「映画に賭けた人々。」止められるか、俺たちを mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
映画に賭けた人々。
若松孝二監督の映画は、晩年の一般映画しか知らない。彼の映画は並んだタイトルだけ見ても先鋭的で、いまの時代、ちゃんと上映されるのかどうかわからないほどだ。
そのような映画の製作現場は、予想通りエネルギッシュで、なぜ吉積めぐみ(門脇麦)はそんなところへ迷い込んでしまったのか。
そう映画では、めぐみは迷い込んだように見える。
1960年代後半、男社会に身を投じた女性が、蔑まれることなく、他のスタッフと同じように扱われていることに驚く。女だから、というスタンスが誰にもなかった。
それでいてあのような映画を作っていたのだからますます驚く。
精力的に作品を発表し続けている白石和彌監督。自分のルーツを探るがごとくの演出は好感がもてた。
映画作りには憧れもあるが、やっぱり苦労は絶えない。
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