「サイコ演技がなぁ。」轢き逃げ 最高の最悪な日 えいが映画さんの映画レビュー(感想・評価)
サイコ演技がなぁ。
クリックして本文を読む
人間ドラマとミステリー、アクションと何となく統一感のないイメージの映画でしたが、何より興ざめだったのは、真相を突き止められた時の友人・テルの演技だろう。よくあるドラマにありがちな、犯人が急に人格を豹変させるあれ。ばれちまっちゃぁしょうがない、的な。
親友に嫉妬し、陥れるという異様な動機に説得力をもたせるためには「犯人は変な人でした」がいちばんてっとり早い理由付けになるからかもしれないが、あまりに短絡的なオチじゃないだろうか。
テルは口をとがらせ、幼児退行したような演技。ああはいはい、変だね、サイコだね、という印象しか受けず、間違っても戦慄が走るようなことはない。無論、俳優のせいではなく、ああいう演技を求めた作り手側の責任。異様な行為を異様に白状されちゃあ芸もなく、興ざめ。むしろそれまでの人格を守って、とつとつとしゃべった方が、まだすごみが出たんじゃないだろうか。
良かった点は、水谷豊の相棒とは違った演技を見られたところ(ダッシュシーンはダメ、あれ右京さん)。そしてこの映画の救いといってもよいのが檀ふみさんの演技でした。本来、上記のような理由から星2つでしたが、檀さんの演技で2.5としました。
コメントする