学び経験した人たちのほんの一摘みをこの映画で拝見しただけだけれど、もっともっと若松プロの映画を観てみたくなった。(正直、そんなんばっかりみてたら心が病みそうやからほどほどにしたいけど)