轢き逃げ 最高の最悪な日のレビュー・感想・評価
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支離滅裂
地方都市でひき逃げ事件が起こり、ひき逃げ事件の加害者、被害者の両親、事件を追う刑事たちの人生を描いた作品。
しかし、友人の轢き逃げ工作は場当たりすぎだし、水谷豊の父親の暴走は犯罪の連続だし、加害者が簡単に逮捕され過ぎて、サスペンスの要素も全く無かったし、支離滅裂な作品でした。
上半期ワースト3の内の1作品でした。残念。
水谷監督さすが❗撮り方も観せ方も上手い❗
星🌟🌟🌟🌟🌟 最初から最後までスクリーンに釘付けで目が離せませんでした❗凄く良かったです❗最初加害者側から展開して行き加害者の苦悩を中盤から被害者側の悲しみを両側からの視点で轢き逃げを描いており観客を上手に惹き付ける水谷監督の手法はさすがだと思います❗後半あたりから両側入り乱れるシーン展開になりますが中盤までじっくり両方を描いているので凄く感情移入して観れました❗正直後半のどんでん返しはちょっと娯楽ぽく感じましたがこれが少し救いになってあんまり重い感じじゃなくなっていると思います❗水谷豊さんはもちろん岸部一徳さんなども良い演技されてますが妻役の檀ふみさん…ラスト思わずウルッときてしまいました❗凄く良かったです❗オススメの作品です❗次回作も楽しみに待ってます❗
たまったもんじゃないな、巻き込まれた奴は。
しかしまあ、冒頭からの加害者目線のシーンが長すぎやしないか。満を持しての水谷豊登場ではあったが、前半がくどすぎた(重いのは嫌いじゃない。しつこいのだ)。そのせいで、展開していく話のディテールがおざなりになった感がある。ただ、そんな不満さえ、ベテラン役者陣(岸部一徳、檀ふみ)がみせる抜群の落ち着きのおかげでストーリー展開の不可解さを許す気分にさせてくれる。早苗役の小林涼子の存在の一途さもいい。ラストシーン、よかったものな。あれで彼女はこの先の人生、生きていけるもの。
罪とはなにか、赦すとはなにか。犯罪を犯してしまったこと、そう仕向けてしまったこと、巻き込まれてしまったこと、わが身のことと共に贖罪をすること、そして、それでも人を赦すこと。
誰しも、このなかの誰の立場にでも成り得るのだ。この、救われない人たちの誰かに。
轢き逃げは許されることではないが
轢き逃げ事故を通して人間の感情を色々な角度から表現した作品。轢き逃げは許されることではないが、世の中にはこんな風に犯罪者になってしまう人もいるのかと怖くなった。
逆玉に成功した主人公、見せかけだけだった親友、本物の令嬢、被害者の父母。それぞれが本気でスクリーンの中で悩み考え生きていると感じられた。
結局誰も幸せになれない環境ながら、これからも前を向いて生きていくという希望的な終わり方で救われた。
上映前の舞台挨拶で水谷豊さんは穏やかな紳士でした。スクリーンでの過激な行動とのギャップが余計に鮮明で役者だなぁ〜と感心しました。
主題歌も大好きな手嶌葵さんで良かったです。
他の映画を観た方がよい
はっきり言うがこの映画はあまりお勧めできないので他の映画を観た方が良い。私が映画を好きになったのは高校2年の時に観た長谷川和彦の「青春の殺人者」がきっかけで、水谷豊はこの映画でキネマ旬報の主演男優賞を獲った。もちろんその前にテレビで見ていた「傷だらけの天使」が大好きで…今回の水谷豊初脚本&監督作品は観ないわけにはいかなかったのだ。予告編もそれなりに良くできていて騙される。おそらく彼の演出は70年代のテレビドラマから1ミリも成長しておらず、演技をつければつけるほど役者はダメになっていくと思われ。特に今回は脚本も書いてしまったものだから…これが誰の批判も受けることなくご本人が演出してしまったらこんな映画になるしかない。彼はよほど映画を作りたかったのだろう。60代で3本の映画を作るつもりなのだという。その気持ちはスゴく良くわかる。でもその気持ちだけでは面白い映画はできないのだ。轢き逃げ犯が自宅に戻ってきてTVをつけると、丁度その轢き逃げ事件のニュースが始まる…そんなの許せません。
どちらの視点に立つかでだいぶかわる
幸せを目前に控えた青年がおこす轢き逃げ事件。
序盤被害者の描写が薄く加害者側の苦悩がメイン。
加害者側に感情移入してしまった私は最初の30分何度か本気で席を立とうと思った。つまらないからではなく心が追い詰められる様子を観ているのが本当に辛かった。
しかし被害者のお父さん(水谷豊)が娘の足取りをたどり始める中盤からは一気に様相が変わる。
ここからはまるで探偵物を見ているような感じでした。
そしてラストに救いを感じた。あのシーンがあってよかった。
気になったのは加害者の苦悩がほとんどで被害者側の描写が薄く感じたこと。実際の轢き逃げ被害者は気分を害する人もいるんじゃかなとも感じました。
映画館の帰り道いつも以上に安全運転でした。それだけでも観た価値がありました。
細かいことはさておき
あのシチュエーションがおかしいとかあり得ないとか違和感があるとか言うのはさておき、爽快感もまるでなく、これだけもの静かに沈鬱な気持ちにさせた映画は久々です。それだけでも価値があると思います。
テーマ絞れず、残念
タイトルで重いテーマが示されているのだが、社会派サスペンスなのか、サイコスリラーなのか、加害者の贖罪を描きたいのか、被害者家族の憤りを描きたいのか、はたまた加害者の妻の献身的愛を描きたかったのか?
水谷豊の謎かけを消化できなかった。
車を運転してる限り、いつ交通事故の加害者になってしまうか分からない。
そんな社会背景を基に、明日は我が身的に心に迫るものを期待したゃったのが、いけなかった。
冒頭の空撮(ドローンか)から、特に前半は素晴らしい映像を見せてくれる。
編集による演出もなかなかのシーンがあった。
しかし中盤からダラダラと冗長な場面が続いたかと思うと、急にサスペンスに走って迷走状態。
事故のトリックが説得力なさすぎる。
必要な情報と不要な情報の整理がしきれていないのではないだろうか。
脇の演者はそれぞれ良いので、場面場面を切り取れば感動的な部分もあった。
だが、主役二人の若者の演技がひどく感情移入できない。これが演出だったとすると、頂けない。
最後にも空撮&360度パンを使って盛り上げようとしているが、壇ふみと小林涼子の演技が良いから観させるだけだ。
水谷豊の「映画」にしようという情熱が画面に現れているとは感じたが。
余談だが、人を車で跳ねてしまうと咄嗟に逃走しようとするのは人間の心理で、だから現場から逃げたとしても、ある程度の時間で出頭すれば轢き逃げ扱いにはしないと、ある警察官から聞いたことがある。
救いはあるか
冒頭の車のシーンからイライラが募る。
輝の話し方が勘に触るし、タイトルの場面に向かう事が容易に想像できるからだ。
加えて、個人的体験として、狭い道を慎重に注意深く運転してる時でも、ずっと自分のことを話してる同乗者が確かにいることを思い出すからだ(笑)。
映画は、対照的な2人の組み合わせ、3組を絡ませながら進んでいく。
エリート街道を歩む秀一と、カバン持ちのような輝、
事故の真実に拘る時山と、前向きに生きようとする千鶴子、
老練な柳と、血気盛んな正義感に溢れた前田の両刑事だ。
事件は意外な展開を迎える。
映画を観てる多くの人も、輝の行為に憤りを感じても、これは罪に問う事が出来るのか、疑問に感じるに違いない。
時山が、刑事訴訟法の本をテーブルに叩きつけるように置く場面を思い返して、映画もその疑問を共有していたことに気付く。
自白だけでは足りないはずだ。
のぞみの携帯を盗み持っていたことや、脅迫状のようなものを作成した痕跡だけで十分なのか。
輝が移送されるシーンを見ても判然としない。
この映画は、こうした自問自答をさせようとしているのか。
エンディングは、千鶴子と早苗の邂逅のシーンだ。
複雑に絡み合った人間模様の行き着いた先に一縷の望みがあるようで、ほっとする。
多分、事故を起こしてしまった側の家族も、大切な人を亡くした側の家族も、生きていかなくてはならないということなのだろう。
前向きに生きるのには時間もかかるだろうし、わだかまりや怒りが全くなくなるなんて事もないかもしれない。
でも、生きていかなくてはならないというメッセージのように感じる。
余談で申し訳ないが、映画には日本ならではのような、馬鹿馬鹿しい場面もある。大手ゼネコンで男性が多くいる職場とはいえ、部下の胸ぐらを掴んで押し倒すような上司がいるか?とか、社員の娘婿の事故とはいえ、義理の親が引責辞任するか?とか、ちょっと苦笑してしまった。
詰めが甘い
ストーリーも二転三転、俳優さんも好演。(刑事役2人はコメディリリーフだったのかもしれないけど、すべってる)
でもディテールが???という点が多くて。
結婚直前なのに、一人暮らしのマンションには新生活を始める気配がなく、では新居に引っ越すのか?と思いきやそういった描写もない。お金持ちのお嬢さんなのに新婚旅行の話は直前にしてる(そして、行く様子もない)式の前日に田舎の母親も来てないし。
そういった、当たり前の描写がないため、映画に入り込めませんでした
途中まで★5コの展開でしたが・・・
終盤手前まで登場人物たちのヒリヒリとした緊迫感が伝わってきて、どんなラストを迎えるのだろうと見守っていた。
しかし結局は、理不尽にもキチ○イの異常な行動に運悪く巻き込まれてしまったというのがオチで後味が悪かった。
その人物が取り調べの最中に怒濤のごとく、犯罪に至った境遇や動機をしゃべり続けていたのもほとんど共感できなかったし、端的に不愉快だった。
被害者の父親がどうやって犯人の自宅を突き止めたのか分からなかった。
自首せずに日常生活を送る息苦しさや犯罪被害者の家族の心の置き場のなさが痛いほど伝わってきた。
エンディングテーマの曲を映画館の大音量で聴く事ができて良かった。ちょっとした後味の悪さが中和できた。
最近、痛ましい事故が多い
水谷豊が、監督から脚本、出演まで手がけた作品。轢き逃げ犯を、遺族の父が追い詰めるストーリーかと思いきや…、後半は意外な展開からサスペンスの要素が、濃くなりました。
導入部での掴みとして、交通事故が起こるぞ、起こるぞ!、という緊迫感は確かに伝わってきました。ただその後の、轢き逃げ犯2人の若僧の友情ごっこは、三流舞台を観ている感じで、違和感を感じました。
後半で、岸部一徳や水谷豊、壇ふみが出てきてから、作品としての安定を感じさせるのは、ベテラン俳優さん、さすがです。
その後、前半の不自然さは、回収されましたが、事故の裏に隠された真実が明かされた後も、肝心な事故の必然性が、理解できなかった。事故はあくまで偶然で、彼女をあの場所に呼び出した訳にも、不自然さが残った。
水谷豊が、全てを手がけた事で、やや独りよがりな内容なったのは否めなかも。
ただ、最後に娘を亡くした父と母が、遺影とバースデイケーキを前に泣き崩れる場面は、同じ年頃の娘を持つ親としては、目頭が熱くなった。
監督・水谷豊が一番描きたかったのは、この最後の失われた家族への悲痛な叫びだったのでしょうね。
少しやり過ぎ・・☆
結構、評価低いですが 個人的には思ったよりも楽しめました。
深窓の令嬢(死語ですね)を演じている小林涼子が良かった。
ベタと言ってしまえば、その通りのキャラクターですが、
清楚な感じがにじみ出ていて、暗い話の中では救われる感じ。
水谷豊のお父さん。
後半は、それはないでしょう・・くらいの行動に出てしまうのが
かえって惜しい。
全体としては、ミステリーもありで良かった。
後味の悪さは最高
ストーリーは敢えて書きませんが、後味の悪さは最高。と言うことは脚本そのものは良く書けているとも言えますね。役者さん達はそれぞれ良かったですよ、特に岸部一徳さんと壇ふみさん。音響は「ハラハラ」でも「ドキドキ」でも「不安感を煽る」でもなく無意味に「不愉快」でした。わざわざドルビーシステムを使った意味が判りません。
前半は退屈で、周囲の人達もあまり集中出来ていないのが伝わってきました、それを乗り切ればそこそこ観られる映画でした。
前半の胸くそ悪さが後半まで。
初めの30分は轢き逃げしてしまう加害者目線、とても理解できないし胸くそ悪い。
その後は、被害者の家族と加害者の家族目線。こちらはとても良かった。どんでん返し的要素もあってこういう話も好き。
ただ、前半の胸くそ悪いが残ってしまって、イマイチ素直に入ってこなかったり。
何人か、空気読めない自己中おバカが出てきますが、ここにも怒りを覚えてしまって。
加害者目線も被害者目線もどちらも共感、、、とは行かず。そりゃそうだと思ってしまう。
避けられない罪は無い
前半戦、無駄にリキんで無いところが個人的には好きでした。宗方と時山のダブル精神崩壊心理劇に持って行くのかしらん?と思っていたら、徐々に変な空気が漂い始め、妙な塩梅になっちゃって....嫉妬による悪戯の仕込みは要らない、とは言わないが、ネタバレの仕方がイヤかなぁと思うのと、「それじゃ、被害者があまりにも報われなさ過ぎて可哀想」。
現場の場数を踏んでいる水谷豊と言う事もあって、脚本を除いた「映画」としての部分は好きだけど、「結局、何の物語やったん?」と、お尋ねしなければならないってのは、アカンのじゃないかと。「ひき逃げ」と言うタイトルは何なのでしょうか。
小林涼子さんが感じ良いので、スルー決定していた「21世紀の女の子」を見に行く事にした。女優さんに惚れたら星が増える法則、もちろん発動!
期待したけど、、、。
作り込みの丁寧さは感じる事は出来たけど全体的なストーリーには首をかしげる部分多々。加害者、被害者の人間性の葛藤を描くのかどんでん返しのミステリーを描くのかで何を伝えようとしているのか分かりかねた。岸部さん、壇さんの演技には好感を持って見ることができた。劇場が小さい(120席程度)しスピーカーの数も少ない事もあり売りの一つでもある音響効果もイマイチ感じる事はなかった。次回の作品に期待します
支離滅裂な設定
一種の社会問題である「轢き逃げ事件」に深く切り込むリアルな人間模様を描いた映画なのかと思いきや、サスペンス・ドラマの殺人パターンとして轢き逃げが採用されているに過ぎないと言える。言い換えると「轢き逃げ」であることの必要性をあまり感じない。
いやだとしても、である。サスペンスものとして捉えても設定が滅茶苦茶。
1.何故事件が起きると思えたのか
わざと遅刻し、カフェが休業日にも関わらず被害者を呼び出すという、それだけでは事故が起こると確信できるわけがない?むしろふつうは何も起きないだろう。それが何故に秀一を追い込むことができると考えたのか?
2.何の罪で再逮捕されたのか
スマホ盗んで呼び出しただけなのが何故重罪なのか?
むしろ解る方教えてほしい。皮肉ではなく、マジで。
彼を都合よくサイコパスに仕立てることでもはや支離滅裂なシナリオになっている。
「轢き逃げ事件におけるリアルな人間ドラマを観たかった。それがサスペンスとしてもできの悪いアンリアルな物語となった。
惜しい、、
いろいろなところで、共感出来ないところがありました。
若い刑事の言動が、あり得ない。
同乗していた友人もなんだそれ?という感じだった。
無理にミステリー風にする必要が無かったというか、かなり中途半端なことになってたなと思いました。
小林涼子さんは、いい演技だったと思います。他の映画を観てみたいと思いました。
水谷豊さんは嫌いじゃないですけど、後半からの行動が怪し過ぎました。
その他、演出か脚本が残念なところがあり、がっかりなところが多々ありました。
泣けるところは、全くなかったですが、
面白いと思える場所もあったので、もうちょいなんとか出来たのかなと思いました。
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