「私は水谷豊が性に合わないのだ!!」轢き逃げ 最高の最悪な日 零式五二型さんの映画レビュー(感想・評価)
私は水谷豊が性に合わないのだ!!
先入観。
いやこれはもう確定なのだ。
超古い話しを持ち出すが、水谷豊さんの若かりし頃、一応ヒットしたと言われる「熱中時代」
この時の北野広大先生役が当時の私の子供心で大嫌いだった。
このキャラが後に彼のモノマネとして代表的になり、知名度を確固たるものにした。
特にその後は代表作に恵まれず、そのまま消えるかと思いきや、キャンディーズの蘭ちゃんと結婚とは驚きすぎてますます「なんでやねん!」と嫌悪感はMAX。
そして今や国民的シリーズドラマ相棒へと繋がる。
そんな相棒はただの一度も見たことはない。
そんな人の監督脚本作品だが、タイトルから見ておこうと思いNetflixに配信されたので観てみたが、なんなんだこれは。
この人は演者としても、作者としても私の中ではオワコン間違いなしだ😤
知名度乏しい役者を起用し、完成作品で評価してくれと言わんばかりのナルシスト映画。
(岸辺一徳 檀ふみ 小林涼子 毎熊克哉は除く)
ありきたりな轢き逃げシーンから始まり、勤務先の職場の雰囲気は何時代なんだ?と言いたい低レベルな演出。
挙句、この父親が相棒の如く色々と聞いてまわり、警察もどきの動きを見せる。
もうこの瞬間、一気に心が覚めきる。
そして後半はとんでもない方向へ進んで終わる。
ロケ地についても神戸の有名スポットをこれでもかと脈絡なく使い、神戸で都合9年勤務して土地勘のある私にとって「素人観光か!」と呆れてしまった。
轢き逃げという社会派テーマを足蹴にしたような本作はとてもじゃないが評価出来たものじゃない。
確かに、演者としては好きじゃなくても、演出家としてどうなのかは観ないと分かりませんものね。
水谷豊って、かなり映画がお好きみたいですが、役者のキャリアからみると映画出演は多くはないですよね。
画面作りで映画が好きってことは伝わりましたけど…。
テレ朝のバックアップが続く限り、コンスタントに映画を撮る気じゃないでしょうか。
そこまで水谷豊と合わないのに、よくご覧になりましたね…
水谷豊という役者は癖か強いですからね。
私も石野真子と結婚した長渕剛が嫌いだったりしました。
それはともかく、この映画は無茶苦茶でした。
自宅をわざわざケーブル延暦寺脇にしたり、神戸観光ロケは意図的だったんでしょうね。