「テーマ絞れず、残念」轢き逃げ 最高の最悪な日 kazzさんの映画レビュー(感想・評価)
テーマ絞れず、残念
タイトルで重いテーマが示されているのだが、社会派サスペンスなのか、サイコスリラーなのか、加害者の贖罪を描きたいのか、被害者家族の憤りを描きたいのか、はたまた加害者の妻の献身的愛を描きたかったのか?
水谷豊の謎かけを消化できなかった。
車を運転してる限り、いつ交通事故の加害者になってしまうか分からない。
そんな社会背景を基に、明日は我が身的に心に迫るものを期待したゃったのが、いけなかった。
冒頭の空撮(ドローンか)から、特に前半は素晴らしい映像を見せてくれる。
編集による演出もなかなかのシーンがあった。
しかし中盤からダラダラと冗長な場面が続いたかと思うと、急にサスペンスに走って迷走状態。
事故のトリックが説得力なさすぎる。
必要な情報と不要な情報の整理がしきれていないのではないだろうか。
脇の演者はそれぞれ良いので、場面場面を切り取れば感動的な部分もあった。
だが、主役二人の若者の演技がひどく感情移入できない。これが演出だったとすると、頂けない。
最後にも空撮&360度パンを使って盛り上げようとしているが、壇ふみと小林涼子の演技が良いから観させるだけだ。
水谷豊の「映画」にしようという情熱が画面に現れているとは感じたが。
余談だが、人を車で跳ねてしまうと咄嗟に逃走しようとするのは人間の心理で、だから現場から逃げたとしても、ある程度の時間で出頭すれば轢き逃げ扱いにはしないと、ある警察官から聞いたことがある。
コメントありがとうございました。
おっしゃる通りで嫌いなら観なければという事ですが、演者と作者では違うかな〜と一抹の期待を見事に裏切るというか、吐き出さないと気が済まなくなってしまいました😅
貴重な電車の情報ありがとうございます!
なんだかあの時山家のカットばかりが頭に残っています。
日頃、運転の仕事をしてるもんですから、
仲間うちでも事故の話題は日常茶飯事。
まぁ、適切な対応さえすれば罪は重くない。
事故なんですからね~